エアドゥとソラシドエア、経営統合へ-2021年5月中にも合意

エア・ドゥ」(Air Do、北海道札幌市)と「ソラシドエア」(Solaseed Air、宮崎県宮崎市)が経営統合する方針を固め、2021年5月中にも基本合意する。

「北海道」と「九州」の翼

「エア・ドゥ」は1996年に設立。当初は京セラ系や北海道財界が大株主となっていたが、2002年に民事再生法を申請。全日空の支援を受け経営再建することとなった。2021年現在は日本政策投資銀行、ANA HD(全日空グループ)、北海道財界が主な株主となっている。
1998年に就航した羽田-新千歳便をはじめとして、道内各地から本州各地に就航している。

エア・ドゥ「ベア・ドゥJET」(B767-300)。

スカイネットアジア航空は1997年に「パンアジア航空」として設立。1999年に「スカイネットアジア航空」に改称、2004年には「産業再生機構」の支援を受け経営再建をおこなった。2011年より愛称を「ソラシドエア」とし、2015年にブランド名に合わせ社名も「ソラシドエア」に改称した。当初から宮崎交通グループが大株主となっており、2021年現在は日本政策投資銀行、ANA HD(全日空グループ)も主な株主として名を連ねる。
2002年に就航した羽田-宮崎便をはじめとして、長崎・熊本・大分など、九州・沖縄を拠点に路線展開している。

ソラシドエア「がんばるけん!くまモンGO」(B737-800)。

コロナ禍で大きな赤字-新設する持ち株会社の傘下へ

両社はいずれも2021年時点で日本政策投資銀行、ANA HD(全日空グループ)が大株主となっており、ANAと共同運航をおこなっている。一方で、両社ともコロナ禍で大きな赤字を抱えることとなっていた。
北海道・宮崎県内各メディアの報道によると、経営統合では新たに設立する持ち株会社の傘下に「エア・ドゥ」「ソラシドエア」両社が入ることが検討されているという。

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