広島県府中市の百貨店系ショッピングセンター「府中天満屋」に来春「道の駅 びんご府中」が開設され、バスターミナルも集約される。
府中天満屋。
道の駅×中心市街地の核店舗、史上初の試み
府中天満屋は岡山市に本社を置く天満屋百貨店系のショッピングセンターで、1985年に開店。売場面積は約12,000㎡。
JR府中駅の裏側、国道486号線を挟んで府中市役所の向かいに立地している。
道の駅が開設されるのは、府中天満屋の西側の青果市場跡地。
道の駅の建物は府中市が整備し、天満屋グループが指定管理者として運営。府中天満屋とは連絡通路が設けられる。
中心市街地の核となる大型店に道の駅が併設されるのは史上初。駐車場は府中天満屋と供用になるとみられる。
道の駅には産直売場などはもちろん、公衆トイレ、イベント広場、交流スペースや大型バス駐車場なども新設される。道の駅は広島県で19ヶ所目。
完成予想図(府中市ウェブサイトより)。
バスターミナルも集約-中心商店街の駐車場としても整備
府中市では、市役所とJR府中駅に隣接する「府中天満屋」「道の駅びんご府中」を中心市街地の核的施設と位置付けている。
府中天満屋には広い無料駐車場が設置されていることから、今後は無料駐車場が少ない中心商店街への散策ルートのスタート地点としても整備を行うという。
また、府中天満屋はパークアンドライドの拠点としても期待されており、道の駅の整備とともにバスターミナルも設置される。
道の駅開業後は、市内路線バスに加えて広島からの「リードライナー」など、高速バスの乗り入れも行われることになる予定となっている。
地方都市では、府中天満屋のように中心市街地の核店舗に広大な無料駐車場が併設されている事例もある。今後、こういった動きが全国に広がっていくか注目される。