イオン北海道(札幌市白石区)とマックスバリュ北海道(札幌市中央区)は、10月10日に経営統合に関する基本合意書を締結し、2020年3月を目処に合併することを発表した。
イオン、道内のスーパー運営会社を一本化
イオン北海道は1978年4月、ニチイグループの北海道エリア事業会社「北海道ニチイ」として設立。1996年7月に「マイカル北海道」に社名変更したが、親会社の経営悪化に伴いマイカルグループから独立。2002年1月に「ポスフール」に社名変更し、イオングループと資本業務提携を締結。
2007年8月にはイオンから総合スーパー「ジャスコ」11店舗を承継し、現在の「イオン北海道」に社名変更した。
2015年9月には「ダイエー」から北海道内の総合スーパー9店舗と百貨店「カテプリ新さっぽろ」を承継したが、後者はイオンモールに運営移管されている。
イオン北海道の店舗(写真はイオン新さっぽろ店)。
マックスバリュ北海道は1961年3月、札幌フードセンターとして設立。北海道ジャスコとの経営統合により、2000年10月に現在の社名に変更した。
2015年9月には「ダイエー」から北海道内の食品スーパー7店舗を承継し店舗網を拡充、同年10月には帯広市の流通企業「いちまるグループ」から食品スーパーを承継し十勝エリアに進出、現在は檜山、根室、網走、宗谷エリアを除くほぼ全道に出店している。
店舗の屋号は「マックスバリュ」(派生業態含む)「ザ・ビッグ」「フードセンター」「ジョイ」「プライスマート」「いちまる」の6ブランド。
2018年2月期の年商は1,241億円、純利益は4億円。
マックスバリュ北海道の店舗(写真はフードセンター小樽)。
コープさっぽろを抜き、北海道内最大手スーパーに接近
経営統合後の存続会社の商号や本店所在地、代表者及び役員の構成、組織などは今後協議するという。
両社の年商の合計は北海道内スーパー2位「コープさっぽろ」の年商2,820億(2018年3月期)を抜く、3,107億円(2018年2月期)であり、道内最大手「アークスグループ」に接近する形となる。
ニュースリリース:イオン北海道株式会社及びマックスバリュ北海道株式会社の 経営統合(合併)に向けた基本合意書締結に関するお知らせ
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