【4月1日】エレデ博多寿屋空港店、2001年4月28日開業-ラララグループ、21世紀初の大型店で起死回生めざす

福岡市の福岡空港近くに大型ショッピングセンター「エレデ博多寿屋空港店」が2001年4月28日に開業する。

エレデ博多寿屋空港店。

呉服町の「エレデ寿屋」、2年ぶりの復活

寿屋は九州最大手の総合流通企業で、1995年からは企業集団「ラララグループ」を形成。百貨店・総合スーパー「寿屋」を運営するほか、食品スーパー「くらし館」、コンビニエンスストア「エブリワン」などを展開する企業を傘下に持つ。
エレデ博多寿屋はもともと1982年より呉服町駅近くの東邦生命ビルに出店していたもので、「エレデ」とは「エレガンス・レディス・デパート」の略。当初は「博多寿屋百貨店」としての出店予定であったが、地元との調整など諸事情のために生み出された名称であった。

エレデ博多寿屋のロゴタイプ。

開店時から継続して100億円を超える年商を記録していたエレデ寿屋だったが、建物の老朽化のため東邦生命がビルの解体を決め、1999年1月に閉店。
寿屋は閉店時より「郊外に代替店舗を探している」としてきた。
なお、東邦生命は1999年6月に経営破綻している

21世紀の新生「エレデ寿屋」は福岡空港から徒歩10分!

エレデ博多寿屋空港店が開業するのは、福岡空港第三ターミナルビルの北側。空港ターミナルビルからは徒歩約10分の距離だ。

出店予定地。

出店地は空港の隣接地であるため立ち退き・再開発が行われたエリアで、公共事業的意味合いも強い。そのため、建物は「大井地区騒音斉合施設」として独立行政法人空港周辺整備機構が保有する。建設主体は松本組(福岡市)。売場面積は14,929㎡となる。

竣工迎えたエレデ博多寿屋空港店。松本組ウェブサイトより引用。

総合スーパー主体の店舗に-寿屋最大級の食品売場

エレデ博多寿屋空港店のキャッチフレーズは「いつもの関係、ずっとの関係」で、店舗コンセプトは「人気と信頼のある店づくり」。建物は地上5階で、そのうち売場は1階と2階となる。2000年に施行されたばかりの「ハートビル法」適用物件で、全館バリアフリー化されているほか、エレベータもゾーンごとに色分けされている。

エレベータ(2階、シースルー)。
バリアフリーに配慮された館内も特徴だ。

1階は「食品とくらしのフロア」として、食品売場、化粧品売場、生活雑貨売場、ドラッグストア、フードコートを備える。
食品売場には産直商品も導入、農産品の朝市を開催するなど、いわば「泥臭い」売場とすることで日常使いの便利さをアピールした。寿屋らしく馬刺し売場も設置されているほか、土地柄明太子も多種類を取り揃えた。
ベーカリーは自社系列企業が運営する「アンジョルノ」を導入。
銘菓・銘店としては「もち吉」「タカラブネ」「ひよ子」の福岡地場企業3社が出店する。フードコートには自社系の「タツミヤ」「たつみ寿司」、そして自社系列がFC運営する「ミスタードーナツ」、そして「マクドナルド」などが出店する。これらの食関連売場は福岡県内のラララグループ店舗では最大級の品揃えとなる。

ことぶきベーカリーが運営する「アンジョルノ」。(他店)

食品以外ではエレデ寿屋で好評だった自社運営のこだわりカメラコーナー「ザ・カメラマン」が復活。そのほかには「シュープラザ」「パスポート」などが出店する。
吹き抜けは「憩いの広場」とし、様々なイベントが開催される予定だ。

1階フロア案内。

2階は「おしゃれと遊びのフロア」として、衣料品、書籍、文具、雑貨、玩具などを販売する。書店は自社系列であるが、総合スーパーの衣料・リビング売場に隣接するということで女性向け関連書籍を多く取り揃える。
そのほか、「サンリオ」、自社系列のヤングアパレル・雑貨店「ぶ~け」などが出店する。
サンリオの隣接地には子供の遊び場「こどもひろば」とベビールームを設ける。
なお、寿屋はかねてより家電に力を入れており、家電専門店も出店しているが、当店は近くにコジマの大型店などがあるためか大型家電売場は導入されていない。
3、4、屋上階は約1000台収容の駐車場となるが、空港隣接地ということもあり時間有料制となる。

2階~屋上フロア案内。

寿屋は、福岡市博多区、東区、粕屋郡粕屋、志免、久山、須恵、宇美、篠栗各町に住む約80万人を商圏とし年商110億円を目指すとしている。これは、1998年に開業したばかりの同社の旗艦店「寿屋ジョイフルタウン鳥栖」(佐賀県鳥栖市)にも匹敵する売り上げ規模だ。

寿屋ジョイフルタウン鳥栖。

競合激しい福岡市東部地域、果たして成功なるか?

エレデ寿屋から僅か1kmほど東側の志免町には、マイカル九州が2000年4月に「福岡東サティ」(売場面積22,770㎡、マイカル福岡東タウン)を開業させたばかり。福岡東サティはワーナーマイカルシネマズを備えているほか、今後も増床計画があり、広域からの集客に成功している。
さらに、粕屋町には更に規模が大きい「ダイヤモンドシティ福岡かすやショッピングセンター」(仮称、核店舗は九州ジャスコ)も計画中であり、福岡市東部エリアはオーバーストアの様相を呈してきた。

マイカル九州・福岡東サティ。
目下一番の競争相手となろう。

寿屋は近年、九州ジャスコやマイカル九州、イズミ、ニコニコドーなどのショッピングセンター出店攻勢のなか苦境に立たされつつあり、2001年も豊後高田店、津久見店、出水店、加世田店など中小都市中心部に立地する店舗の閉店を発表。都市部では食品スーパー「くらし館」やディスカウントストア「スーパーキッド」業態の出店を主体とする一方、大分県佐伯市、熊本県嘉島町などの郊外地域では大型ショッピングセンターの出店を計画しており、他社に対抗する姿勢を見せている。
寿屋では、エレデ博多寿屋空港店をあくまでも総合スーパー主体の店と位置付けており、都心の百貨店や競合ショッピングセンターとは異なる、食品などを気軽に買い物に来れる「普段の暮らしにこだわった店づくり」をおこなうことで集客を図りたい考えだという。
福岡県では久々の、そして21世紀では初となる大型店の出店となった寿屋。果たして起死回生となるのであろうか。

エレデ博多寿屋空港店では2001年4月28日の開店以降、開店記念セールを実施。今後はラララカード10倍ポイントセールを連発するなどして、2001年12月の経営破綻へと突き進むことになる。

エレデ博多寿屋空港店

住所:福岡市博多区大井二丁目6番1号
営業時間:10:00~21:00(一部異なる)
開店日:2001年4月28日
閉店日:2002年1月31日

外部リンク:エレデ博多寿屋空港店
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