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イオンそよら上飯田、2022年4月7日開業-ダイエー上飯田店を建替え

名古屋市北区の上飯田駅近くにあった総合スーパー「ダイエー上飯田店イオン上飯田店)」跡地の東半分に、イオンの都市型商業施設「イオンそよら上飯田」が、2022年4月7日に開業する。

イオンそよら上飯田。

ダイエー上飯田店跡、2年ぶり商業施設に

イオン上飯田店は1973年4月にダイトウオリベックビルの核店舗「ダイエー上飯田店(上飯田ショッパーズプラザ)」として開店。1984年に増床リニューアルした。
その後、ダイエーの総合スーパー事業縮小に伴い2016年3月をもってイオンリテールに運営移管され、イオン上飯田店となった。

イオン上飯田店。

建物は売場面積は13,036㎡で、未来屋書店、マツヤデンキ、カルディーコーヒーファーム、メガネの三城、キャンドゥ、モーリーファンタジー、名古屋市電展示場(1984年に増床のため廃止)など多くのテナントが出店していたが、老朽化のため2020年2月29日に閉店していた。
イオンは閉店に際し、新店舗はシニアをターゲットとした「食と健康」がテーマの商業施設を建設するとしていた。

中部地方初「そよら」ダイエー時代より規模縮小

「そよら」はイオンの都市型店舗で、由来は「そら、寄って、楽しんでって!」。「イオンそよら上飯田」は3号店で、中部・東海地方には初出店となる。
なお、敷地の西半分は長谷工グループの分譲マンションが建設されている。

「イオンそよら」ロゴ。

イオンそよら上飯田の売場は1階と2階、延床面積は旧ダイエーよりも狭い約9,163㎡、店舗面積は約6,300㎡。
コンセプトは「暮らしの利便性を高めるコンパクトなまちの生活拠点」。コンパクトでありながらワンストップで買物できる「時短での買物」と、野外のテラススペースなどでの「時間消費」という、2つの「時間価値」を提供するとしている。また、毎月第4日曜日を「そよらデー」とし、地場野菜、花、日用品などを販売する朝市や北区名物であるジャズ演奏などのイベントを開催。2階にはイベントを開催できる野外テラスも設置される。

イオンスタイルを核に地域初「スタバ」など16店出店

核店舗は総合スーパー「イオンスタイル上飯田」。
イオンで東海3店目のスマートストアとして「ネットスーパー」や「レジゴー」などのほか、「AIカカク」「AIカメラ」を活用した食品ロス削減・省エネの実証実験に取り組む。

店舗東側にネットスーパーピックアップ場が設けられる。

食品では健康食品・時短食品を充実されるほか、総菜コーナーでは、対面量り売り総菜を提供する「リワードキッチン」を導入。弁当コーナーでは「味噌カツ丼」「味噌仕立てのエビフライ重」などの名古屋めしも取りそろえる。
また、精肉ではダイエーのオリジナル和牛「さつま姫牛」の販売を継続。ベーカリーはイオン系(旧マイカル系)の「カンテボーレ」を導入する。
そのほか、日用品・衣料品・化粧品も展開。化粧品ではアジアンコスメや男性用コスメも導入する。また、イオン系の「イオン薬局」、イオン系ペットショップ「ペテモ」も併設される。
テナントは16店舗が出店。旧店と異なり物販店は先述したイオン系テナントのみであり、多くは飲食・医療サービス系店舗となった。
サービス系店舗としては大衆理容店「QBハウス」、クリーニング「ラメール」などが、飲食店としては「マクドナルド」「スターバックス」が出店。また、敷地内別棟の回転寿司「スシロー」、コメダ系和風喫茶「おかげ庵」も営業を継続する。

イオンそよら上飯田/イオンスタイル上飯田

住所:愛知県名古屋市北区織部町1番1
営業時間
イオン:9時~22時
イオン薬局(調剤薬局):9時~20時
テナントは店舗によって異なる。

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ジ・アウトレット北九州、2022年4月28日開業-スペースワールド跡、イオンモール八幡東・科学館など一体化で「日本最大級イオン」に

福岡県北九州市八幡東区のJRスペースワールド駅前に、イオンが運営するアウトレットモール「THE OUTLETS KITAKYUSHU(ジ・アウトレット北九州)」が2022年4月28日に開業する。

THE OUTLETS KITAKYUSHU(ジ・アウトレット北九州)。

2017年12月31日に閉店したスペースワールド跡地

THE OUTLETS KITAKYUSHUが出店するのは、2017年12月31日まで営業をしていた宇宙を題材にしたテーマパーク「スペースワールド」の跡地。
スペースワールドは1990年4月に新日鐵八幡製鉄所の一部敷地を利用して開園。開業当初は新日鐵、地元財界、自治体などが共同出資していた。
2005年にはリゾート施設再生などを手掛ける札幌市のリゾート運営会社、加森観光の傘下となり運営を続けていたが、2017年12月31日をもって営業終了となった。

2017年に営業終了したスペースワールド。

レイクタウンに匹敵する巨大店舗に

「THE OUTLETS KITAKYUSHU」は地上4階建て、敷地面積は270,000㎡、延床面積は約57,000㎡、総賃貸面積は約48,000㎡、店舗数は約170店舗。
イオンモールは隣接する「イオンモール八幡東」と一体事業と位置付けており、両施設の合計総敷地面積は約337,000㎡、合計延べ床面積は140,600㎡。合計総敷地面積はイオン最大の敷地面積を持つ「イオンレイクタウン」(埼玉県越谷市、総面積:337,357㎡)に匹敵する規模となる。

THE OUTLETS KITAKYUSHU・エントランス。

THE OUTLETS KITAKYUSHUはアウトレットモール機能だけではなく「Meet Amazing Emotion」をコンセプトに、なりたい自分をかなえる「LIFE ENTERTAINMENT」、よりよい未来や街づくりをお客さまとともに築く「SUSTAINABLE ACTION」、心から満足できる「アウトレットショッピング体験」の3つの価値を提供するという。

地域創生の商業施設-学びをテーマに科学館など併設

イオンはTHE OUTLETS を「地域創生型商業施設」と位置付けている。
THE OUTLETS KITAKYUSHUでは八幡東田地区内の博物館群や北九州市等の関係機関との共創を図り、「学び」を通じた拠点性の確立をしていくという。
その一環として、施設内のJRスペースワールド駅側には、学びをテーマにしたエンターテインメントのフロアを展開、北九州市の新科学館「スペースLABO」と「KITAKYUSHU GLOBAL GATEWAY」が設けられる。

エンターテインメントフロア。

スペースLABO」では、国内最大の大型竜巻発生装置や、国内最大級のドームに最新鋭の投映機器を備えた世界最高峰のプラネタリウムなど、様々な科学現象の体験・体感展示を行い、北九州市を担う人材を育み、賑わいを創出する。
スペースLABO。

KITAKYUSHU GLOBAL GATEWAY」では、「北九州から世界へ」をキーワードに、日本にいながら海外の雰囲気を体験し、学ぶことのできる西日本エリア初の施設を目指す。
その他にも、無料の次世代遊具や、売り上げの一部を地域の子どもたちに寄付するチャリティークレーン、地球環境に配慮した休憩スペースなど多種多様なコンテンツを展開するアミューズメントスペース「ASOBLE」、人工芝3面を備えサッカースクールやコート内レクリエーションなどを展開する、北九州市のプロサッカークラブ「ギラヴァンツ北九州」運営のフットサルスクール「Gira Park HIGASHIDA」なども展開する。
ASOBLE。

アクティベーションフィールド-運動と自然楽しむエリア

THE OUTLETS KITAKYUSHUのエンターテインメントゾーンの隣には「アクティベーションフィールド」 が開設される。
アクティベーションフィールド。

アクティベーションフィールドには、陸上用トラック・芝生広場が設置され、「なりたい自分を叶える」をテーマにお客様や地域の方々との交流の場として活用する。
また、花苗や大きな庭木、観葉植物、珍しい多肉植物など自分にあったたくさんの植物と出会いや、植物に囲まれながら旬野菜のサラダやピッツァやスイーツを楽しめるカフェを備えた「the Farm UNIVERSAL」、「FOOD×MUSIC×PLAY」をテーマに子どもから大人まで楽しめる幅広いジャンルのフードを提供するフードトレーラーを10台と約150席の客席を用意したエンターテインメントライブキッチン「FOOD FES ライダーズカフェ」も出店する。
the Farm UNIVERSAL。

アウトレットゾーン-関門エリアの特産品ショップも出店

施設のメインとなるアウトレットショッピング体験のゾーンでは、ファッション、スポーツ、アウトドアなど世界からよりすぐったブランドショップ約140店舗が出店する。テナントには、寝具販売の「SN NISHIKAWA × じぶんまくら 」やスポーツ・アウトドアの「NIKE UNITE KITAKYUSHU」など全国初出店が7店舗、九州初が12店舗、アウトレット業態初出店が9店舗と多彩なテナントが揃う。
また北九州と下関をつなぐ関門連携情報発信アンテナショップ「ひまわりテラス」が出店。関門エリアや九州各地の多彩な特産品や商品を販売し、関門の風土・文化・歴史ストーリーを感じられる店舗となる。
ひまわりテラス。

イオンモールと一体運営-モールは先行リニューアル

今回のTHE OUTLETS KITAKYUSHUの開業に先立って、隣接する「イオンモール八幡東」は4月15日に第2期グランドリニューアルオープンする。
イオンモール八幡東は、2006年11月にオープンし、2013年には大規模リニューアルも実施していた。
今回のリニューアルでは、「みんなが集う「行きつけのモール」」 をコンセプトに、2021年秋と2022年春の2期に分けて実施された。
第1期では家電量販店「エディオン」が新しく出店したほか、「ダイソー」が約750㎡と売場拡大をしてオープンするなど、合計で33店舗を刷新した。
今回の第2期リニューアルでは、ライフスタイルファッションを中心に、生活雑貨や食の専門店をはじめ、25店舗が生まれ変わる。
テナントには、人気アパレルブランド「オムネス」と雑貨の「ダルトン」の初のジョイントストア「オムネス ジョイントワーク ウィズ ダルトン」やカジュアル&スポーツラインを中心に展開する「Z-CRAFT/Z-MALL」などが出店する。
その他、福岡の名入れ箸専門店「ハグロット」が出店するほか、これまで出店していたABC-MARTは「ABC-MART/ABC-MART SPORTS」として移転拡大オープンする。
また3Fフードコートを明るい木目を基調とした、モダンなデザインに刷新するなど、施設面でもリニューアルする。

イオンモール(右)とTHE OUTLETS KITAKYUSHU(左)。

THE OUTLETS KITAKYUSHUでは、車90分圏及び国内外観光客が基本商圏となっており、広範囲から集客を行う事から、範囲は福岡市内にまで広がることとなり、これまで以上に競争が激化していくと考えられる。

THE OUTLETS KITAKYUSHU(ジ アウトレット北九州)

住所:福岡県北九州市八幡東区東田四丁目1番1号
営業時間:午前10時~午後8時(物販店舗)
営業時間:午前10時~午後9時(フードコート)
営業時間:午前11時~午後9時(レストラン)
営業時間:午前10時~午後6時(スペースLABO)
営業時間:午前10時~午後6時(KITAKYUSHU GLOBAL GATEWAY)
営業時間:午前10時~午後9時(ASOBLE)
営業時間:午前10時~午後12時(Gira Park HIGASHIDA)

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マルート、2022年3月18日開業-JR富山駅の新駅ビル、ロフトなど約75店出店

富山県富山市のJR富山駅前に、駅併設型のショッピングセンター「JR富山駅ビル マルート(MAROOT)」が2022年3月18日に開業する。

マルート。(写真提供:@んぜんぴんさん)

富山駅に12階建て大型駅ビル

マルートが出店するJR富山駅ビルが建設されたのはJR富山駅の南側、敷地面積は約7,930㎡。建物は地上12階建てで、1~4階が「マルート」、5~12階がJR西日本系ホテル「ヴィスキオ」となる。
マルート部分の店舗面積は約12,000㎡。運営は「マリエとやま」「とやマルシェ」など他の富山駅商業施設と同様のJR西日本系企業「富山ターミナルビル」が運営する。

マルート・開業バナー。

コンセプトは「富山の人々の暮らしに必要な「衣」「食」「住」が揃う「理想の暮らしのアパートメント」で、「マルート」は「まるっと」や近隣にかつてあった商業ビル「まると百貨店」などに由来するという。
なお、向かいには3月1日にホテルオークラ系列の「ホテルJALシティ富山」が開業している。

マルート、多くの富山初出店含む約75テナント

富山ターミナルビルや地元メディアによると、コロナ禍での開店となったため出店候補企業の倒産などもあったというが、多くの富山初出店店舗を含め約75テナントが出店することとなった。

駅ロータリーに面する。(写真提供:@んぜんぴんさん)

1階はグルメゾーンとなり、スーパーマーケットやイートイン機能が設けられるほか、台湾茶「貢茶」、スタバのティー特化型店舗「スターバックス ティー&カフェ」、鰻チェーン「うなぎの中庄」、金沢の中華料理店「香菜楼」の総菜店、英国のチョコスイーツ「ホテルショコラ」等が富山初出店、「@cosme」、輸入食品「ジュピター」等がマリエから移転する。
また、エントランスには次世代型シェアショップ「MARX(マルクス)」を開設。鋳物製造「能作」など様々な店舗が出店する予定となっている。

富山初となる「ホテルショコラ」。

2階には金沢の韓国・アジアンコスメ店「SKIN HOUSE」が富山初出店するほか「無印良品」「3COINS+」「ファンケル」等がマリエから移転する。
3階は雑貨店「ロフト」が核テナントとなり、レトロな置き薬のパッケージをモチーフとした袋など富山ロフト限定商品の販売もおこなう。
このほか「ニトリデコホーム」が富山初出店。眼鏡「JINS」、靴「ABC-MART」、マッサージ・リラクゼーション「ラフィネ」等がマリエから移転する。

マルート富山ロフト。富山市2号店。

4階は「くまざわ書店」が核テナントとなるほか「スーツセレクト」がマリエから、100円ショップ「キャンドゥ」が電鉄富山駅ビルエスタから移転する。
また、駅を見下ろすかたちとなるレストラン街が設けられ、仙台に本店を置く「牛たん東山」、金沢の中華料理店「香菜楼」等が富山初出店する。
このほか、館内には期間限定ショップ・コーナーとして「ポケモンセンター出張所」(5月15日まで予定)や、バターサンド専門店「PRESS BUTTER SAND」(3月31日まで予定)が出店するほか、1階では地元企業「光岡自動車」の人気車種「Viewt」「Himiko」の展示もおこなわれる予定となっている。

駅ビル「マリエ」は改装のため長期休業

今回の「マルート」開業に合わせ、従来の駅併設商業施設「マリエとやま」では約20テナントがマルートに移転する。

マリエとやま。

そのため、マリエとやまは2月に大部分が閉館。2022年中の営業再開を目指して多くのフロアで改装が行われており、今後のマリエのリニューアルの内容も注目される。
(スターバックス、ローソン、好日山荘など一部はマリエで営業を継続している)

JR富山駅ビル マルート

住所:富山県富山市明輪町1番231号
営業時間:10:00~20:00(飲食街・1階食品などは異なる)

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コトエ流山おおたかの森、2022年4月27日開業-大和ハウスの新ブランド1号店、「ロピア」「コジマ×ビックカメラ」核に

千葉県流山市のつくばエクスプレス(TX)流山おおたかの森駅近くに、大和ハウス工業の複合商業施設「コトエ流山おおたかの森(COTOE)」が2022年4月27日に開業する。

大和ハウスの“事に会う”新ブランド

コトエは大和ハウスによる新たな商業施設ブランドで「事に会う=事会=コトエ」と連想しネーミングし「親から子、祖父母から孫へ、多世代がつながり、交わり、広がる場、長きに亘りお客さまの笑顔で満ち溢れていく」という想いを込めたもの。コンセプトを「新しい発見や出来事に出会える、身近で便利な施設」に設定する近郊商圏型ショッピングセンター(NSC)となる。

COTOE流山おおたかの森のロゴマーク。

ロピア・ビックを核とするデイリーユース施設に 

コトエ流山おおたかの森は2021年4月9日に着工、2022年4月15日に竣工。建物は2棟(物販棟・飲食棟)で敷地面積は20,453㎡。物販棟は地上3階建で建築面積は11,050㎡、店舗面積は15,850㎡、延床面積は30,930㎡。飲食棟は地上2階建で建築面積は1,060㎡、店舗面積は1,650㎡、延床面積は2,090㎡。駐車場台数は680台。管理運営は大和ライフネクストが担う。 
同施設はコンセプトに「わが家のビッグパントリー」を掲げ、日常生活の必需品が揃う物販・飲食・サービス店舗を拡充する。テナントとしては、食品スーパー「ロピア」と家電量販店「コジマ×ビックカメラ」を核に、酒店「地酒本舗 美酒堂」やドラッグストア「マツモトキヨシ」、調剤薬局「クオール薬局」、ベビー・キッズ用品店「西松屋」、リユースショップ「セカンドストリート」、100円ショップ「キャンドゥ」、自転車店「サイクルベースあさひ」、回転寿司店「銚子丸」、中華料理店「餃子の王将」、焼肉食べ放題専門店「牛角」といった27店舗が入居する予定する。

COTOE流山おおたかの森。

流山おおたかの森駅周辺には、高島屋グループ(東神開発)のショッピングセンター「流山おおたかの森S・C」を始め、大型商業施設や食品スーパー(マルエツ、ベルク、ベルクス、ヤオコーなど)が複数立地するが、同施設では大和ハウスグループが流山で手掛けた開発ノウハウをもとに、地域住民に密着した施設として需要の取込みを図っていくものとみられる。 

コトエ流山おおたかの森 

住所:千葉県流山市おおたかの森 1丁目西15番3

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サミットストア戸田駅店、2022年3月13日閉店-同社初だった「深夜営業店」、ビーンズ戸田の核テナント消滅

埼玉県戸田市のJR埼京線戸田駅高架下商業施設「ビーンズ戸田」にあるサミットの食品スーパー「サミットストア戸田駅店」が2022年3月13日をもって閉店する。

戸田駅高架下のサミット、約22年の歴史に幕

ビーンズ戸田は1995年4月に開業。営業フロアは駅高架下1階部分で店舗面積は1,490㎡。運営はJR東日本都市開発が担う。
2022年3月現在はサミット初の深夜営業実施店舗(午前0時30分閉店)を核に、JR東日本グループのコンビニ「NewDays」やフジパンストアーのベーカリーカフェ「EPI-CIEL」、味噌ラーメン専門店「日月堂」、不動産売買・仲介店「センチュリー21ハウスウェル」といった5店舗が入居する。
戸田駅周辺では開発が進むに連れ、2010年12月にアコレ上戸田店、2013年10月にヤオコー戸田駅前店、2016年5月にオーケー戸田駅前店(T-FRONTE)といったスーパーが開店したが、サミットは地域唯一の深夜営業だったこともあり、長時間営業の恩恵を受けていた利用客からは閉店を惜しむ声がみられる。

サミットストア戸田駅店

サミットとしての後継店は1.5km(徒歩20分)ほどの距離にある「サミットストア戸田公園店」(戸田公園駅/ビーンズ戸田公園内)であるが、ビーンズ戸田の大部分を占める食品スーパー区画の後継店は未だ発表されていない。

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マルエイガレリア、2022年3月31日開業-丸栄デパート跡、再開発までの暫定建物にパントリーなど出店

愛知県名古屋市中区栄の老舗百貨店「丸榮」(丸栄)跡地に、大型ショッピングセンター「マルエイガレリア」が2022年3月31日に開業する。

マルエイガレリア。

400年続いた丸栄、興和による再開発のため閉店していた

マルエイガレリアの前身となる百貨店「丸栄」は1615年に創業した「十一屋呉服店」を起源に持つ。
太平洋戦争最中の1943年、企業整備令に基づく百貨店整理統合により、当時大手百貨店であった「丸物」傘下の「三星百貨店」と合併して現在の屋号となった。1952年には建築家・村野藤吾の設計で、戦後に出来た建物を増築する形で現在の本館(地下2階、地上8階)が完成。外観にモザイクタイルの壁画(1枚目参照)や、1階エレベーターの扉にあしらわれた東郷青児の絵など、豪華な内外装は栄地区の名物となった。

百貨店営業終了日の丸栄。

2008年には製薬(コルゲンコーワ)などで知られる大手商社「興和」(名古屋市)と業務資本提携を締結し、経営再建を加速させた。
しかし、2017年2月期決算では3期連続の赤字を記録するなど慢性的な業績不振からは抜け出せず、2017年7月には興和の完全子会社入りし、2018年6月に閉店。将来的に近隣施設との一体的な再開発を目指すことが発表された。
マルエイガレリアはこの再開発までの「中継ぎ施設」となる。

パントリー、無印良品など出店-栄で貴重なスーパーに

マルエイガレリアは3階建て、店舗面積は7,784㎡。
建物は丸栄を買収した興和が所有し、運営はダイワハウスグループの大和ハウスリアルティマネジメントがおこなう。
「マルエイガレリア」の名称は「丸栄」の名前を残して欲しいという要望があったためだといい、ロゴの「MARUEI」部分は百貨店と同様のフォントとなる。
サカエチカにも丸栄のロゴやステンドグラスが保存されており、丸栄は再び400年もの歴史に新たな1ページを刻むこととなる。

マルエイガレリアのキービジュアル。

1階は「食のエリア」とし、核店舗として大阪市のスーパー「パントリー」が東海地区初出店する。
「パントリー マルエイガレリア店」のデザインコンセプトは「ナチュラルで上質」。自社オリジナルブランドに加え、野菜や肉、魚を店内加工で提供、関西地区の商品も取り揃え、出来立ての惣菜や弁当の販売もおこなう。

パントリー マルエイガレリア店。

そのほか、地場総菜店「デリカキッチン」、大手おはぎチェーンのカフェ「ohagi3 FLAGSHIP SAKAE」、岐阜の洋菓子店が運営する「メロウウィッチ」、新業態のグリーンコーヒーカフェ「榊珈琲」、スキンケアブランド「Aesop(イソップ)」、丸栄が運営するレストラン「KW THE KITCHEN WONDERLAND」などが出店。
2階は名古屋最大級の「無印良品」となる。なお、無印良品は隣接する「栄スカイル」にも出店している。

ohagi3 FLAGSHIP SAKAE。

3階は飲食店街、4階は駐車場となるが、飲食店街は4月以降の2期開業となる。また、外壁には大型のLEDビジョンが設置される。栄地区には複数の百貨店があるものの、それ以外の大型スーパーは2005年のダイエー栄店閉店以降存在していなかった。それゆえ、マルエイガレリアは地域の食を支える存在となることが大いに期待される。

大型再開発めざす栄、栄町ビルなどと一体開発か

マルエイガレリアの周辺では丸栄と同様に興和が取得した栄町ビルが2020年に営業を終了したほか、「ダイソー」「洋服の青山」や企業オフィスなどが出店する複合商業ビル「ニューサカエビル」、さらにメルサ・スカイルの再開発も検討されている。
マルエイガレリアはさらなる大型再開発に備えた暫定的な建物とされており、10年前後で解体される可能性が高い。
それゆえ、周辺地域の今後の再開発計画にも大きな注目が集まっている。

栄町ビル・名古屋国際ホテル。2021年に閉館した。

マルエイガレリア・3月31日1期開業テナント一覧

マルエイガレリア

住所:愛知県名古屋市中区栄三丁目3番地1号
営業時間:10時~21時(パントリー)

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カインズスーパーセンター月夜野店、2022年3月12日開店-水上のカインズホーム、ベイシアとの複合店に

群馬県利根郡みなかみ町の群馬県道61号沼田水上線沿いに、ベイシアグループのスーパーセンター「カインズスーパーセンター月夜野店」が2022年3月12日午前9時に開店する。

水上のカインズホーム、正面のベイシアに移転統合

カインズスーパーセンター月夜野店の前身となる「カインズホーム月夜野店」は1995年12月に開店。建物は平屋建で店舗面積は2,312㎡、売場面積は2,115㎡。
インズホーム月夜野店は上越新幹線上毛高原駅からもアクセスが良好な位置にあり、2001年11月に開店した同社系フード&ドラッグセンター・ショッピングセンター「ベイシア月夜野店」(店舗面積8,425㎡)とともに利根郡内随一の大型商業施設として営業していたが、2021年5月をもって閉店。店舗跡には栃木県地盤のドラッグストア「カワチ薬品月夜野店」が同年11月に開店していた。

カインズスーパーセンター月夜野店

カインズスーパーセンター月夜野店の建物は平屋建で敷地面積は29,957㎡、売場面積は4,482㎡(ベイシアフロア除く)。駐車場台数は548台。 月夜野店では従来のベイシアフロアに加え、カインズオリジナル商品を多数取揃えるホームデザインフロアやリフォームセンター、ペット用品コーナーを展開するなど“完全ワンフロア化”することで衣・食・住が一つの場所で揃うスーパーセンター型の店舗とする。

カインズスーパーセンター月夜野店 

住所:群馬県利根郡みなかみ町下牧482
営業時間:午前9時~午後8時

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オーケー浅草店、2022年3月10日開店-日本初の高層ビル「凌雲閣」跡地、映画館・パチンコ店を経てスーパーに

東京都台東区浅草の高層タワー「凌雲閣」敷地跡地に、オーケー(本社:横浜市西区)のディスカウント食品スーパー「オーケー浅草店」が2022年3月10日午前9時に開店する。 

雲を凌ぐ興行街のシンボルタワー「凌雲閣」 

凌雲閣は1890年11月に開業。開業当初は「浅草十二階」「日本のエッフェル塔」といった愛称をもつ日本一の高層建築、興行街のシンボルとして、広く観光客を集めたが、1923年9月の関東大震災により塔の高層部が崩壊。震災後は立地を活かした劇場「凌雲座」に、1956年10月には映画館「浅草東映」に姿を変えたが、2003年5月の浅草東映閉館後はパチンコ店となった。
凌雲閣にちなんだ装飾を施したドンキ浅草店。 
凌雲閣は今もなお浅草の象徴として語り継がれている。

日本を代表する観光地、スーパー激戦区に

オーケー浅草店は凌雲閣跡地の敷地一部に出店していたパチンコ店「サンシャイン浅草」(2020年1月閉店)を居抜き出店するもので、売場面積は879.46㎡。
浅草店は同社ディスカウントスーパー業態の店舗として、生鮮3品(青果・水産・精肉)に加え、店内製造の惣菜・ピザや酒・日用品を展開。地階はインドアゴルフ場が出店する。パチンコ店時代同様、店舗そばには「浅草凌雲閣記念碑」を併設する。

オーケー浅草店。

浅草は日本を代表する観光地ながら、西友浅草ROX店(浅草松竹演芸場跡地)やライフ浅草店、三平ストア浅草店、オオゼキ浅草雷門店、マイカイマート浅草店(ロヂャースマートから業態転換)といったスーパーが数多く立ち並び、各店舗ともにリニューアルを相次ぎ打ち出すなど地元住民を中心に一定の賑わいを呈している。

コロナ禍前の浅草六区ブロードウェイ。

一方、コロナ禍による訪日外国人観光客減少を背景に、2020年5月に大規模シティホテル「浅草ビューホテルアネックス六区」(マルハン松竹六区タワー予定地跡)が無期限開業延期、同年11月に複合観光商業施設「まるごとにっぽん」が閉館(2021年6月ユニクロに転換、物産フロアも一部存続)するなど、興行街の復活とは程遠い状態にある。凌雲閣が劇場からパチンコ、スーパーへと姿を変えたように、観光地としての浅草もその姿を変えていくものとみられる。

複合商業施設としては閉店したまるごとにっぽん。
2022年3月現在はUNIQLO主体のビルに。

オーケー浅草店

住所:東京都台東区浅草2-14-5
営業時間:午前8時30分~午後9時30分(当面の間午後9時閉店)

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サミットストア湯島天神南店、2022年3月9日開店-寄席・江戸文字書家の起用や湯島天神との連携も

東京都文京区の東京メトロ千代田線湯島駅近く、湯島天神表鳥居そばの積水ハウス系賃貸マンション低層階に、サミットの食品スーパー「サミットストア湯島天神南店」が2022年3月9日午前9時に開店した。

湯島天神そばの立地活かした販促も 

サミットストア湯島天神南店の入居する建物は地上14階地下3階建で、敷地面積は約1,416㎡、延床面積は9,843㎡。サミットの営業フロアは2フロア(地上1階~地下1階)で売場面積は695㎡、年商目標は15億円。

サミットストア湯島天神南店。

湯島天神南店では、地上階の入口に総菜売場やグリルキッチンを展開し、店内販売の野菜・果実を用いたサラダ・カットフルーツや煮魚・焼魚、肉総菜を取揃える。また、ベーカリー売場「ダン・ブラウン」ではピザ窯で焼き上げたナポリ風ピッツァやスイートドーナツを品揃え、隣接区画に飲料やデザート売場を配置するなど「一緒にお買い求めしやすいレイアウト」とした。
地階には青果・鮮魚・精肉といった生鮮3品やグロサリー売場を展開。コンパクトな売場ながら陳列什器の工夫により、青果部門では鮮度を訴求する「農家さんから直送コーナー」を導入、少量・適量商品や半調理品・簡便商品を拡充するなど「お客様の期待にお応えできるような品揃え」をするとしている。

湯島天神南店のフロアマップ。

また、同店独自の試みとして、湯島天神の行事・催事への積極的な協力やTwitterでの情報発信、店舗近隣にアトリエ・工房を構える橘右之吉氏(橘流寄席文字・江戸文字書家)のチラシ店名などへの起用といった地域密着型の販促を打ち出す。

サミットストア湯島天神南店

住所:東京都文京区湯島3丁目20番12号
営業時間:午前9時~午後11時

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田子重西島町店、2022年3月9日開店-地場大手が沼津初出店、マックスバリュ旗艦店は改装で対抗

静岡県沼津市の沼津港近くに、静岡県中部地盤の地場大手食品スーパー「田子重」(本社:静岡県焼津市)の新店舗「田子重西島町店」が2022年3月9日に開店する。

焼津の田子重、静岡県東部初出店

田子重西島町店の建物は地上3階建で営業フロアは1階、店舗面積は2,523㎡、駐車場台数は202台。

「いきいき新鮮、いい感じ」の店舗となった。

西島町店は同社静岡県東部初となる店舗で、同社最大規模の売場面積を有する旗艦店となる。同店食品売場のうち、青果部門では静岡大学農学部の「静大トマト」、精肉部門では静岡県中部の菊川市にある小笠食肉センターから直送した豚肉、海産部門では同社が地盤とする焼津港に加えて店舗近隣の沼津港から仕入れた鮮魚を取扱うなど地場産品を拡充。店内壁面一帯に地元の子供が描いた沼津のイラストを装飾し、遊具コーナーや休憩スペースを設けるなど、“いい感じ”の店舗となった

静岡東部出店強化への試金石、支持獲得なるか

田子重西島町店の至近距離には、静岡県熱海市で創業したヤオハンを前身にもつマックスバリュ東海の旗艦店「マックスバリュ沼津南店」(ヤオハン沼津南プラザ/ダイエー沼津店跡)が1995年6月以来営業を続けており、2022年2月19日に全面リフレッシュオープンを打ち出したばかり。
田子重の新店舗は幹線道路沿いから奥まった位置にあるが、同店では開店に先駆けて2021年8月から「沼津のいいとこイラスト」を募集開始、2022年2月から地域住民を対象にモニターを募集するなど、認知度向上やローカライズに向けた取組みを進めている。テレビCMで聞いたことがある程度のスーパーから近所の“いい感じ”のスーパーへ脱却を図ることができるか、今後の東部出店強化への試金石となる店舗となりそうだ。

田子重西島町店

住所:静岡県沼津市西島町18-18
営業時間:9時~24時

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