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やまき三春屋、2022年4月10日午後6時半閉店-品切れ相次ぐ最終営業日、呉服店時代から約500年の歴史に幕

青森県八戸市の百貨店「三春屋(やまき三春屋)」が2022年4月10日18時30分をもって閉店し、百貨店としての約52年の歴史に幕を下ろした。

最終営業日の三春屋。

長らく「ダイエー」の傘下だった

三春屋は、室町時代に創業した福島発祥の呉服店「三春屋呉服店」を前身にもつ衣料品店として1953年3月に法人化。1970年の八戸地場百貨店「丸美屋」買収を機に百貨店となった。同社は百貨店化を機に八戸本店の建替えや系列会社(ヤマニ三春屋)を通した岩手県内への出店など多角化に舵を切ったが、1985年には系列会社の再建支援により親密な関係となった大手スーパー「ダイエー」傘下となった。その後、三春屋は1995年にダイエーの完全子会社に、2005年にはダイエーグループの百貨店「中合」による運営になった。
2019年11月には不動産・商業コンサルタント「やまき」が中合から買収するかたちで、完全子会社「やまき三春屋」による運営に移行した。

やまきが再生に携わったアクア木更津。
(旧木更津そごう・現スパークルシティ木更津)

三春屋の現店舗はダイエー傘下となった1985年11月に開業したもので、建物は地上5階・地下1階建、売場面積は約15,574㎡、延床面積は約25,140㎡。八戸市中心部最大の商業施設(さくら野百貨店八戸店は15,227㎡)で、同時期に開業したファッションビル「ヴィアノヴァ」(1985年9月開業)と1階部分で直結、一体的な商空間を形成していた。

「脱百貨店」で改装中だったが…新会社、突然の閉店

三春屋は、やまきグループとなった直後の2020年2月から改装開始、同年5月21日にはやまきグループのLSSPによる会員制ラグジュアリーサロン・バーチャルショップ「三春屋Myサロン」を5階に開設する予定であった。
しかし、新型コロナ感染拡大を理由にサロン開設を含むリニューアルを一時凍結。2021年2月には中合出身の山川武氏が社長を退任し、やまき出身の土谷与志晴氏が社長に就任した。

「改装前の売りつくし」を掲げていた三春屋。

これにあわせ、三春屋は新たなコンセプトとして「デジタルハイブリッド百貨店」を掲げ、2021年3月に「近未来の百貨店に生まれ変わるための三春屋全館閉店セール」を開始。同年8月には百貨店フロアの低層集約と専門店の誘致に加えて直営食品売場の廃止と従業員の解雇を打ち出したが、同年9月にはリニューアル再延期(同年秋→2022年3月30日)と直営食品売場の一転存続、解雇の一部撤回(再雇用)を改めて打ち出すなど、朝令暮改といえる営業状況となった。その後も工事に進展はなく、2022年3月4日には突然の完全閉店方針を発表、同年4月10日をもって歴史に幕を下ろすこととなった。

無念の閉店、品切れ相次ぐも賑わう営業最終日に

三春屋は全館閉店セールを1年超続けており、三春屋の縮小に先駆けさくら野百貨店八戸店に移転したテナントもあったため、1階2階4階5階フロアの約半分、3階フロアの全域が閉鎖状態にあるなど、営業フロア・取扱商品数ともに減少傾向にあった。
しかしながら、閉店当日の地階ではプロジェクトおおわに(大鰐町地域交流センター鰐come)による「大鰐フェア」といった催事企画や惣菜テナントによる特売、1~2階ではブランド衣料やバッグの均一セール、4階ではブランドランドセルの80%OFFセールや手芸専門店での30%OFFセール、5階レストランでは最大半額セールといった取組みもあり、開店直後から賑わいをみせた。また、食品売場では三春屋やテナントによるギフト箱・トレーの販売、買物客による鮮魚売場での記念撮影会といった光景がみられた。

30年の歴史に幕を下ろすパブロ三春屋店。
盛岡や秋田にも店を構えるが八戸への再出店の予定はない。

閉店時刻迫る18時過ぎには地階食品売場の営業を終了し、18時25分までに買物客の送り出しを終えた。閉店時刻の18時30分からは正面玄関前に経営陣や従業員が登場、三春屋に対する想いやコメントとして「今ここにいらっしゃる皆様、今ここにいらっしゃらなくても三春屋でお買いものしていただいた皆様、我々にとって皆様が宝物、誇りです。」「一旦閉店すること本当に申し訳なく思う、誠に申し訳なく思う。」と語られ、閉店式典参加者全員による御礼ののち、大手老舗百貨店を上回るという「“永禄年間”から続く歴史の継承」に一旦幕をおろした。
閉店式典中は咽び泣く買物客や百貨店化当初の三春屋について話題にする買物客もおり、三春屋ロスは大きそうだ。

百貨店化から52年の歴史に幕を下ろした。

やまき三春屋の今後について、現時点であくまで「ゼロベース」としているが、式典では「改めてこのかたちに戻してこれるように本当に夢見て」と締めくくるなど、将来的な復活に含みをもたせたコメントを残している。
一方で、突然の閉店により移転先が決まらなかったテナントや、再就職先が決まらなかった従業員は少なくないとみられる。
三春屋の建物は、さくら野百貨店八戸店(1968年6月開業)やチーノはちのへ(1980年11月開業・解体予定)といった近隣大型店と比較しても新しく、百貨店各社が課題とする建物の老朽化や耐震性不足との縁もなかったため、八戸市民や三春屋利用者の要望に応えることができるような施設としての復活に期待したい。

一部店舗はさくら野やヴィアノヴァに移転、制服取扱いも

三春屋に入居していたテナントのうち、オーガニックコスメブランド「HOUSE OF ROSE(ハウスオブローゼ)」、日本製ニットを中心としたブランドのLサイズライン「JEANRENE PLUS(ジャンルネプリュ)」、ワールド系の婦人服「アンタイトル」、地元とんかつ店「とんかつ宮政」、魚惣菜店「焼魚舗神戸うおひで」はさくら野百貨店八戸店に移転、「呉服の三松」はヴィアノヴァに移転、「らーめんふぁくとりーのすけ」は市内中心部への移転の方針を明らかにするなど、残存するテナントの多くが八戸市内で存続する見込みとなった。
また、三春屋が取扱っていた高校制服は、2022年3月4日からさくら野百貨店八戸店もしくはイオン八戸田向店に移行。三春屋OMCカードの新規発行は2022年3月8日をもって終了、閉店後は標準のOMCカードに移行する。(発行済のカードはそのまま使用可能)

さくら野八戸店に移転するテナント一覧
  • HOUSE OF ROSE(ハウスオブローゼ)
  • JEANRENE PLUS(ジャンルネプリュ)
  • アンタイトル
  • とんかつ宮政
  • 焼魚舗神戸うおひで
ヴィアノヴァに移転するテナント一覧
  • 呉服の三松

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セブンアイ、「そごう・西武」売却検討と「ヨーカドー」縮小堅持を2022年4月発表-売上「流通首位」返り咲くも合理化へ

大手流通グループの「セブン&アイHD」は、2022年2月期決算にあたって傘下の百貨店「そごう・西武」の売却検討と傘下の総合スーパー「イトーヨーカドー」の堅持を同年4月7日に発表した。

そごう横浜店。

岐路に立たされた巨大大手流通グループ

セブン&アイHDは、2005年9月のIYグループ持株会社化により設立。2006年6月には大手百貨店「ミレニアムリテイリング(現そごう・西武)」を傘下に収め、(当時)国内最大手流通グループとなった。2007年にはグループ共通PB「セブンプレミアム」と共通電子マネー「nanaco」を相次ぎ取扱開始、米高級百貨店「バーニーズニューヨーク」日本法人やベビー用品店「アカチャンホンポ」買収による事業領域の拡大を図った。
一方、セブン&アイHDは2011年11月のイオンによるマルナカ買収で業界首位の座から陥落、コンビニ事業を除き業績不振が続いていた。こうした背景もあり、2021年5月までにセブン&アイHD株の4.4%を取得した米投資ファンド「バリューアクト・キャピタル・マネジメント」は、中核事業(コンビニ事業)への専念と非中核事業(百貨店の全株売却・総合スーパーの分離)の撤退、国外コンビニ事業の運営見直しに向けたロードマップ策定を要求していた。

ヨーカドーはセブンとの一体経営継続へ

セブン&アイHDは2022年4月の決算発表で、同年2月のそごう・西武売却検討(あらゆる可能性を排除せずに検討)を改めて打ち出し、ファイナンシャルアドバイザー起用のもと、事業ポートフォリオの見直し(ストラテジックレビュー)を進めていることを明らかにした。

西武池袋本店は21年9月に店舗・不動産の運営を一体化した。

一方、米投資ファンドの分離圧力を受けていた傘下の総合スーパー「イトーヨーカドー」は、従来同様に傘下のコンビニ「セブンイレブンジャパン(SEJ)」とともに一体経営を行い、「グループ中核機能」としての役割を担う。セブン&アイHDが取組むラストワンマイル施策では、セブンイレブン主導の「7NOW Powerd by セブンイレブンネットコンビニ」をオンデマンド型、ヨーカドー主導の「イトーヨーカドーネットスーパー」を計画購入型と位置づけ、2025年度年までに7NOWを全国拡大、ネットスーパーを首都圏全域に拡大するなど本格展開する。
また、セブンプレミアム食品部門開発体制の内訳として、生鮮部会では55名中39名、デイリー部会では41名中25名、加工食品部会では38名中20名をヨーカドー・ヨーク・ヨークベニマル出身者が占めることを明らかにし、従来同様に1品1品の質の向上と商品ラインナップの継続的見直しを図るとしている。

ヨーカドーは首都圏特化、最大18店舗の閉鎖も

セブン&アイHDはイトーヨーカドーの事業構造改革を2022年度までに完遂させるとしている。ヨーカドーは首都圏で物流センターの増設(新横浜・流山・千葉誉田・杉戸)や売場フォーマットの最適化を進め、実店舗・ネットでの経済圏構築を図る一方、2021年度までの構造改革(182店舗中54店舗閉店・人員約1400名削減)と2022年度の構造改革(7月の函館店閉店9月の金町店閉店(再開発による立ち退き))に加えて16店舗の閉鎖(精査中)と約300名の人員削減を行うとしており、さらなる地方店の閉鎖や運営譲渡が続くとみられる。

22年7月に閉店するイトーヨーカドー函館店。

なお、セブン&アイHDは2022年2月期連結決算での売上高(営業収益)が約8兆7497億円と、米国コンビニの買収などによりコロナ禍より上回ることとなった。一方のライバル・イオングループの売上高は約8兆7159億円となっており、セブンアイが再び流通業1位に返り咲いた。

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ココルンシティまえばし、2022年4月7日から順次開業-朝日町の日赤跡地、病院核にフレッセイ・無印良品など出店

群馬県前橋市の旧前橋赤十字病院(2018年6月移転)跡地に、地場大手流通グループ「アクシアルリテイリング」(本部:新潟県長岡市)の「フレッセイ」(本社:群馬県前橋市)が参画する複合施設「ココルンシティまえばし」が2022年4月7日から順次開業する。

旧前橋日赤跡地に新しいまち誕生

ココルンシティまえばしの建物は2021年3月から順次着工、敷地面積は約14,550㎡。地場大手食品スーパー「フレッセイ」を会長とする事業共同体「ココルンサークルまえばし」(企業団体15社参加)が運営を担う。

ココルンシティまえばし。

ココルンシティは、前橋市が「県都まえばし創生プラン」のシンボル事業として位置づける健康医療都市開発プロジェクト「日赤跡地生涯活躍のまち(CCRC)」の一環によるもので、事業コンセプトに「全世代活躍 みんなが主役のまちづくり」を掲げ、大和ハウスグループの多世代型賃貸住宅(2棟3階建30戸)・戸建住宅(2階建17戸)や健康増進施設・地域コミュニティスペース・公園といったハードを整備、全世代向けコミュニティ醸成プログラム(マルシェ・ワークショップなど)や認知症見守りプログラムといったソフトを発信する。これらの取組みにより、米国発祥の高齢者向け生活共同体「Continuing Care Retirement Community(コンティニューイング・ケア・リタイアメント・コミュニティ)」を形成し、関係人口の創出や地域の魅力向上を図る。

ココルンサークルまえばしの取組み。

フレッセイの複合商業施設を核に

ココルンシティまえばしの商業核は地上2階建で総延床面積は6,582㎡、駐車場台数は248台。
アクシアルリテイリングの食品スーパー「フレッセイ朝日町店」(売場面積約1,996㎡)を、皮切りに良品計画の大型生活雑貨店「無印良品前橋朝日町」(売場面積2,001㎡)やドラッグストア「マツモトキヨシ」(売場面積840㎡)が順次開店する。

フレッセイ朝日町店。

主要テナントのひとつであるフレッセイは、2020年6月に閉店した旧朝日町店(現スギ薬局朝日町店)以来約2年ぶりとなる同地区への復活であり、従来からの生鮮・惣菜強化の取組みに加え、前橋CCRC事業連携協定店舗としてイートインスペースでの各種イベント開催を打ち出す。

フレッセイ朝日町店

住所:群馬県前橋市朝日町3-21-10
営業時間:午前9時~午後10時

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サミットストア世田谷船橋店、2022年4月6日開店-朝日新聞生産技術研究所跡地の旭化成アトラスシティに

東京都世田谷区の朝日新聞生産技術研究所跡地で建設中の「アトラスシティ世田谷船橋」に、サミットの食品スーパー「サミットストア世田谷船橋店」が2022年4月6日午前10時に開店した。

朝日新聞の基幹工場跡地だった

朝日プリンテック世田谷生産技術研究所は、1972年11月に新聞印刷関連技術の開発を目的とした「朝日新聞生産技術研究所」として開業。2005年4月に朝日新聞子会社の朝日東京プリンテック(ATP)と経営統合、2010年4月にATPと朝日新聞グループ印刷工場2社が経営統合し、世田谷生産技術研究所となった。2015年時点では朝刊47万部夕刊15万部を生産する基幹工場としての役割を担っていたが、2019年3月に老朽化のため閉鎖。跡地は三井住友ファイナンス&リース戦略子会社(SMFLみらいパートナーズ)主導のもと、旭化成グループ(旭化成不動産レジデンス)とサミットにより「(仮称)世田谷船橋六丁目計画(後のアトラスシティ世田谷船橋)」として複合再開発されることとなった。

サミットは120店舗体制に

アトラスシティ世田谷船橋の住居棟は地上10階建で地上10階建で敷地面積は約5,737㎡、建築面積は約2,725㎡、延床面積は約19,004㎡。スーパー棟は地上2階建で営業フロアは1階・中2階、店舗面積は1,561㎡、売場面積は1,648㎡。駐車場台数 (屋上に整備)は57台。

サミットストア世田谷船橋店。

サミットストア世田谷船橋店は「“美味しさ”溢れ地域との“絆”を紡ぐお店」として、1階フロアでは簡便調理商品やでき立て・作り立て商品、健康志向に対応した商品の取扱いを強化。中2階フロアでは屋外テラス席やイートインコーナー「サミCafe」を整備。案内係やATM・宅配ロッカー(PUDOステーション)の配置に加え、買上品配達や収納代行といった「地域のお客様に寄り添ったサービス」を提供するとしている。

サミットストア世田谷船橋店のフロアマップ。

このほか、同店は「GO GREEN」チャレンジ宣言の取組みを体現する店舗として、ペットボトル自動回収機や食品トレーの店頭回収、リサイクル買物かごの導入といった従来からの取組みに加えて、スポンサー契約締結中のなでしこリーグ1部「スフィーダ世田谷FC」とのサッカー教室・ブラインドサッカー体験・MYOBDといったイベント、災害対策用設備の設置・開放、同社初となる店舗バックヤードへの生ごみ処理機導入を打ち出す。
同店の開店によりサミットは120店舗体制となる。

サミットストア世田谷船橋店

住所:東京都世田谷区船橋6丁目27番21号
営業時間午前9時~午後11時(年間休日3日予定)

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ヨークタウン佐沼、2022年4月9日開業-登米ジョイプラザのヨークベニマル佐沼店、建替リニューアル

宮城県登米市のジョイプラザ(ヨークベニマル佐沼店)跡地に、セブン&アイHD系のショッピングセンター「ヨークタウン佐沼」が2022年4月9日午前9時に開業する。

登米市中心部を代表する大型店、21年に休業していた

ヨークタウン佐沼の事実上の前身となる「ジョイプラザ」は1981年11月に開業。店舗面積は2,690㎡。
ジョイプラザには総合スーパー「ヨークベニマル佐沼店」(1985年11月開店)を核にファストフード店「KFCケンタッキーフライドチキン」や地元商店が入居するなど、登米市中心部(旧登米郡迫町)を代表する大型店として営業していたが、店舗の老朽化を理由に2021年1月31日をもって閉店。ヨークベニマル主導のもと、2022年春を目処に「ヨークベニマル新佐沼店(仮称)」として建替え再開店する方針を示していた。

ベニマル核に増床リニューアル

ヨークタウン佐沼の建物は平屋建で店舗面積は3,150㎡、スーパーマーケット棟の売場面積は2,260㎡。駐車台数は126台。同施設の開業で核店舗のヨークベニマルは237店舗(実質稼働は235店舗)体制となる。
ヨークタウン佐沼。

ヨークベニマル佐沼店では、総合スーパー業態の旧店舗と異なり、食料品と住居関連品に特化。店舗のテーマとして「馴染み・味・便利・鮮度へのこだわり」を掲げ、青果売場ではJA登米と連携した地元農産物・登米市近郊野菜の仕入れを、鮮魚売場では集荷体制確立による気仙沼・石巻・仙台など各市場からの仕入れや丸魚・まぐろの品揃えをそれぞれ強化。精肉売場では仙台牛の生産地という立地特性を活かした和牛入りオリジナル焼肉盛合わせ、惣菜売場では自社工場製レンジアップ商品(電子レンジ調理可能な商品)、ベーカリー売場では店内焼き上げの石窯ピザを導入する。加えて、宮城県登米市・気仙沼市や隣接する岩手県で馴染みある和洋スイーツ・漬物・酒・調味料の拡充をめざす。
ベニマルのほかには「KFC」が再出店、ドラッグストア「サンドラッグ」とクリーニング店「pino(ピーノ)」が新規出店するなど、直営衣料品売場は廃止となったものの、施設としては増床リニューアルというかたちとなった。

ヨークタウン佐沼

住所:宮城県登米市迫町佐沼字中江二丁目5番地1
営業時間:午前9時30分~午後9時(ヨークベニマル)

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神戸ロフト、2022年4月1日縮小リニューアル-神戸阪急新館、紀伊國屋書店も5月8日閉店

兵庫県神戸市中央区のH2Oリテイリング系百貨店「神戸阪急」新館1~4階に営業していたセブン&アイHD/そごう・西武系大型雑貨店「神戸ロフト」が、2022年4月1日に縮小リニューアル開業した。
神戸阪急新館では5階で営業している「紀伊國屋書店神戸阪急店」も5月8日での閉店を発表している。

神戸ロフト改装当日の神戸阪急

そごう・西武の提携で生まれた神戸ロフト

神戸ロフトは、2002年3月に「そごう神戸店」新館の1~4階(当時/各種雑貨・美術宝飾品・家具・家電・飲食店フロア跡)に開店。売場面積は約4,489㎡。
ロフトとしては、1994年12月の神戸西武ロフトの閉店から約7年ぶりとなる兵庫県内への再出店であり、親会社の西武百貨店が2001年に打ち出したそごうとの包括的業務提携(後に経営統合)及びそごうの複合商業施設化プロジェクト「「自分」発見専門館」に基づく出店1号店であった。

そごう神戸店

ロフトは神戸店出店に先駆け、2002年1月から2007年3月にかけて西武傘下から一時離脱したが、2001年7月にそごう横浜店7階、2003年9月にそごう大宮店8階、2004年3月にそごう広島店新館8階に相次ぎ出店するなど、そごう再建の要となる「専門大店」としての役割を引続き担っていた。その一方、神戸ロフトが開店以来営業していたそごう神戸店は、2016年10月よりH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)傘下に運営移行、2019年10月に阪急阪神百貨店直営の神戸阪急に転換しており、資本関係を含め当初からの関係性が希薄化、2022年3月27日にはリニューアルのため一時閉店していた。

改装後のロフトは4階ワンフロアに

神戸ロフト新店舗は神戸阪急新館4階に出店するもので、売場面積は約1,564㎡。旧店舗は同社が西武百貨店直営店時代から関西における旗艦店としていた梅田ロフトに匹敵する規模であった。しかし、今回の縮小リニューアル後は標準店相当の規模、商品数は文具雑貨・健康雑貨・バラエティ雑貨・生活雑貨の4領域26,000種類となる。

改装当日の神戸ロフト

2020年12月には近隣の東急ハンズ三宮店が閉店、2022年1月にはジュンク堂書店神戸さんちか店が閉店しており、神戸・三宮の大型雑貨店・書店が相次ぎ縮小撤退することとなった。

近隣の東急ハンズも閉店した。

新館、紀伊國屋も閉店-地権者区画と一体的に改装か

H2Oリテイリングは、そごう・西武から引継いだ神戸阪急(旧そごう神戸店)と高槻阪急(旧西武高槻店)を対象に、2022年度から約100億円を投じる大規模リニューアルを実施する方針を示している。

改装当日の神戸ロフトと改装中の地権者区画

神戸阪急では、2021年2月に新館地権者区画(S・ヨシマツビル)のブランド買取店「KOMEHYO(コメ兵)」が神戸阪急本館の百貨店区画に移転、同年5月に同じく地権者区画の金融機関「SMBC信託銀行PRESTIA神戸支店」(パチンコ毎日跡/旧Citibank銀行神戸支店)が撤退しており、地権者区画は1年近く閉鎖状態にある。また、2002年に開業した5階の「紀伊國屋書店神戸阪急店」も2022年5月8日での閉店を発表している。
そのため、近く新館の百貨店区画(神戸ロフト跡の1~3階など)と地権者区画の一体化をおこなったうえでの大型リニューアルをおこなう可能性が高い。

神戸ロフト(新店舗)

住所:兵庫県神戸市中央区小野柄通8-1-8 神戸阪急新館4階
営業時間:午前10時~午後8時

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エキソアレ西神中央、2022年4月1日開業-西神そごう跡、百貨店の歴史引継ぐ「ハイ・カジュアル」な商業施設に

兵庫県神戸市西区の神戸市営地下鉄西神中央駅に直結するセブン&アイHD系の百貨店「そごう西神店(西神そごう)」跡に、双日のショッピングセンター「エキソアレ西神中央」が2022年4月1日に開業した。

暫定営業続けていた西神ニュータウンのそごう跡

そごう西神店は、1990年10月に神戸市交通局が開発する「西神中央駅百貨店ビル(現西神中央駅ショッピングセンター)」を全館賃借するかたちで「西神そごう」として開業。建物は地上6階地下2階建で、延床面積は約30,301㎡。交通局完全子会社の神戸交通振興が所有する。
そごう西神店

開業当初は、旧・そごうグループが30店舗体制をめざし推し進めていた“トリプルそごう計画”の28店舗目として、キャッチコピーに「ハイ・カジュアル主義」を掲げ、1階には東京ディズニーランドとの提携により誕生したからくり時計「イッツ・ア・スモールワールド時計」、5階には神戸市内最大となる「川の流れるレストラン街」、屋上にはメリーゴーランドやエアーサイクルといった大型遊具を備えた遊園地「ファンタジーランド」を導入するなど、神戸市郊外のニュータウンに立地する地域密着志向の店舗ながら非常に豪華な設備を特徴としていた。
その一方、西神そごうはグループの経営悪化や過剰投資が災いとなり、2000年7月に民事再生法適用を申請(経営破綻)。2002年3月には再建の一環として運営体制を変更し、そごう西神店となった。
そごうのシンボルのひとつだった「からくり時計」

そごう西神店では、2002年の運営会社再編を機に「「自分」発見専門館」を掲げ、売場の最適化を目的とした全面リニューアルを実施。2009年8月の運営会社再編後はそごう神戸店の分店(そごう神戸店西神館)とすることで、経営効率の改善を図った。なお、2016年10月にはセブン&アイHDとH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)による資本業務提携の一環として、西神店を含む関西3店舗(そごう神戸店・西武高槻店)をH2O運営に移行する方針があったが、2017年8月に西神店の運営移行を白紙化。2019年10月には西神店を除く関西2店舗が「阪急百貨店」ブランドに移行したため、西神店は「そごう・西武としては関西唯一の店舗」「そごうの屋号を冠する関西唯一の店舗」となった。
そごう神戸店は神戸阪急となった

これにあわせ、そごう西神店は2019年9月に1階食品フロアの大規模なリニューアルを実施したが、同年10月に一転して閉店の方針を発表、改装から1年満たない2020年8月31日をもって約30年の歴史に幕をおろした。なお、施設を所有する神戸交通振興はそごう閉店に先駆けて、2020年4月に後継事業者公募を開始、同年7月に双日を優先交渉権者に選定し、同年11月から1階食品フロアと5階飲食店街の営業再開(臨時開業)を順次進めていた。

デパイチに新たなアクセント加えて再生

エキソアレ西神中央の営業フロアはそごう時代と同等の地上1階~5階で延床面積は約30,301㎡。運営業務は双日から委託を受けたプライムプレイス(東京建物グループ)が担う。
施設名称の「エキ」は西神中央駅に、「ソアレ」は太陽(ルーマニア語)に由来するもので、コンセプトに「日常にある上質な暮らし」を掲げ、百貨店が積み重ねた歴史や地域住民のライフスタイル向上を意識した専門店約60店舗が出店する。
営業フロアのうち、1階には関西地盤の高級食品スーパー「パントリー(大近)」や洋菓子銘店「モロゾフ」「ゴンチャロフ」「ケーニヒスクローネ」「アンリ・シャルパンティエ」、和菓子銘店「宗家 源吉兆庵・満果惣」「文明堂」といったそごう1階食品館エブリデイ(デパイチ)時代からのブランドが引続き営業するほか、「ゴディバ」「御座候」「RF1(Green gourmet)」がそごう閉店から約1年半ぶりに再出店、輸入食品グロサリー「ピープルズ」や沖縄県外への多店舗化を進めるアイスクリーム「ブルーシールアイスクリーム」が新規出店する。

エキソアレ西神中央
(西神中央駅ショッピングセンター)

2階には「無印良品」や美容と健康に強みをもつドラッグストア「AINZ&TULPE」、アダストリアの生活提案型衣料・雑貨店「LAKOLE」といった7店舗が出店。 LAKOLEは「国内最大級の店舗」(237坪)として従来からの生活雑貨・アパレル分野をフルラインナップで展開するほか、アダストリアグループ初となるセルフレジの導入や新カテゴリ(ペット・フィットネス分野)の先行導入、店舗限定商品の拡充といった実験的な取組みを打ち出す。

LAKOLEエキソアレ西神中央

3階には大型家具インテリア雑貨店「ニトリ」がワンフロアに出店。4階には精文館書店のBOOK&CAFE「TSUTAYA BOOKSTORE」「LE GARAGE/ohagi3(ル・ガラージュwithおはぎさん)」や100円ショップ「ダイソー」、「POLA」といった5店舗が出店。

DAISO西神中央

TSUTAYAでは従来からの「多彩なライフスタイル提案」を掲げた書籍・雑誌フロアに加え、文具・雑貨フロアを中心に食雑貨を幅広く展開。店内各所に「成城石井Selection」コーナーを配置するほか、和洋菓子やレトルト食品・調味料売場の集積を進めるなど、一般的な都市型グロサリー専門店に匹敵するような異色な店舗づくりを打ち出した。

食雑貨を前面に押し出したTSUTAYA BOOKSTORE

5階には紀伊國屋書店跡の地場総合進学塾「若松塾」、飲食店街の地場中国料理レストラン「金龍閣」、地産地消和食レストラン「旬菜みやこ」といった12店舗が出店。エスカレーターホールでは、双日が源流企業とする戦前の総合商社「鈴木商店」の栄枯盛衰(伝説性と悲劇性)とその後の各種産業への貢献を取り上げた展示を行うほか、そごう時代からの噴水設備は円柱の休憩所として再整備する。

日本一の総合商社だった鈴木商店

鐘の音が祝うリニューアル開業

エキソアレ西神中央開業当日の午前9時30分からはオープニングセレモニーが開催された。式典には施設所有者の神戸市・OMこうべ関係者、施設運営者の双日・プライムプレイス関係者、地元議員などが参加し、双日が源流企業とする鈴木商店の歴史とエキソアレ開業による貢献、地元神戸市をホームタウンとするJ1サッカークラブ「ヴィッセル神戸」とのスポンサー契約締結といった内容が語られた。

エキソアレ西神中央のオープニングセレモニー

式典はヴィッセル神戸のマスコットキャラクター「モーヴィ」の登場やテープカットにより盛り上がりをみせ、営業開始時刻となる午前10時を知らせるからくり時計の鐘の音が施設の開業を華々しく彩った。
開業当日は春休み期間であり、施設・専門店各店ともに福袋や特価商品を打ち出したため、制服を着た学生からファミリー、高齢者まで幅広い年齢層により賑わいをみせた。

鐘の音が鳴り響く午前10時

神戸市は以前より、2022年2月の西区役所庁舎移転や今回の西神中央駅ショッピングセンター(エキソアレ西神中央)リニューアルなど、神戸市営地下鉄の起終点駅である西神中央駅一帯の再整備を進めている。
2022年秋には複合文化施設(西神中央ホール)の整備を、2023年春には駅前広場・バスロータリーの整備を、同年秋には隣接するショッピングセンター「プレンティ」(ダイエーイオンフードスタイル・KOHYOなど出店)のリニューアルを迎える予定であり、これらの取組みが人口減少が続く神戸市の起爆剤となるか今後も注目が集まりそうだ。

エキソアレ西神中央(西神中央駅ショッピングセンター)

住所:兵庫県神戸市西区糀台5丁目9-4
営業時間:午前10時~午後8時(一部店舗除く)

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【4月1日】スギ、2022年4月1日閉店-花粉製造大手、コロナ禍で

春の魔物として知られる花粉製造業「スギ」(、学名: Cryptomeria japonica)が、2022年4月1日に閉店する(して欲しい)。

山梨県・みずがき湖畔の杉林。(撮影:しばうみ)
しばうみ「この辺の緑色の部分が多分スギです(自信ない)」
問題があれば@shiba_asteroidに言おう。

日本各地に根付く常緑針葉樹「スギ」

スギはヒノキ科スギ亜科スギ属で日本原産の常緑針葉樹である。主に本州以南の山地に生え、広く植林されている。(wikipediaより)

スギが植林された電車(富山市)。

スギは日本の固有種であり、北海道を除く日本全土に分布。永年に亘って建材として使われてきた。

スギが植林された山陽マルナカ(笠岡市)。

また樹齢も長く、神社の御神木などとして祀られることもあるほか、防風林や雪崩防止林など様々な用途として活用されている。
現在は植林などによりアジア各地に広く分布する。

マルナカ2階のウエスギを指し示す上杉鷹山(米沢市)。

一方で、第二次大戦後は輸入材の増加などにより国産木材価格が下落。
間伐がおこなわれず、手入れされていない杉林も増えることとなった。

かつての勢いを失ってしまったスギ。
カリスマ温泉ソムリエ、キャンプインストラクターの資格を取得しており近年は旅番組に出ることもある。

それゆえ、近年はこの世の巨悪ともいうべき「スギ花粉症」の問題も深刻化している。
許すまじ。

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スギは春先になると雄花から大量の花粉が風によって飛散する。
とくに都市部では地面の多くがコンクリートやアスファルトで覆われており、花粉が広く飛びやすい環境にあるうえ、排気ガスの粉塵などアレルギーの原因となる物質が多く、それらが花粉に付着することで花粉症の症状を悪化させることに繋がっているという。
勘弁してほしいものだ。

都市部にあるスギヤマ(名古屋市)。

近年、花粉量の少ないスギ品種への植え替えも行われているものの、残念ながら一部のみに留まっているのが現状である。
早くどうにかしてくれ。

期間限定という店が杉を売っていた。
右から攻めてくるにも気を付けろ!

閉店はコロナ禍によるもの

スギの閉店は新型コロナ禍によるもの(だったらいいな)。
閉店に際してスギは「なんでも『閉店原因はコロナ禍』って言えばいいってもんじゃねーよ!」と話している。たぶん。

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【4月1日】千ノ沢モール、2012年4月1日開業

千ノ沢町の千ノ沢駅近くに大型ショッピングセンター「千ノ沢モール」が2012年4月1日に開業した。

千ノ沢モール。

千ノ沢駅近くに大型ショッピングセンター

千ノ沢モールのコンセプトは「いつもの毎日から特別な日まで、皆様の思い出と共に」。
建物は地上3階、地下1階(一部4階)建て、売場は1階から3階で、4階にはシネコンが入居する。
駐車場は平面駐車場、地下駐車場と屋上駐車場があり、5時間以上の駐車(休日は3時間以上)は有料となるが、館内で買い物をすればさらに4時間無料となる。エスカレータは3ヶ所、客用エレベータは2ヶ所設置される。
店舗前には天津御湖・千ノ沢駅線のバス停「千ノ沢ショッピングモール前」が新設されている。

1階の吹き抜けには噴水も

1階の食品核は地元店が集積する「千の沢マーケット」で、とくに野菜売場に力が入れられる。また、20日・30日はお客様感謝デーとして1割引きとなる。
このほか、フードゾーンには輸入食品「ナチュラルコーヒープレイス」、ベーカリー「うさぎのパン屋さん」、菓子「おばあちゃんの駄菓子」、スイーツ「パティスリーシュクレ」、和食材「福福商店」などが出店する。

千ノ沢マーケット。

このほか、1階ファッションゾーンにはアプセサリー「ストーンキャッスル」、バッグ「スターチップ」、帽子「リフレッシュ」、生活雑貨・アパレルの大型店「キャビネット」、スポーツ「キミドリスポーツ」、キッズ「こども服のぷち」、コスメ「ビューティーケア」、寝具「リネン・リネン」などが出店。
正面入り口に近いシンボルゾーンは吹き抜けとなり、中央には噴水が設置される。

シンボルゾーンの噴水。

2階(一部M2階)には、レディス「ピンクルーム」、アクセサリー雑貨「モッキングバード」、バッグ「ブルークローバー」、ダイニング用品「ハッピールーム」、レディス「ロマンティックモード」、レディス「ライフスタイル」、レディス「インザクローゼット」などが出店。

2階・Life Stile。


各階ともに吹き抜け周辺にインフォメーションを設置。

3階にはブックカフェ併設の書籍・文具「とんぼ書店」、CD・DVD「クリスタルミュージック」、携帯電話「daoco」、おもちゃ「トイショップmels」、手芸「センノヤ」などが出店するほか、エレベーター横にプレイルームが設けられている。

3階・とんぼ書店。


3階・プレイルーム。

フードコートには「LFC」、「ちゃんぽん亭」、「中華赤城」、「ドバキンドリンブ」などが出店する。
4階はシネマコンプレックスとなる。

3階・フードコート。

多くの人が訪れた開業初日

開業当日は朝から多くの客が押し寄せ、駐車場は行列ができた。
2階の手芸店「センノヤ」で並んでいた市内ふたば町天津の洋裁業・明日ユワさんは「大きな手芸店があるのが嬉しい、もうすぐ2人目の娘が産まれるのでベビー服を作りたい」と話した。

千ノ沢モール

©博/集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会
営業時間:
8時~23時(食品フロア)
9時~22時(その他のフロア)

 

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なまはげモール、2022年4月下旬開業-「東北最大の無印良品」出店、伊徳のジョイフルシティ男鹿跡再開発で

秋田県男鹿市のJR船越駅近く・国道101号線沿いに、伊徳が運営するショッピングセンター「男鹿なまはげモール」が、2022年4月下旬に開業する。

なまはげモール・いとく男鹿SCイメージバナー。

ヤマサのジョイフルシティ男鹿跡、14年間未活用だった

なまはげモールが出店するのは、ヤマサ(秋田県大仙市大曲)が運営していたショッピングセンター「ジョイフルシティ男鹿」の跡地。
ヤマサは大曲駅前に本店を構え、本荘と男鹿にもショッピングセンターを、また秋田県全域で書店などを展開していたが、2008年に倒産。全店舗が閉店していた。
ジョイフルシティ男鹿は1991年に開業したが、2008年の閉店後は建物が解体されたのち、永年に亘って空き地となっていた。近隣にはスーパーセンターアマノ、コメリなどのロードサイド店が出店している。

伊徳を核に東北最大の「無印良品」出店

なまはげモールは伊徳(秋田県大館市)が開発するショッピングセンターで、建物は平屋、店舗面積は6,192㎡。
核店舗はスーパーマーケット「伊徳(いとく)」と「無印良品」。無印良品は伊徳のテナントとしての出店で、無印良品は約1,700㎡で、東北で最大級の面積となる。伊徳は同店出店に合わせて現在の男鹿店を閉店させる。
そのほか、ドラッグストア「薬王堂」、100円ショップ「セリア」、喫茶店「アメヤ珈琲店」、秋田市のケーキ店「パティスリー ミルシュー」など9店舗が出店する。なお、薬王堂は隣接地に出店しているため、店舗移転になるとみられる。
また、店舗に隣接して男鹿市立の4保育園を統合した認定こども園が併設される予定となっている。

男鹿なまはげモール
いとく男鹿ショッピングセンター

住所:秋田県男鹿市船越内子251
営業時間:10時~20時(無印良品)

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