ドン・キホーテ利府店、2022年3月18日開店ーイオンモール向かい「利府ペアガーデン」の再生に参画

宮城県宮城郡利府町にある複合商業施設「利府ペアガーデン」内に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のディスカウントストア「ドン・キホーテ利府店」が2022年3月18日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ利府店。

イオンモール向かいの施設、ドンキ・ケーズ核で再生

ドンキが出店する「利府ペアガーデン」は2001年3月1日に開店。
映画館の「MOVIX利府」や「ユニクロ(後にジーユーにリニューアル)」を核に17店舗が出店していたが、2020年に向かい側に出店しているイオンモール利府が新館を建設し「イオンモール新利府」として増床リニューアルすることが発表されると、テナントの閉店・イオンモールへの移転が相次ぎ、2020年10月にはMOVIX利府が閉館、2021年1月にはジーユーがイオンに移転し、商業施設としての求心力が大きく低下。今後の動向が注目されていた。
今回の再開発計画では「ドンキ」のほかに「ケーズデンキ」が出店。ゲームセンター「スーパーノバ」とともに3本柱での再生を目指すこととなった。

「ワンフロアでワンストップ」でドンキ独自の売場づくり

ドンキが出店するのは映画館「MOVIX利府」を解体した跡地で、ケーズデンキと隣接、売場面積は2,783㎡。
同店が位置する利府町は仙台市中心部から車で30分のベットタウンで住宅街が広がっていることに加え、利府塩釜インターチェンジにも近く、今後も人口、需要の増加が期待されている。また、サッカースタジアムや大規模アリーナを併設する宮城県総合運動公園も位置しており、遠方からも多くの人が集まる。
ドンキはそうした立地特性を生かして「便利なワンストップショッピングを楽しんでいただける店舗」を掲げる。
生鮮食品では「肉の専門店」をコンセプトとし、生肉と肉惣菜に特化した独自ブランド「久善」を展開、地場産品を中心に高品質かつ新鮮な素材を厳選して販売、その他にはアジアンコスメや輸入食品などを展開、玩具・バラエティコーナーでは子供に人気のキャラクターグッズを扱う「キャラクターショップ」やゲーミングデバイス関連商品を扱う「ゲーミングラボ(仮称)」など各種ジャンルごとに専門店のインショップのような特化コーナーを設けることで大人も子供も楽しめる売り場作りを目指すとしている。

イオンに押された商業施設、「地域密着」で巻き返し

前述の通り、利府ペアガーデンはイオンモールの増床リニューアルオープンにより多くの空き床が生まれていた。
今回の再生計画では、ディスカウントストア、家電量販店など日常生活との結びつきが比較的強い店舗が出店しており、広域から集客するイオンモールとは一線を画した「地域密着型」の商業施設としての再生が期待される。

ドン・キホーテ利府店(利府ペアガーデン)

住所:宮城県宮城郡利府町加瀬字新前谷地48
営業時間:午前9時〜翌午前0時

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