神戸ロフト、2022年4月1日縮小リニューアル-神戸阪急新館、紀伊國屋書店も5月8日閉店

兵庫県神戸市中央区のH2Oリテイリング系百貨店「神戸阪急」新館1~4階に営業していたセブン&アイHD/そごう・西武系大型雑貨店「神戸ロフト」が、2022年4月1日に縮小リニューアル開業した。
神戸阪急新館では5階で営業している「紀伊國屋書店神戸阪急店」も5月8日での閉店を発表している。

神戸ロフト改装当日の神戸阪急

そごう・西武の提携で生まれた神戸ロフト

神戸ロフトは、2002年3月に「そごう神戸店」新館の1~4階(当時/各種雑貨・美術宝飾品・家具・家電・飲食店フロア跡)に開店。売場面積は約4,489㎡。
ロフトとしては、1994年12月の神戸西武ロフトの閉店から約7年ぶりとなる兵庫県内への再出店であり、親会社の西武百貨店が2001年に打ち出したそごうとの包括的業務提携(後に経営統合)及びそごうの複合商業施設化プロジェクト「「自分」発見専門館」に基づく出店1号店であった。

そごう神戸店

ロフトは神戸店出店に先駆け、2002年1月から2007年3月にかけて西武傘下から一時離脱したが、2001年7月にそごう横浜店7階、2003年9月にそごう大宮店8階、2004年3月にそごう広島店新館8階に相次ぎ出店するなど、そごう再建の要となる「専門大店」としての役割を引続き担っていた。その一方、神戸ロフトが開店以来営業していたそごう神戸店は、2016年10月よりH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)傘下に運営移行、2019年10月に阪急阪神百貨店直営の神戸阪急に転換しており、資本関係を含め当初からの関係性が希薄化、2022年3月27日にはリニューアルのため一時閉店していた。

改装後のロフトは4階ワンフロアに

神戸ロフト新店舗は神戸阪急新館4階に出店するもので、売場面積は約1,564㎡。旧店舗は同社が西武百貨店直営店時代から関西における旗艦店としていた梅田ロフトに匹敵する規模であった。しかし、今回の縮小リニューアル後は標準店相当の規模、商品数は文具雑貨・健康雑貨・バラエティ雑貨・生活雑貨の4領域26,000種類となる。

改装当日の神戸ロフト

2020年12月には近隣の東急ハンズ三宮店が閉店、2022年1月にはジュンク堂書店神戸さんちか店が閉店しており、神戸・三宮の大型雑貨店・書店が相次ぎ縮小撤退することとなった。

近隣の東急ハンズも閉店した。

新館、紀伊國屋も閉店-地権者区画と一体的に改装か

H2Oリテイリングは、そごう・西武から引継いだ神戸阪急(旧そごう神戸店)と高槻阪急(旧西武高槻店)を対象に、2022年度から約100億円を投じる大規模リニューアルを実施する方針を示している。

改装当日の神戸ロフトと改装中の地権者区画

神戸阪急では、2021年2月に新館地権者区画(S・ヨシマツビル)のブランド買取店「KOMEHYO(コメ兵)」が神戸阪急本館の百貨店区画に移転、同年5月に同じく地権者区画の金融機関「SMBC信託銀行PRESTIA神戸支店」(パチンコ毎日跡/旧Citibank銀行神戸支店)が撤退しており、地権者区画は1年近く閉鎖状態にある。また、2002年に開業した5階の「紀伊國屋書店神戸阪急店」も2022年5月8日での閉店を発表している。
そのため、近く新館の百貨店区画(神戸ロフト跡の1~3階など)と地権者区画の一体化をおこなったうえでの大型リニューアルをおこなう可能性が高い。

神戸ロフト(新店舗)

住所:兵庫県神戸市中央区小野柄通8-1-8 神戸阪急新館4階
営業時間:午前10時~午後8時

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