カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ザ・ビッグ八幡西店、2020年8月1日開店-イオン九州ホームワイド永犬丸店跡、食品ディスカウントストアに

福岡県北九州市八幡西区のホームワイド永犬丸店跡に、マックスバリュ九州(MV九州)の食品ディスカウントストア「ザ・ビッグ八幡西店」が2020年8月1日に開店した。
ザ・ビッグ八幡西店とサンガーデン永犬丸店跡。

永犬丸のホームワイド、業態転換の方針が決まっていた

ザ・ビッグ八幡西店の前身となるイオングループ系ホームセンター「ホームワイド永犬丸店」は2000年7月に開店。建物は平屋建2棟、売場面積は4,532㎡(本棟3,499㎡、別棟1,033㎡)、ホームワイドとしては福岡県内11店舗目、北九州市内初の店舗であった。
ホームワイド永犬丸店は、同社直営の園芸専門店「サンガーデン」やイオンのペットショップ・ペットホテル「イオンペットビューティープラス」する大型店舗であったが、相次ぐ競合店舗の出店や経済環境変化による売上低迷を理由に2020年3月31日をもって閉店。
閉店当時の運営会社であったイオン九州は、店舗跡地にイオングループとして新たなショッピングセンターを構築する方針を発表していた。

ホームワイド、初のザ・ビッグ化

ザ・ビッグ八幡西店はホームワイド本棟跡に出店するもので、敷地面積は9,597㎡、売場面積は2,251㎡。MV九州のビッグ業態としては25店舗目、福岡県内では13店舗目、北九州市内では3店舗目。MV九州のホームワイド跡への出店は最初で最後となった。
青果・鮮魚売場では北九州市場を活用することで地場商品を拡充、精肉売場では頻度商品を低価格販売、惣菜売場・インストアベーカリーでは店内厨房による出来たて商品を展開する。
店舗近隣では2018年6月に西鉄ストア・スピナ鷹見台店が北九州初となる酒量販店「あんくるふじや」を別棟に導入、2019年8月にはゆめマート永犬丸店が敷地内新築移転を行うなど、既存店のリニューアルが相次いでおり、イオングループもホームワイド本棟の食品ディスカウント化、別棟への専門店導入により集客力の向上を図る狙いがあるとみられる。

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レナウン、百貨店向けカジュアルブランドの多くを2020年9月頃までに閉店へ-経営再建で、シンプルライフ・インターメッツォなど終売の見込み

経営再建中のアパレル大手「レナウン」(本社:東京都江東区)が、百貨店向けカジュアルブランドの殆どの取り扱いを2020年9月頃までに終了する見込みであることが都商研の取材で分かった。
(計画のため変更の可能性あり/続報があれば追記します)
追記:シンプルライフ・ダーバンなどを小泉アパレルが引き継ぐこととなった。
追記:アーノルドパーマーは水甚が引き継ぐことを発表。ただし店舗は全て閉店している。

ブランド終了となる見込みのシンプルライフ・インターメッツォ。

レナウン、再建スポンサー選定が難航していた

レナウンは1902年に大阪で「佐々木商会」として創業。1923年に英国の巡洋艦「レナウン」に因んで改名された。同社は日本全国と東アジア各地の百貨店や総合スーパーに「アーノルドパーマー(Arnold Palmer)」や「ダーバン(D’URBAN)」「インターメッツォ(INTERMEZZO)」「シンプルライフ(SIMPLE LIFE)」「通勤快足」など多くのブランドを展開していたが、2010年には中国の繊維企業「山東如意科技集団有限公司」(山東省済寧市)の傘下となったのち、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け2020年5月に倒産していた。負債総額は約138億円であった。
経営破綻当初は6月ごろに再建スポンサーの選定をおこなうとしており、殆どの店舗は営業を続けていたものの、スポンサー選びが難航。2020年7月末ごろには数百店舗が突然閉店する事態となっており、今後が不安視されていた。

レナウン本社が入居する有明・TFTビル。

デパート向けカジュアルブランド殆ど終了・閉店の方針

関係者によると、経営再建の過程で百貨店向けのカジュアルブランド「シンプルライフ」「インターメッツォ」などは2020年9月頃までに販売を終了し、殆どの店舗が閉店する見込み。一方で、フォーマルウェアを中心に扱っている「ダーバン」「アクアスキュータム」などについては、9月以降もブランドを存続・営業を継続させる方針で計画が進んでいるという。

「ダーバン」はブランド継続とする方針。

なお、百貨店向けブランドよりも価格帯と客層を拡大しているショッピングセンター向けカジュアルブランド「エレメンツオブ・シンプルライフ」「アーノルドパーマー・タイムレス」などについても閉店が相次いでいるものの、8月6日時点では何らかのかたちで存続する可能性もあるといい、終了するかどうかは未発表であるため続報が待たれる。

エレメンツオブシンプルライフ。

これらの再建計画について2020年8月6日時点ではレナウン側から正式な発表はなされていないが、レナウンは8月7日ごろに販売終了する予定のブランドなどの詳細をまとめて発表するとしている。
(計画のため変更の可能性あり/続報があれば追記します)
追記:発表は8月21日まで遅れることとなった。5ブランドを小泉アパレルグループが引き継ぐ。

追記:東京商工リサーチによると、8月6日時点でレナウンの連結子会社11社のうち「ダーバンソーイング宮崎」など2社が倒産、5社が事業閉鎖となった。

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百盛・パークソンサイゴンツーリストプラザ店、2020年7月31日リニューアル開業-ユニクロ・無印良品がベトナム初出店

ベトナム社会主義共和国ホーチミン市の高級百貨店「パークソン(百盛) サイゴンツーリストプラザ店」が2020年7月31日にリニューアル開業した。
Parkson Saigon Tourist Plaza.

東南アジア最大手の百貨店グループ「百盛」

パークソン・リテール・アジア(百盛/Parkson Retail Asia Limited)は、マレーシアに本拠を置く華人系財閥「ライオングループ(金獅集団/LION Group)」傘下の高級百貨店として、連邦直轄領クアラルンプールのスンガイ・ワンプラザ(Sungei Wang Plaza)で1987年に創業。1994年に同社初となる海外店舗を中国・北京に現地企業との合弁事業として出店して以来、同社の地盤であるマレーシアや中国を中心に出店を加速、2020年現在は東南アジア最大手の百貨店グループとなっている。

百盛のホーチミン旗艦店、19年から大規模改装進めていた

パークソンサイゴンツーリストプラザ店は、国営旅行会社傘下の百貨店「サイゴンツーリストデパート」を事実上引継ぐ形で2005年6月に開業。運営はパークソン・ベトナムが担う。
ベトナムにおける外資系百貨店の先駆的存在、高級百貨店の代表格として、ベトナム全土に店舗網を拡大する礎を築いた。
2019年4月には買物するだけの場所(destination for shopping /shop and go)からの脱却を図るべく、新たなストアデザイン・コンセプトに「理想的な買物を提供する場所、食や飲料、エンターテイメントを同時にサービスする場所(ideal place that offers shopping, F&B and entertainment services at the same time./all-in-one destination)」を掲げ、同社初となる既存店の大規模リニューアルを開始した。
リニューアル計画の一環として2019年12月にはファストファッション「ユニクロ(UNIQLO)」のベトナム1号店「ユニクロドンコイ店」(1~3階フロア/売場面積約3,107㎡)を導入。ユニクロのグランドオープン期間中(12月6日~8日)には、2万人超がユニクロに訪れるなど大きな話題を集めた。
ユニクロドンコイ店オープニングセレモニー。
柳井正代表取締役会長兼社長も法被を身に着け参加した。


ユニクロベトナム1号店に並ぶ地元客。

コスメ拡充、ベトナム初「無印良品実店舗」も

パークソンサイゴンツーリストプラザ店は今回のリニューアルに合わせて内外装を一新。1階ではGUCCIやBVLGARI、Chloeといった欧米系ブランドから資生堂イッセイミヤケといった日本系ブランド、Whoo(The History of 后)といった韓国系ブランドなどを取揃え、ワンストップビューティー(Onestop beauty)と洗練された買物体験(Stylish shopping experience)の実現を目指す。
また、無印良品ベトナム初となる実店舗「MUJI POP UP STORE」(期間限定店舗として営業予定)が出店する。
今回のリニューアルに対して、パークソン・ベトナムのCEOは「We are glad and excited to bring famous global brands into Vietnam like MUJI, UNIQLO for the first time with guaranteed affordable prices. This is also the new strategy of Parkson Vietnam when bringing new international brands to Vietnam to provide customers with an ultimate experience」と述べており、今後もベトナムにおける百貨店事業戦略の要として、無印良品やユニクロといったベトナム初となる有名グローバルブランドの導入を目指すとしている。

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ドン・キホーテ柳ケ瀬店、2020年10月25日閉店-旧・岐阜メルサ、「ぎふ葵劇場」は12月閉館

岐阜県岐阜市の柳ケ瀬商店街近く・徹明町にあるディスカウントストア「ドン・キホーテ柳ケ瀬店」が、2020年10月25日に閉店する。

ドン・キホーテ柳ケ瀬店・名鉄第一徹明町ビル。

かつてファッションビル「岐阜メルサ」だったドンキ

ドンキが入居する「名鉄第一徹明町ビル」は1990年11月に名鉄グループのファッションビル「岐阜メルサ」を核店舗として開業。本館(ファッション館)の店舗面積は8,254㎡であったが、岐阜市中心部で大型店の撤退が相次いだことにより経営不振になったとみられ、2009年9月に閉店した。なお、別館であったグルメ館はその後に雑居ビルとなった。

岐阜市・柳ケ瀬。

ドンキは2011年4月に旧岐阜メルサファッション館の1~5階に出店。そのうちドンキ3階以下は直営床、4・5階はテナントゾーンとして百円ショップ「ダイソー」、衣料品スーパー「オンセンド」、フィットネス「カーブス」が出店する。また、8階には大衆演劇場「ぎふ葵劇場」がある。

エントランス。

ドンキはユニーを傘下に収めて以降、岐阜県内で多くのピアゴ・アピタをドンキに転換させており、2020年3月3日にはそのなかでも大型となる「MEGAドン・キホーテUNY岐阜店」が開業したばかりだった。
岐阜市中心部の賃貸物件であるドンキ柳ケ瀬店は店舗面積が狭い割に家賃も高かったと思われ、閉店に至ったと考えられる。

「ぎふ葵劇場」は12月に閉館

都商研の取材によると大衆演劇場「ぎふ葵劇場」は12月で閉館する。そのほか物販テナント側については当面営業を継続する可能性もあるが、8月5日時点では閉店日などについて未定の店舗もあるという。

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高島屋横浜店、2021年春増床リニューアル開業-「日本最大のデパ地下」に、明治屋も刷新

神奈川県横浜市西区の相鉄横浜駅にある百貨店「高島屋横浜店(横浜高島屋)」が、専門店街「相鉄ジョイナス」の一部まで増床し、「日本最大の食品フロア」を持つ百貨店として2021年春にグランドオープンする。
この増床に先駆けて、2020年5月には「明治屋」などがリニューアルし、先行開業している。

横浜高島屋・相鉄ジョイナス。

横浜高島屋「食品フロア」日本最大に、明治屋も改装

高島屋横浜店は1959年10月に開業、店舗面積は53,950㎡。建物は相鉄グループ「相鉄ビルマネジメント」が所有する。
今回の改装は「相鉄ジョイナス」地下1階に食料品フロアを段階的に拡大、約1700㎡増床するもの。
増床が完了する2021年春には、国内最大級となる約5000㎡のデパ地下(食品売場)となる。また、食品売場の店舗数は既存の約150店舗から約200店舗に増加する。

黄色部分が増床エリア、記号は2020年夏までに開業した店舗。
(高島屋ウェブサイトより)

増床部分の開業は2019年11月27日より段階的におこなわれており、2020年夏までに「小樽洋菓子舗ルタオ」を運営するケイシイシイが手掛ける新ブランドスイーツ店「グッドモーニングテーブル」(フロア図のK番)や、「パン好きをもっとパン好きに」をコンセプトに日替わりでパンが入れ替わるセレクトベーカリー「HEART HAT(ハート ハット)」(フロア図の5番)などが新たに営業を開始した。
また、2020年5月18日には地階の既存テナント「明治屋横浜西口ストアー」(フロア図のE番)がリニューアル開業し、新たに「冷凍食品(調理品)」「明治屋直輸入チーズ」が導入されたほか、販売するコーヒーの有料試飲ができる「Tea&Coffee Cellar」が設けられた。

明治屋横浜西口ストアーの改装イメージ。

今後は2020年内に相鉄ジョイナス部分の売場の段階的閉鎖がおこなわれるとともにジョイナスも一部を改装。高島屋の売場としてはスウィーツ・グローサリー、惣菜・パンの新ゾーンが順次増床開業していく予定で、2021年春にデパ地下全館がグランドオープンを迎える計画となっている。
横浜駅では6月に新たな駅ビル「JR横浜タワー」に「シァル(CIAL)」「ニュウマン(NEWoMan)」などが開業したばかりであり、それらと相乗効果が生まれるような構成となることが期待される。

高島屋横浜店

住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目6−31
地階の営業時間:10時~20時・21時

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ラオックス秋葉原本店、2020年8月1日リニューアル開業-4フロアを「アソビットシティ」に

東京都千代田区のJR秋葉原駅近く・万世橋交差点前にある「ラオックス秋葉原本店」の地階から3階までが「アソビットシティ」となり、2020年8月1日にリニューアルオープンした。

新装なったラオックス秋葉原本店。

ラオックス本店、免税需要消滅でアソビットに転換

ラオックスは新型コロナウイルスの感染拡大により店舗の大幅削減を発表しており、併せて旗艦店である道頓堀店を日本人客をおもなターゲットとした店舗へと改装。

そこで、秋葉原本店についてもどういったテコ入れが行われるのかどうか注目されていた。

ラオックス道頓堀店。

新装開店したラオックス秋葉原本店は、地階から3階までの全フロアがラオックスのホビー売場「ラオックスアソビットシティ」として営業することとなる(アソビットシティの公式アカウントによる)。
アソビットシティは万世橋交差点そば(それ以前は現ドンキの建物)に単館として営業していたが、「爆買い」ブームに乗るように2015年7月に「ホビー系免税店」としての改装をおこなうと、 多くのフロアがラオックス本館と同様の中国人向け家電・宝飾品売場に衣替え。これにより日本客が大幅に減ってしまい、再びホビー店へと戻ったものの、客足を取り戻すことができず2017年3月に突然閉店。
その後、アソビットシティはラオックス本館の1コーナーとなっていた。

旧アソビットシティ。

しかし、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大により、今後は本館の「免税店」としての需要が無くなったため、再びアソビットシティを増床するに至ったものと思われる。

多彩な構成、「恐竜」テーマのフロアも

新装なったラオックス本館のフロア構成は以下の通り。

7階 当面閉鎖  
6階 当面閉鎖  
5階 当面閉鎖  
4階 LaOX(免税店) アウトレット・薬
3階 LaOXアソビットシティ ダイノストア・Toy
2階 LaOXアソビットシティ ファンシーキャラクター
1階 LaOXアソビットシティ アキバサブカルチャー
地階 LaOXアソビットシティ アウトレット・イベント

 

1階は「アキバサブカルチャー」がテーマ。
エントランスには全長5メートルの巨大な「恐竜フィギュア」と、日本に2台しかないという台湾で販売された「エヴァバイク」が展示される。
1階店内ではフィギュアを中心にキャラクターグッズを展開しており、頭のおかしい紅魔の娘ことめぐみんの大型オブジェなど記念撮影スポットも設置されている。

記念撮影スポットにはキン肉マンも。

2階は「ファンシーキャラクター」がテーマ。
サンリオを中心に、サンエックスなどのキャラクター商品を扱う。

2階はサンリオ好きにオススメ。

3階は恐竜を扱う「ダイノストア」。
恐竜を紹介するコーナーも設けられるほか、化石なども販売。
そのほか一般のおもちゃコーナー、ガチャガチャコーナーも設けられる。

3階は「恐竜」がテーマ。

地階はガンプラなどを販売。アウトレット売場やイベント会場としても利用される。
かつてのアソビットシティのように、ラブライブ!のスクールアイドル生誕祭などが開かれることもあるのだろうか。

地階はガンプラ中心。

なお、4階は免税店ラオックスのアウトレットフロアとなる。

閉店相次ぐラオックス、変わり身の早さで再生なるか

今回の改装はインバウンド需要の低下に伴うものであり、ラオックスらしい「変わり身の早さ」といえる改装となった。
ラオックスは新型コロナウイルスの感染拡大により九州から撤退するなど店舗網を大幅縮小している一方、先述したように道頓堀店も日本人客をターゲットとした店舗へと改装するなど様々な経営努力をおこなっている。
免税店ラオックスの店舗は最盛期の3分の1以下となってしまったものの、生き残った店舗がどのように姿を変えていくのかが注目される。

ラオックス秋葉原本店/アソビットシティ

住所:東京都千代田区外神田1丁目2−9
営業時間:11時~19時(当面のあいだ)

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ASUS Store 赤坂、2020年8月16日閉店-エイスース直営店、国内から姿消す

東京都港区赤坂にある国内唯一のASUS直営ショップ「ASUS Store Akasaka」が、2020年8月16日をもって閉店する。

ASUS Store AKASAKA.

ASUS日本初・日本唯一の直営店、2年半の歴史に幕

ASUS(華碩/アスース・エイスース・エイサッサ)は1989年に台湾・台北市で創業した世界大手のパソコンメーカーで、2008年にはASUSの日本法人「ASUS JAPAN」を設立。2020年現在、マザーボード分野では国内・世界シェアともに業界首位となっている。

台湾では大きな存在感を示すASUS。

ASUS Store Akasakaは、2018年3月に赤坂見附駅そばの赤坂ノアビル1階「岡村電産赤坂プラザショールーム」跡に開店。ASUS JAPAN直営店としては2015年に開店した秋葉原のツクモDOS/Vパソコン館内にあった「ASUSフラッグシップ・ストア」に次ぐ2店目、直営単独店としては国内初の店舗であった。
店舗は同社製品のアンテナショップとしての役割のほか、同社製品の修理・バッテリー交換といったサポート窓口としての役割に加え、充電スポットとしての役割を備えていた。

赤坂見附駅近くに立地していた。

ASUSはPCパーツ関連分野で高いシェアを占めている一方、格安スマホ市場は中国メーカーの台頭により競争が激化していた。そうしたなか、新型コロナウイルスの感染が拡大。ASUSは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたカスタマーサービス見直しの一環として、賃貸契約終了と同時に赤坂店を閉店させることが決まったとしている。
5月には秋葉原のツクモDOS/Vパソコン館内にあったASUSフラッグシップ・ストアもツクモ撤退に伴い閉店しており、ASUSの国内直営店は姿を消す。
なお直営店は消えるものの、家電量販店などでの端末販売などは続けられる。

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セブン&アイHD、米コンビニ・スピードウェイを買収-2021年目処に、約2兆円で

セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)は、セブン-イレブンの米国子会社が米・石油精製会社マラソン・ペトロリアム(本社:オハイオ州)のコンビニエンスストア併設型ガソリンスタンド「スピードウェイ」を買収すると2020年8月3日に発表した。

セブン、米コンビニ・GS大手を2兆円で買収

スピードウェイは米国でコンビニ・ガソリンスタンドを約3,900店展開している。買収額は210億ドル(約2兆2000億円)で、2021年第1四半期の取得を目指すという。買収後、スピードウェイの店舗はセブン-イレブンになると思われる。
セブン-イレブンは米国発祥の企業であるが、米法人は経営難に陥ったため1991年からイトーヨーカドー傘下に、2005年からはセブン&アイHDの完全子会社になっており、2017年にも北米でコンビニエンスストア併設型ガソリンスタンドを運営する「スノコ」(Sunoco LP、テキサス州)を買収するなど経営規模の拡大をおこなっていた。
合併後のセブン-イレブンの北米店舗は約1万4000店ほどになる見込みだ。

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ブルックスブラザーズ、2020年8月31日までに国内15店閉店-米法人は7月8日倒産

米国名門紳士服ブランド「Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)」が、日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条の適用を申請し、2020年7月8日に経営破綻した。
日本法人は米国法人破綻の影響を受けず営業を継続するとしている一方、新型コロナの影響などにより国内15店舗を2020年8月31日まで閉店させた。

Brooks Brothers丸の内店。
(東京都千代田区丸の内、丸の内ブリックスクエア)

米国大統領も愛用した名門紳士服ブランド

ブルックスブラザーズは、1818年4月に米国ニューヨーク・マンハッタンで創業。1850年に現在のブランド名に改称した。
同社は「世界最古の紳士服・既製スーツブランド」として、米国大統領45人中41人が愛用していたという逸話がある名門紳士服ブランドであったが、ワークスタイルの変化によるオフィスカジュアルの浸透や新型コロナの感染拡大もあり、2020年7月の連邦連邦破産法11条適用に至った。同法に基づき立案された再建計画により、米国法人は250店舗中51店舗を閉鎖する方針を決定している。

日本法人、業績好調だったが-9月に「表参道新店」も

ブルックスブラザーズの日本法人「ブルックスブラザーズ・ジャパン」は、1979年2月に米国法人と大同毛織(現・ダイドーリミテッド)の合弁事業として設立。同年8月の日本1号店「ブルックスブラザーズ青山本店」出店を皮切りに、店舗網を日本国内各地の百貨店やアウトレットモールに拡大、2019年11月時点では国内73拠点80店舗を展開していた。

Brooks Brothers大阪店。
(大阪市北区梅田、ハービスPLAZA ENT)

日本法人は、2020年2月に新宿伊勢丹店・大阪高島屋店をリニューアル、3月には東京大丸ウィメンズ店・博多阪急ウィメンズ店を新規出店、6月4日には横浜ベイサイドアウトレット店を新規出店。6月には青山地区再開発の一環として青山本店を8月30日付で一時閉店、9月4日に代替店舗として「ブルックスブラザーズ表参道店」を出店、再開発後を目処に新・青山店を出店する方針を打ち出すなど、コロナ禍においても積極的な新規出店、既存店のリニューアルを推し進めていた。

閉店セール中のBrooks Brothers青山本店。建替をめざす。

新型コロナで時短・臨時休業、レナウン破綻の影響も?

日本法人は2020年7月時点において、米国法人が60%、ダイドー社が40%を出資するが、米国法人と異なり日本法人の業績は好調に推移しており、取扱商品に関しても大半がダイドー社もしくは、大手アパレル「レナウン」(2020年5月民事再生法適用)がライセンス契約(2019年秋冬シーズン以降)に基づき製造する日本独自企画の商品であるため、米国法人の経営破綻後も通常営業を続けていた。
しかしながら、日本法人も新型コロナ感染症により路面店の臨時休業、百貨店内店舗の営業時間短縮による影響を受けており、15店舗の閉店が決定したものとみられる。日本法人の主要取引先であるレナウンも自社主要ブランドの大幅縮小を打ち出しており、日本法人の今後の事業展開にも少なからず影響を及ぼすとみられる。

ブルックスブラザーズ・ジャパンの閉鎖店舗
7月営業終了店舗
  • 7月28日:ブルックスブラザーズ博多阪急ウィメンズ店
    ※6階メンズ店は営業継続
  • 7月31日:ブルックスブラザーズ東京大丸ウィメンズ店
    ※8階メンズ店は営業継続
  • 7月31日:ブルックスブラザーズ札幌丸井今井ウィメンズ店
    ※一条館3階ウィメンズ店は営業継続
  • 7月31日:ブルックスブラザーズ新潟伊勢丹シューズコーナー
    メンズ館7階でシューズの取扱継続
8月営業終了予定店舗
  • 8月2日:ブルックスブラザーズ羽田空港第一ターミナル店
  • 8月2日:ブルックスブラザーズ柏高島屋ステーションモール店
  • 8月2日:ブルックスブラザーズ流山おおたかの森店
  • 8月2日:ブルックスブラザーズ金沢アトリオ店
  • 8月24日:ブルックスブラザーズ熊本鶴屋店
  • 8月25日:ブルックスブラザーズ宇都宮東武店
  • 8月30日:ブルックスブラザーズ青山本店(※建替えのため)
  • 8月31日:ブルックスブラザーズ盛岡川徳店
  • 8月31日:ブルックスブラザーズ岡崎西武店
  • 8月31日:ブルックスブラザーズ大宮そごう店

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セガ秋葉原2号館(GiGO)、2020年8月30日閉館-アキバの巨大ゲーセン、17年の歴史に幕

東京都千代田区のJR秋葉原駅近くにある大型ゲームセンター「SEGA秋葉原2号館(GiGO)」が2020年8月30日に閉館する。

セガ秋葉原2号館。
8月1日時点では「艦これ」のラッピングがなされている。

GiGO、17年の歴史に幕-大手家電店「第一家電」跡

セガ秋葉原店2号館がある「半田ビル」(旧第一半田ビル)は1984年3月に開業。地下2階・地上8階(高層階は太陽光パネル)で、当初は大手家電量販店の「第一家庭電器秋葉原本店」として利用された。
しかし、同社が2002年に倒産したことにより閉店。2003年10月にセガの秋葉原2号店「SEGA秋葉原GiGO(ギーゴ)」となり、2017年には現在の「SEGA秋葉原2号館」に改称されていた。

GiGO時代。

セガ、2019年7月に新店が開業していた-実質移転か

閉館は店舗整理・統合のためであると考えられる。秋葉原駅近くでは2019年7月に総武線高架沿いのパチンコ店「アイオン」跡に「セガ秋葉原5号館」が開業したばかり。半田ビルにある2号館は都心一等地の大型店だけに、家賃負担も大きかったであろう。

SEGA秋葉原5号館。

半田ビルはオフィス部分と飲食店部分を除いて大部分が空き店舗になるが、9月以降の活用方法などについては8月時点はまだ発表されていない。

店頭の閉店告知(8月1日撮影)。

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