マリノアシティ福岡、2024年8月18日閉館-跡地は三井アウトレットパーク視野、三井不動産・福岡地所の共同再開発事業に

福岡県福岡市西区小戸にある福岡地所系アウトレットモール「マリノアシティ福岡」が2024年8月18日をもって閉館する。

九州初の本格的アウトレットモール

マリノアシティ福岡は2000年10月に開業。敷地面積は85,200㎡、延床面積は81,400㎡。
開業当初は「九州初の本格的アウトレットモール」として、ディスカウントストア「ミスターマックス」を核に、食品スーパー「極東ファディ」やスポーツ用品店「スポーツデポ」といった大型専門店、アウトレット約40店舗を展開。シンボル施設として巨大観覧車を2機配置するなど、アウトレットモールながら日常利用を意識した複合的な館づくりをめざした。

マリノアシティ福岡マリナサイド棟。(大型専門店棟)

マリノアシティ福岡では、核店舗撤退や競合進出を意識し、2004年7月と2007年9月にアウトレット棟(地上2階建)を増築、2009年9月には日本最大の観覧車「Sky Dream Fukuoka」を台湾長栄集団(エバーグリーングループ)に売却するなど、軌道修正を図りつつリニューアルを進めた。

マリノアシティ福岡アウトレット棟。

直近では2017年7月に南棟1階の大規模リニューアルを実施、2019年9月にはタイトーの国内最大級屋内型スポーツアスレチック施設「ノボルト」(4,000㎡)を導入するなど、集客力向上を図ったもの、開業から24年が経過するなどアウトレットモールとしては老朽化が進んでいた。

福岡地所と三井不動産の共同再開発案件に

福岡地所とともに建替計画に参画する大手不動産ディベロッパー「三井不動産」は、2022年4月に開業した「ららぽーと福岡」を始め、国内外で「三井ショッピングパーク」「三井アウトレットパーク」を展開している。
マリノアシティ福岡の建替えでは、福岡地所がキャナルシティ博多を始めとする自社グループ系商業施設で培った運営開発実績に加え、「三井不動産のノウハウを最大限発揮することで、今後の消費者ニーズや社会トレンドの変化を的確に捉えた、新たな時代に相応しい商業施設の検討」を進めるとしている。

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