流通大手の「セブンアンドアイホールディングス」は、2016年10月6日の半期決算発表で「エイチツーオーリテイリング」(H2O、阪急阪神グループ)と資本業務提携することを発表した。
(5月11日追記あり)
阪急百貨店(うめだ本店)。
そごう神戸・そごう西神・高槻西武、閉店して経営譲渡へ
今回の資本業務提携により、セブンアイとエイチツーオーリテイリングはH2Oの株式の3%に相当する約57億円の株式を相互に持ち合うほか、阪急グループの影響力が強い地域にある「そごう神戸店」、「そごう西神店」、「西武百貨店高槻店」をそごう・西武としては一旦閉店させ、阪急阪神百貨店に経営譲渡する方針。
また、阪急阪神百貨店などで貯められる「Sポイント」を、関西圏のセブンイレブンの店舗でも使えるようにする。
西武百貨店高槻店。
セブンイレブン増で過去最高益も、純利益は激減
セブンアンドアイホールディングスの3~8月までの半期決算は、セブンイレブンの出店などにより連結営業利益は半期ベースで過去最高の1814億円(前年比5.2%増)。
その一方で、純利益は334億円と前年比60.4%減に留まった。
追記:譲渡はそごう神戸店と西武高槻店-秋に新体制へ
5月11日追記:譲渡対象はそごう神戸店、西武百貨店高槻店の2店舗。西神そごうは対象から外れることとなった。
西神そごうはそごう神戸店との結びつきが強かったものの、阪急沿線の店舗ではなく、阪急阪神グループにおける他事業との相乗効果が薄いため、対象から外された可能性が高い。
そごう神戸店、西武百貨店高槻店については、2017年10月からの新体制を目指す。
外部リンク:セブン&アイ・ホールディングス
外部リンク:そごう・西武
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