ジ・アウトレット北九州、2022年4月28日開業-スペースワールド跡、イオンモール八幡東・科学館など一体化で「日本最大級イオン」に

福岡県北九州市八幡東区のJRスペースワールド駅前に、イオンが運営するアウトレットモール「THE OUTLETS KITAKYUSHU(ジ・アウトレット北九州)」が2022年4月28日に開業する。

THE OUTLETS KITAKYUSHU(ジ・アウトレット北九州)。

2017年12月31日に閉店したスペースワールド跡地

THE OUTLETS KITAKYUSHUが出店するのは、2017年12月31日まで営業をしていた宇宙を題材にしたテーマパーク「スペースワールド」の跡地。
スペースワールドは1990年4月に新日鐵八幡製鉄所の一部敷地を利用して開園。開業当初は新日鐵、地元財界、自治体などが共同出資していた。
2005年にはリゾート施設再生などを手掛ける札幌市のリゾート運営会社、加森観光の傘下となり運営を続けていたが、2017年12月31日をもって営業終了となった。

2017年に営業終了したスペースワールド。

レイクタウンに匹敵する巨大店舗に

「THE OUTLETS KITAKYUSHU」は地上4階建て、敷地面積は270,000㎡、延床面積は約57,000㎡、総賃貸面積は約48,000㎡、店舗数は約170店舗。
イオンモールは隣接する「イオンモール八幡東」と一体事業と位置付けており、両施設の合計総敷地面積は約337,000㎡、合計延べ床面積は140,600㎡。合計総敷地面積はイオン最大の敷地面積を持つ「イオンレイクタウン」(埼玉県越谷市、総面積:337,357㎡)に匹敵する規模となる。

THE OUTLETS KITAKYUSHU・エントランス。

THE OUTLETS KITAKYUSHUはアウトレットモール機能だけではなく「Meet Amazing Emotion」をコンセプトに、なりたい自分をかなえる「LIFE ENTERTAINMENT」、よりよい未来や街づくりをお客さまとともに築く「SUSTAINABLE ACTION」、心から満足できる「アウトレットショッピング体験」の3つの価値を提供するという。

地域創生の商業施設-学びをテーマに科学館など併設

イオンはTHE OUTLETS を「地域創生型商業施設」と位置付けている。
THE OUTLETS KITAKYUSHUでは八幡東田地区内の博物館群や北九州市等の関係機関との共創を図り、「学び」を通じた拠点性の確立をしていくという。
その一環として、施設内のJRスペースワールド駅側には、学びをテーマにしたエンターテインメントのフロアを展開、北九州市の新科学館「スペースLABO」と「KITAKYUSHU GLOBAL GATEWAY」が設けられる。

エンターテインメントフロア。

スペースLABO」では、国内最大の大型竜巻発生装置や、国内最大級のドームに最新鋭の投映機器を備えた世界最高峰のプラネタリウムなど、様々な科学現象の体験・体感展示を行い、北九州市を担う人材を育み、賑わいを創出する。
スペースLABO。

KITAKYUSHU GLOBAL GATEWAY」では、「北九州から世界へ」をキーワードに、日本にいながら海外の雰囲気を体験し、学ぶことのできる西日本エリア初の施設を目指す。
その他にも、無料の次世代遊具や、売り上げの一部を地域の子どもたちに寄付するチャリティークレーン、地球環境に配慮した休憩スペースなど多種多様なコンテンツを展開するアミューズメントスペース「ASOBLE」、人工芝3面を備えサッカースクールやコート内レクリエーションなどを展開する、北九州市のプロサッカークラブ「ギラヴァンツ北九州」運営のフットサルスクール「Gira Park HIGASHIDA」なども展開する。
ASOBLE。

アクティベーションフィールド-運動と自然楽しむエリア

THE OUTLETS KITAKYUSHUのエンターテインメントゾーンの隣には「アクティベーションフィールド」 が開設される。
アクティベーションフィールド。

アクティベーションフィールドには、陸上用トラック・芝生広場が設置され、「なりたい自分を叶える」をテーマにお客様や地域の方々との交流の場として活用する。
また、花苗や大きな庭木、観葉植物、珍しい多肉植物など自分にあったたくさんの植物と出会いや、植物に囲まれながら旬野菜のサラダやピッツァやスイーツを楽しめるカフェを備えた「the Farm UNIVERSAL」、「FOOD×MUSIC×PLAY」をテーマに子どもから大人まで楽しめる幅広いジャンルのフードを提供するフードトレーラーを10台と約150席の客席を用意したエンターテインメントライブキッチン「FOOD FES ライダーズカフェ」も出店する。
the Farm UNIVERSAL。

アウトレットゾーン-関門エリアの特産品ショップも出店

施設のメインとなるアウトレットショッピング体験のゾーンでは、ファッション、スポーツ、アウトドアなど世界からよりすぐったブランドショップ約140店舗が出店する。テナントには、寝具販売の「SN NISHIKAWA × じぶんまくら 」やスポーツ・アウトドアの「NIKE UNITE KITAKYUSHU」など全国初出店が7店舗、九州初が12店舗、アウトレット業態初出店が9店舗と多彩なテナントが揃う。
また北九州と下関をつなぐ関門連携情報発信アンテナショップ「ひまわりテラス」が出店。関門エリアや九州各地の多彩な特産品や商品を販売し、関門の風土・文化・歴史ストーリーを感じられる店舗となる。
ひまわりテラス。

イオンモールと一体運営-モールは先行リニューアル

今回のTHE OUTLETS KITAKYUSHUの開業に先立って、隣接する「イオンモール八幡東」は4月15日に第2期グランドリニューアルオープンする。
イオンモール八幡東は、2006年11月にオープンし、2013年には大規模リニューアルも実施していた。
今回のリニューアルでは、「みんなが集う「行きつけのモール」」 をコンセプトに、2021年秋と2022年春の2期に分けて実施された。
第1期では家電量販店「エディオン」が新しく出店したほか、「ダイソー」が約750㎡と売場拡大をしてオープンするなど、合計で33店舗を刷新した。
今回の第2期リニューアルでは、ライフスタイルファッションを中心に、生活雑貨や食の専門店をはじめ、25店舗が生まれ変わる。
テナントには、人気アパレルブランド「オムネス」と雑貨の「ダルトン」の初のジョイントストア「オムネス ジョイントワーク ウィズ ダルトン」やカジュアル&スポーツラインを中心に展開する「Z-CRAFT/Z-MALL」などが出店する。
その他、福岡の名入れ箸専門店「ハグロット」が出店するほか、これまで出店していたABC-MARTは「ABC-MART/ABC-MART SPORTS」として移転拡大オープンする。
また3Fフードコートを明るい木目を基調とした、モダンなデザインに刷新するなど、施設面でもリニューアルする。

イオンモール(右)とTHE OUTLETS KITAKYUSHU(左)。

THE OUTLETS KITAKYUSHUでは、車90分圏及び国内外観光客が基本商圏となっており、広範囲から集客を行う事から、範囲は福岡市内にまで広がることとなり、これまで以上に競争が激化していくと考えられる。

THE OUTLETS KITAKYUSHU(ジ アウトレット北九州)

住所:福岡県北九州市八幡東区東田四丁目1番1号
営業時間:午前10時~午後8時(物販店舗)
営業時間:午前10時~午後9時(フードコート)
営業時間:午前11時~午後9時(レストラン)
営業時間:午前10時~午後6時(スペースLABO)
営業時間:午前10時~午後6時(KITAKYUSHU GLOBAL GATEWAY)
営業時間:午前10時~午後9時(ASOBLE)
営業時間:午前10時~午後12時(Gira Park HIGASHIDA)

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