カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

やっぱり食堂名古屋大須店、2024年5月21日開店-やっぱりステーキ初「沖縄Aランチ」新業態、既存店でも定食展開

愛知県名古屋市中区大須に、沖縄地場大手飲食グループ「ディーズダイニング」の新業態「やっぱり食堂名古屋大須店」が2024年5月21日に開店する。

やっぱり食堂名古屋大須店。

やっぱりステーキ愛知進出の足掛かりとなった店舗

やっぱりステーキ大須仁王門通店は2019年2月に愛知県1号店として開店。
大須仁王門通店は、東海地方地盤の大手イタリアンレストラン「ピッツェリアマリノ」によるFC店舗として、東海3県での多店舗化の足掛かりとなったが、近隣店舗との統廃合(大須まねき猫前店)を背景に2023年5月28日をもって閉店した。
同年7月29日にはディーズダイニング本州初となる新業態「肉とニンニクそして飯大須仁王門通店」として新装開店し、沖縄郷土料理由来の看板商品「ゆし豆腐麻婆」や主力業態由来の新商品「ミスジ焼きしゃぶ」を提供したが、同様の理由で2024年5月上旬をもって閉店していた。

肉とニンニクそして飯大須仁王門通店。
本州初出店にあわせてメニューも刷新した新業態だった。

新業態の看板は沖縄定番「Aランチ」

やっぱり食堂は、やっぱりステーキの新業態として「大人のお子様ランチ」「大人様ランチ」を掲げ、沖縄で広く普及している定食メニュー「Aランチ」を展開。

やっぱり食堂Aランチ。

トッピング全部載せメニュー「モンスターランチ」(総重量約2kg)など、自分の好きな食材(トッピングメニュー)で定食をカスタマイズ可能な要素を盛り込む。

やっぱり食堂モンスターランチ。

既存業態での「やっぱり食堂」提供も

ディーズダイニングは「やっぱり食堂は今後、やっぱりステーキの一部店舗へ導入予定」であるとしており、溶岩焼きステーキとAランチが並ぶ日も近そうだ。

やっぱり食堂名古屋大須店

住所:愛知県名古屋市中区大須2丁目29番9号
営業時間:11:00〜20:00(L.O19:30) 

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東映会館、2025年夏閉館-東映最後の直営劇場「丸の内TOEI」営業終了、本社は京橋エドグランに

東京都中央区にある大手映画配給会社「東映」系複合施設「東映会館」が2025年夏をもって閉館する。

国内最大の直営劇場網敷いた東映の本社兼旗艦劇場

東映会館は1960年9月に開業。開業以来、東映本社と東映直営館「丸の内TOEI①(旧丸の内東映)」「丸の内TOEI②(旧丸の内東映パラス)」を核とする複合施設であった。
東映は高度経済成長期、国内最大の直営劇場網を展開。グループ会社を通じ、大都市圏を中心に劇場を核とする東映会館を展開していたが、映画興行の主流が郊外型のシネマコンプレックスに移行したことで、直営館は丸の内TOEIのみとなった。

東映主導で再開発

東映会館の閉館と再開発は、建物設備老朽化によるもので「継続使用した場合は多額の修繕費用および改修費用が見込まれるため、収益不動産として再開発を行い、最大限の有効活用」を決定したとしている。

東映会館。

全国の主要東映直営劇場のうち、新宿東映会館跡地は「新宿三丁目イーストビル(新宿マルイアネックス・新宿バルト9)」、名古屋東映会館跡地は「京楽産業サンシャインサカエ」、梅田東映会館跡地は「御堂筋フロントタワー(WeWork御堂筋フロンティア)」、小倉東映会館跡地は高級賃貸マンションとなったが、丸の内の東映会館は「ホテル・店舗を中心とした商業施設」として自社主導で再開発をめざすとしている。

本社機能は京橋エドグラン、興行はTジョイに

東映会館閉館により、東映の興行機能はグループのシネマコンプレックス「ティ・ジョイ」に一本化、本社機能は「京橋エドグラン」に移転する。

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かるかや、2024年6月30日閉店-漫画「孤独のグルメ」舞台の老舗うどん店、西武池袋本店リニューアルで

東京都豊島区の百貨店「西武池袋本店」9階屋上にある老舗うどん店「かるかや」が2024年6月30日をもって閉店する。

西武池袋本店の老舗うどん店

かるかやは東京都墨田区向島で創業。1968年に現在の西武池袋本店に移転、2024年5月現在は地下1階に製麺所「直営店かるかや」、9階屋上に「手打ちうどんかるかや」を展開する。

孤独のグルメにも登場、数度のリニューアル乗り越えたが

手打ちうどんかるかやは、人気漫画「孤独のグルメ」(原作:久住昌之/作画:谷口ジロー)に登場する老舗で、武蔵野うどんの名店として知られていた。

手打ちうどんかるかや。

かるかやは2011年11月の店舗リニューアル、2015年4月の屋上庭園「食と緑の空中庭園」新装開業にあわせて姿を変えたもの、西武池袋本店屋上唯一の軽食店として営業を継続。西武池袋本店利用客を中心に長年親しまれていたが、ファンド主導での家電量販店「ヨドバシカメラ」の導入を目玉とする百貨店フロアの集約もあり、地下のリニューアルのため製麺所が確保できないとして歴史に幕をおろすこととなった。

追記:営業終了は未定となったとの情報もあるため、閉店が近づいた6月ごろ取材などができたならば最新情報を追記いたします。
但し、改装に伴い地階店舗の閉店・移転等は避けられない見込みです。
追記:6月30日で地階・屋上とも閉店。移転予定などは今のところなし。5月24日に現地(池袋西武)にて確認。

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小禄宮城りうぼう、2024年5月31日閉店-エスタジオ小禄の核店舗、最新店舗わずか6年で

沖縄県那覇市の地場百貨店系大型食品スーパー「小禄宮城りうぼう」が2024年5月31日午後8時をもって閉店する。

小禄宮城りうぼう。

沖縄初を称する複合医療施設の食品核だった

小禄宮城りうぼうは、社会福祉法人偕生会グループの複合施設「エスタジオ小禄」の食品核として2018年3月に開店。
コンセプトに「この店のそばで暮らす利便性を皆で創りあげる」を掲げ、産直野菜やイートイン、沖縄第一パン直営店「グラノ」など展開。沖縄県内初を称する「医療・介護・保育と運動の施設」との相乗効果を図った。

小禄宮城りうぼう。

既存店は積極リニューアル、選択と集中へ

リウボウストアは、2017年6月に開店した旗艦店「りうぼう古島マルシェ(現ユニオン古島店)」を始め、店舗規模や店歴に反して採算性の低い店舗の閉店を進める一方、既存店への「りうぼうセレクトマルシェ」「紀ノ国屋」導入といったリニューアルを積極的に打ち出しており、今後も選択と集中の動きが進むとみられる。

(画像は同社公式より)
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八百鮮魚崎南店、2024年5月17日開店-バロー八百鮮のトーホーストア承継1号店として兵庫県内初出店

兵庫県神戸市東灘区の六甲アイランド線南魚崎駅近くに、バローグループの生鮮食品スーパー「八百鮮魚崎南店」が2024年5月17日に開店する。

八百鮮、トーホー跡に新型店舗

八百鮮魚崎南店の建物は、2024年1月25日に閉店した「トーホーストア魚崎南店」跡の平屋建で建築面積は約1,318㎡、売場面積は約554㎡、延床面積は約1,224㎡。
八百鮮魚崎南店は同社兵庫県内初、ロードサイド初の店舗として、コンセプトに「生鮮市場」を掲げ、生鮮3品(青果・鮮魚・畜産)の想定売上構成比率85%に設定。
同社が強みとする日曜定休、在庫回転率重視という販売スタイルを構築し、折込チラシを原則配布しないEDLP型の販売促進策を採用する。

八百鮮魚崎南店。

八百鮮魚崎南店

住所:兵庫県神戸市東灘区魚崎南町4丁目2-18 
営業時間:午前10時~午後6時
※日曜日定休日

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マリノアシティ福岡、2024年8月18日閉館-跡地は三井アウトレットパーク視野、三井不動産・福岡地所の共同再開発事業に

福岡県福岡市西区小戸にある福岡地所系アウトレットモール「マリノアシティ福岡」が2024年8月18日をもって閉館する。

九州初の本格的アウトレットモール

マリノアシティ福岡は2000年10月に開業。敷地面積は85,200㎡、延床面積は81,400㎡。
開業当初は「九州初の本格的アウトレットモール」として、ディスカウントストア「ミスターマックス」を核に、食品スーパー「極東ファディ」やスポーツ用品店「スポーツデポ」といった大型専門店、アウトレット約40店舗を展開。シンボル施設として巨大観覧車を2機配置するなど、アウトレットモールながら日常利用を意識した複合的な館づくりをめざした。

マリノアシティ福岡マリナサイド棟。(大型専門店棟)

マリノアシティ福岡では、核店舗撤退や競合進出を意識し、2004年7月と2007年9月にアウトレット棟(地上2階建)を増築、2009年9月には日本最大の観覧車「Sky Dream Fukuoka」を台湾長栄集団(エバーグリーングループ)に売却するなど、軌道修正を図りつつリニューアルを進めた。

マリノアシティ福岡アウトレット棟。

直近では2017年7月に南棟1階の大規模リニューアルを実施、2019年9月にはタイトーの国内最大級屋内型スポーツアスレチック施設「ノボルト」(4,000㎡)を導入するなど、集客力向上を図ったもの、開業から24年が経過するなどアウトレットモールとしては老朽化が進んでいた。

福岡地所と三井不動産の共同再開発案件に

福岡地所とともに建替計画に参画する大手不動産ディベロッパー「三井不動産」は、2022年4月に開業した「ららぽーと福岡」を始め、国内外で「三井ショッピングパーク」「三井アウトレットパーク」を展開している。
マリノアシティ福岡の建替えでは、福岡地所がキャナルシティ博多を始めとする自社グループ系商業施設で培った運営開発実績に加え、「三井不動産のノウハウを最大限発揮することで、今後の消費者ニーズや社会トレンドの変化を的確に捉えた、新たな時代に相応しい商業施設の検討」を進めるとしている。

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流通業界大手3団体、生成AIで「カスハラ防止ポスター」作成-2024年5月13日発表

日本国内や台湾などの多くのスーパーマーケットが加盟する「オール日本スーパーマーケット協会」(AJS:サミット、関西スーパー、近商ストア、全聯福利中心など)、「全国スーパーマーケット協会」(NSA:イトーヨーカドー、西友、成城石井、イズミヤ、アークスなど)、「日本スーパーマーケット協会」(JSA:サミット、西友、オークワ、イズミゆめタウン、サンリブマルショク、サンエーなど)の、流通業界団体・大手3団体は、店員に対する顧客からの嫌がらせ・カスタマーハラスメント防止のため「カスタマーハラスメント防止・啓発ポスター」を作成したことを2024年5月13日に発表した。

AI作成のカスハラ防止ポスター。

生成AIでユニークな「カスハラ防止」ポスター完成

カスタマーハラスメント防止・啓発ポスター」は画像生成AIで作成。AI作成ならではのユニークな商品が並び、後方には森のようなものが広がる売場となっている。
キャッチコピーなどについては、顧客・従業員の互いの尊重を重視したマイルドな表現を用いたとしている。

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H2Oリテイリング、関西フードマーケットを2024年7月完全子会社化-阪急阪神百貨店系とイズミヤ・阪急オアシス・関西スーパー連携強化めざす

阪急阪神東宝グループの「エイチ・ツー・オーリテイリング」(H2O/本社:大阪市北区)は、傘下の食品スーパー持株会社「関西フードマーケット」(本社:兵庫県伊丹市)を2024年7月31日に完全子会社化する方針を同年5月15日に発表した。
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阪急阪神百貨店 阪急うめだ本店。(大阪市北区)

両社間が株式交換契約を2024年5月15日に締結したことにより、関西フードマーケットは同年7月29日をもって上場廃止となる。

2022年にH2O系中間持株会社となった関西スーパー

関西フードマーケットは1959年7月に大阪市東淀川区で「相互産業」として設立。同年11月に兵庫県伊丹市で食品スーパー1号店「関西スーパーマーケット伊丹店(現中央店)」を開店。1974年8月に「関西スーパーマーケット」に社名変更した。
同社は創業当初、食品スーパーの共同仕入機構「オール日本スーパーマーケット協会(AJS)」立ち上げに参画したこともあり、AJSの中核企業としてPB商品「くらし良好」(生活良好)を販売、自社指定牧場「720牧場グループ」ブランド牛の全国展開に大きな役割を担っていた。

関西スーパー。(大阪市東淀川区)

同社は2016年10月にH2Oリテイリングと資本業務提携を締結し、H2O子会社商品(阪急阪神百貨店中元・歳暮商品など)や阪急阪神グループ共通ポイント「Sポイント(旧STACIA)」の取扱いやレジスターの共同開発に取組んでいた。
2021年12月にはH2O系食品スーパー「イズミヤ(食品販売事業)」「阪急オアシス」との経営統合を実施し、2022年2月1日に「関西フードマーケット」として持株会社化。2023年4月に旧H2O系食品スーパー2社を完全統合し「イズミヤ・阪急オアシス」として完全統合するなど、経営効率化を図っていた。

阪急オアシス。(大阪市福島区)

H2Oによる完全子会社化で連携強化

H2Oリテイリングによる関西フードマーケットの完全子会社化は、小売市場縮小や競合進出といった「事業環境の変化に対する迅速な対応」を目的としたもの。
両社間での資本関係強化により、従来は親子上場関係によるコーポレートガバナンス(利益相反)の課題から困難だった人材設備共有・物流統合による効率化、購買・ITシステムの共通化によるコスト削減、H2O系食品製造子会社と共同でのPB開発を含む取引活発化、共通顧客データベース構築解析による囲い込みといった施策が可能になるとしている。

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マルエツ上井草駅前店、2024年5月17日開店-自社ブランド強化、ダイソーコーナーも

東京都杉並区の西武新宿線上井草駅前に、イオングループの食品スーパー「マルエツ上井草駅前店」が2024年5月17日午前9時に開店する。

高鮮度商品・自社ブランド強化

マルエツ上井草駅前店の建物は地上2階建で売場面積は866㎡。「リアル店舗ならではの強みを活かしたお店」として、青果売場では東京都産地元野菜コーナー「農家さんの直売所」やオーガニック商品、鮮魚売場では鮪・サーモンの刺身、精肉売場では自社オリジナル「優夢牛」「桜もち豚」「みちのく森林鶏」や肉惣菜「お肉屋さんのオードブル」「おつまMEAT」、惣菜売場では2024年3月に発売した草加デリカセンター活用による惣菜新ブランド「まいごころ」「うまごころ」を取り揃えるなど「当社(=マルエツ)にしかない魅力的な商品」を訴求する。

マルエツ上井草駅前店。

「ダイソー」「クリスピークリーム」コーナーも

また、日配品売場では「クリスピークリームドーナツ」「太っちょマカロン」「伍魚福」、生活用品売場では100円ショップ「ダイソー」コーナーを設けるなど、1,000㎡未満の小型店舗ながら話題性の高いスイーツ商品や人気の高い生活用品を拡充する。

マルエツ上井草駅前店

住所:東京都杉並区井草五丁目5番20号
営業時間:午前9時~午後10時

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ザ・マーケットプレイス武蔵浦和、2024年5月15日開業-ヤオコー旗艦店、野村不動産プラウドシティの商業フロアに

埼玉県さいたま市の武蔵浦和駅にペデストリアンデッキを介して直結するヤオコー系商業施設「ザ・マーケットプレイス武蔵浦和」が2024年5月15日午前9時に開業する。

駅直結複合施設、ヤオコー核にトモズ、パリミキなど

ザ・マーケットプレイス武蔵浦和は、野村不動産とJR東日本都市開発による「プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ」との住商複合開発プロジェクトの一環として開業するもので、商業棟の営業フロアは1~4階、敷地面積は約5,597㎡、延床面積は約7,331㎡。
開発主体である埼玉地盤の首都圏地場大手食品スーパー「ヤオコー」を核に、住友商事系ドラッグストア「Tomod’s」や100円ショップ「Seria」、眼鏡店「パリミキ」といった物販店、コンタクト「アイシティ」や各種クリニックといったサービス系店舗など専門店16店舗が入居する。

the market Place武蔵浦和。

ヤオコー埼玉県100店舗体制に

ザ・マーケットプレイス武蔵浦和の核店舗「ヤオコー武蔵浦和店」の営業フロアは1階で店舗面積は約2,119㎡。同店の開店により埼玉県内100店舗体制となる。初年度売上目標は26億円。
ストアコンセプトに「『美味しさ』『楽しさ』を変化で伝え、豊かな食生活を届けよう~常に発見と驚きがあり、毎日来たくなるお店づくり~」を掲げ、地元野菜や珍しい魚種、黒毛和牛の極厚ステーキや自社製造のローストビーフ切り落としなどを品揃えする。
また、デリカに関しては冷惣菜「CREATIVE y’s DELI」やライブ感あるオープンキッチンによる鉄板料理、インストアベーカリーを展開。グロッサリーでは素材・産地にこだわった特殊豆腐やナチュラルチーズ、スパイス・シーズニングを拡充。部門間連携による提案型の売場づくりを打ち出す。

ザ・マーケットプレイス武蔵浦和

住所:埼玉県さいたま市南区沼影1丁目8番18号
営業時間:午前9時~午後9時45分(ヤオコー)

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