エアアジア・ジャパン、2020年12月5日全航路廃止-新型コロナの影響で日本撤退

愛知県の中部国際空港を拠点とするマレーシア系LCC「エアアジア・ジャパン」(本社:愛知県常滑市)が、新型コロナウイルス感染拡大のため2020年12月5日までに全航路を廃止し、日本から撤退することを10月5日に発表した。

エアアジア(中部国際空港)。
写真はタイエアアジアXの機材。

2017年に日本再進出-福岡に就航したばかりだった

エアアジアは2011年に全日本空輸(ANA)と提携してエアアジア・ジャパンを設立、2012年8月に就航。しかし同社は2013年に提携解消し、エアアジア・ジャパンはバニラ・エアへと社名変更、2019年にはピーチ(Peach Aviation)に吸収された。
現在のエアアジア・ジャパン(2代目)は2014年にエアアジアと楽天、ノエビアHD、アルペンなどの出資により設立され、2017年10月に就航したもの。中部国際空港を拠点に2020年春時点で中部から新千歳・仙台・桃園に就航していた。

中部空港内の広告。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により4月から全便を運休。
夏に運行を再開し、新たに福岡便を就航させたものの、10月1日から再び全便を運休していた。
保有機材は3機(エアバスA320-214型)。全てリースであるが、2020年中にも機材を増やす計画であったという。
新型コロナの感染拡大による航空会社の事業撤退は、日本国内で初の事例となった。
なお、タイ・エアアジアXなどグループが運行する国際便については10月時点では「休航」のままとなっている。

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