コーナン、HIヒロセと資本業務提携-2018年中にヒロセ株の約1割取得

ホームセンター大手の「コーナン」を運営するコーナン商事(大阪府堺市)は、中堅ホームセンター「HIヒロセ」を運営するホームインプルーブメントひろせ(大分県大分市)と資本業務提携を締結した。

コーナンの店舗(東京都荒川区)。

共同店舗のない2社、提携へ

コーナンはホームインプルーブメントひろせ(以下、HIヒロセ)の実施する当社を割当先とする第三者割当増資等によりHIヒロセの普通株式 775,000 株を取得。取得額は明らかにしていない。コーナンはHIヒロセ株の10.1%を取得することになる。

HIヒロセの店舗(大分市)。

今後はプライベートブランドの供給や商品の共同開発、共同仕入れ、ECビジネスなどに関する経営ノウハウの共有などをおこなうとしている。
なお、コーナンとHIヒロセに競合店舗は無い(最も近い店舗でも車で約30分の距離にある)。

生鮮売場を導入しているHIヒロセ、今後はコーナンも?

HIヒロセは大分市に本社を置く中堅ホームセンターで、九州各地に約30店舗を展開する。また、2008年には経営破綻した「OKホーム&ガーデン」の事業を引き継いでいる。
同社の多くの店舗は生鮮食品売場を併設、もしくは近隣に食品スーパーを設けていることを特徴としている。

HIヒロセ三重店の隣接地に出店するHIヒロセの食品館。

コーナンでは、生鮮食品売場を導入する際は他社スーパーを入居させることが多いが、将来的にはHIヒロセのノウハウを導入することで食品売場の完全自社運営をおこなう可能性もあろう。

外部リンク:資本業務提携に関するお知らせ(コーナン)
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