岐阜イクト、2024年9月29日閉店-旧新岐阜百貨店跡地「パレマルシェ」核の名鉄系施設、再開発めざす

岐阜県岐阜市の名鉄岐阜駅商業施設「岐阜イクト」が2024年9月29日をもって閉店する。

岐阜イクト。

名鉄新岐阜百貨店跡地の“暫定施設”、15年の歴史に幕

岐阜イクトは、2005年12月に閉店した名鉄系百貨店「新岐阜百貨店」を建替えるかたちで2009年9月に開業。建物は地上2階建で店舗面積は㎡。名鉄プロパティマネジメントが運営を担う。
開業以来、名鉄パレを前身とするオークワ系高級食品スーパー「パレマルシェ名鉄岐阜店」を核に、100円ショップ「キャンドゥ」やドラッグストア「ココカラファイン」、各種飲食サービス系専門店が入居するなど、県庁所在地の大手私鉄駅ビルとしては小規模ながら、岐阜市中心部では貴重な商業施設として約15年間営業を続けていた。

パレマルシェ名鉄岐阜店。

一方、当施設は新岐阜百貨店跡地再開発当初より、名鉄グループと岐阜県による「名鉄名古屋本線鉄道高架事業」を見据えた“暫定施設”としての位置付けがあり、名鉄が2024年3月に策定した「中期経営計画(2024年度~2026年度)」で同年秋に閉館する方針が決まっていた。

岐阜市中心部の商業空洞化顕著に

岐阜市中心部では、2024年7月31日に県内唯一の百貨店「岐阜高島屋」が閉店するなど、以前から大型店の撤退が相次いでいる。
名鉄グループは岐阜イクト跡地を含む「名鉄岐阜駅エリア再開発」の方針を示しているが、市中心部の食品スーパーは、岐阜駅高架下生鮮系食品スーパー「駅市場DODA-GIFU」、駅徒歩圏内/忠節橋通り沿いの地場大手業務用食品スーパー「アミカ岐阜真砂店」、柳ヶ瀬徒歩圏内/国道248号線沿いのイオン系大型食品スーパー「マックスバリュ岐阜元町店」3店舗のみとなるなど、買物利便性が大幅に低下するため、早期の新施設整備が求められそうだ。

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