北海道札幌市中央区の札幌市電すすきの電停・市営地下鉄すすきの駅前にある商業ビル「ススキノラフィラ」が、再開発のため2020年5月17日で閉館する。
ススキノラフィラ。
かつて松坂屋・ロビンソン百貨店だったラフィラ
ススキノラフィラは1974年6月に釧路市の企業と松坂屋が共同出資した百貨店「札幌松坂屋」として開店。1979年4月にイトーヨーカドーの出資を受けて「ヨークマツザカヤ」となった。
1994年3月には松坂屋系列を離れ、ヨーカドーグループの百貨店「ロビンソン百貨店札幌店」となり、2002年には百貨店と専門店街という構成に改められたものの経営は好転せず、2009年に専門店街「ススキノラフィラ」となった。
ラフィラ館内のテナント。
2019年現在の店舗面積は25,458㎡で、核店舗は地階に出店するイトーヨーカドーすすきの店。そのほか文教堂書店、アインズ&トルペ、キャンドゥ、マックハウス、ザガナカ、ハウスオブローゼなどが出店する。
築45年で老朽化、再開発・新ビルに建替えへ
閉館は建物の老朽化による耐震性不足のため。
閉館後は、地権者のセブンアイ、竹中工務店などが、2023年の竣工を目指して新たな建物を建設する方針だというが、新ビルの規模などについては10月時点では発表されていない。
ススキノラフィラは札幌市の中心部に位置しており、さらに2030年には札幌オリンピックが開催される可能性もあるため、商業のみならず宿泊施設、オフィスなどとの複合ビルとなることも予想される。
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