東映会館、2025年夏閉館-東映最後の直営劇場「丸の内TOEI」営業終了、本社は京橋エドグランに

東京都中央区にある大手映画配給会社「東映」系複合施設「東映会館」が2025年夏をもって閉館する。

国内最大の直営劇場網敷いた東映の本社兼旗艦劇場

東映会館は1960年9月に開業。開業以来、東映本社と東映直営館「丸の内TOEI①(旧丸の内東映)」「丸の内TOEI②(旧丸の内東映パラス)」を核とする複合施設であった。
東映は高度経済成長期、国内最大の直営劇場網を展開。グループ会社を通じ、大都市圏を中心に劇場を核とする東映会館を展開していたが、映画興行の主流が郊外型のシネマコンプレックスに移行したことで、直営館は丸の内TOEIのみとなった。

東映主導で再開発

東映会館の閉館と再開発は、建物設備老朽化によるもので「継続使用した場合は多額の修繕費用および改修費用が見込まれるため、収益不動産として再開発を行い、最大限の有効活用」を決定したとしている。

東映会館。

全国の主要東映直営劇場のうち、新宿東映会館跡地は「新宿三丁目イーストビル(新宿マルイアネックス・新宿バルト9)」、名古屋東映会館跡地は「京楽産業サンシャインサカエ」、梅田東映会館跡地は「御堂筋フロントタワー(WeWork御堂筋フロンティア)」、小倉東映会館跡地は高級賃貸マンションとなったが、丸の内の東映会館は「ホテル・店舗を中心とした商業施設」として自社主導で再開発をめざすとしている。

本社機能は京橋エドグラン、興行はTジョイに

東映会館閉館により、東映の興行機能はグループのシネマコンプレックス「ティ・ジョイ」に一本化、本社機能は「京橋エドグラン」に移転する。

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