名鉄レジャック、2023年3月31日閉館-名駅前にあるメルサの複合施設、契約満了と老朽化で再開発へ

愛知県名古屋市中村区の名古屋駅近くにある名鉄グループ系(メルサ)の複合商業施設「名鉄レジャック」が、2023年3月31日をもって閉館する。

名鉄レジャック。

名駅有数のアミューズメント系商業施設だった

名鉄レジャックは1972年11月に開業。建物は地上8階地下3階建で営業フロアは地上6階~地下2階。施設は2015年4月まで名鉄グループの同名企業による運営であったが、グループ再編を機に系列ファッションビル「メルサ」のレジャック事業部による運営となった。
2022年6月時点では、開業以来施設の核を担う直営ボウリング場「レジャック・ボウリング」を始め、名古屋地盤のサウナ&カプセルホテル「ウェルビー」や会員制レストラン「エスカイヤクラブ」、AOKI系の複合カフェ「インターネット&コミックカフェ自遊空間」、名古屋地盤の飲食チェーン「あんかけ亭」「四代目横井製麺所」「赤から」など専門店21店舗が入居。加えて、名鉄百貨店の本社事務所機能を併設する。

レジャック館内。

運営体制変更後も名駅有数の飲食・娯楽特化型の商業施設として営業を続けており、近年も飲食店の出店・退店などの動きが多くあった。2021年1月には地下1階ワンフロアに三河・岡崎地盤のアウトドアスペース運営会社「ウッドデザインパーク」による無人カフェ「仕事・勉強・打合せスペース専門店 セルフカフェ」が開店。セルフカフェは“OPENからわずか435日で営業終了”を打ち出しており、コロナ後を見据えた2023年春以降のリニューアルも予想されていた。

レジャック閉館、名駅再開発の第一歩に?

名鉄レジャックの閉館は建物の老朽化と親会社との賃貸借契約満了によるもの。
名鉄が2017年3月に発表した名古屋駅地区再開発全体計画では、従来の名鉄・近鉄名古屋駅ビル(売場面積72,891㎡)にあわせて、太閤通の西側(名鉄レジャックなど)を含む約400mを駅拡張範囲(計画策定対象区域)と定めていたが、2022年度開始予定の再開発工事は建築資材高騰やコロナ禍を背景に延期となっている。
レジャックの閉館が名駅前における再開発進展に繋がる可能性もある。

関連記事:栄町ビル、2021年9月30日閉館-名古屋中心部の複合商業ビル、興和が再開発へ
関連記事:イオンモール名古屋ノリタケガーデン、2021年10月27日開業-名駅徒歩圏、イオン初「都市型オフィス」併設
関連記事:アピタパワー新守山店、2021年8月27日開業-アピタ全面改装の新業態、「ユーストア」「ドンキ」出店
関連記事:成城石井SELECT名古屋駅太閤口店、2021年5月6日閉店-成城石井「最小」だった駅ナカモデル店、事実上の店舗統合に
関連記事:ドン・キホーテ栄三丁目店、2021年2月26日開店-松坂屋前のGAP跡に、名古屋栄店は「栄本店」としてリニューアル
関連記事:ビーノ栄、2020年11月6日開業-メルサ前に大丸松坂屋・パルコの新商業施設

このエントリーをはてなブックマークに追加