ディスカウントドラッグコスモス薬局広尾駅店、2019年4月17日開店-コスモス、東京初出店は「狭小店」

九州・中国・四国地方を地盤とする大手ドラッグストア「コスモス薬品」の東京都心1号店となる「ディスカウントドラッグコスモス薬局広尾駅店」が東京都渋谷区に2019年4月17日に開店した。

ディスカウントドラッグコスモス薬局広尾駅店。

約1000店舗を展開するコスモス、東京初出店

コスモス薬品は1973年に宮崎県延岡市で創業。小商圏型のドラッグストアの展開で成長し、2005年に福岡市に本社を移転、2006年に東証一部に上場した。
同社の特徴は食品の品揃えが充実していることで、格安のPB商品も多く、スーパーマーケットキラーとしても知られる。ごく一部の店舗では調剤も取り扱う。

コスモスの一般型店舗。(2017年以降の新スタイル)

2019年現在、西日本を中心に約1,000店舗を展開するものの、これまで関東地方には出店していなかった。
コスモス薬品の多くの店舗は約1,500㎡~2,000㎡弱の売場面積であるが、福岡市、広島市、大阪市などでは外国人観光客需要・地元客需要のどちらいも対応する都心型店舗を展開している。

東京1号店は狭小・食品なし・調剤ありの「異端店舗」

ディスカウントドラッグコスモス薬局広尾駅店が出店したのは外苑西通り沿いの日比谷線広尾駅2番出口前にあったナチュラルローソンの跡。地下鉄出口には広告も設置されている。
店舗はこれまでの都心型店舗のなかでも狭い「狭小店舗」となる。また、これまでの都心型店舗とは異なり外国人観光客の需要を見込んだものでもない(免税対応は実施)。
同店の特徴はコスモス薬品には珍しい調剤薬局であることで、同社が得意とする「食品」の取り扱いは一部のみに留まる。また、ローソン時代に設置されていた店外テラス(イートイン)は洗剤などの売場へと転用されている。
今回の広尾店は「大型」「食品」「PB」というコスモスらしさが見られない「異端店舗」となったが、今後は競争の激しい首都圏においても一般型の大型店舗の展開へと踏み切るのかどうか、もしくはこうした新業態の「狭小店」展開へと舵を切るのが注目される。
このほか、コスモス薬品は中野区のサンモールに出店する計画も発表している。
(写真:さん)

ディスカウントドラッグコスモス薬局広尾駅店

住所:東京都渋谷区広尾五丁目4-12 大成鋼機ビル101号
営業時間:9:00~21:00

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