フードウェイアルパーク店、2024年9月30日閉店-天満屋後継のマルシェわずか3年で全面撤退、施設の食品スーパーはフレスタのみに

広島県広島市西区の高級食品スーパー「フードウェイアルパーク店」を核とする食物販ゾーン「アルパークマルシェ」が2024年9月30日をもって閉館する。

天満屋デパ地下の事実上の後継となるマルシェの核店舗

フードウェイアルパーク店は、2021年12月に食品スーパー「スパーク/広電ストアマダムジョイ」跡を全面刷新し開店。
企業コンセプトに「毎日のお買い物を楽しく、地域の皆様の期待に120%応えるお店」を掲げる同社店舗として、明治屋産業の精肉店「肉処壱丁田」や直営グロサリー「食小町(たべこまち)」を導入するなど、2020年1月31日をもって閉店した天満屋広島アルパーク店(アルパーク西棟)の代替となる食物販ゾーン「アルパークマルシェ」の核としての役割を担った。

フードウェイアルパーク店。


フードウェイアルパーク店開店当日の肉処壱丁田。

競争激化で集客低迷、食品2核の維持困難に

アルパークは、2019年5月に開業当初からの運営母体であった大手不動産ディベロッパー「三井不動産」が同業「大和ハウス工業」に施設を売却、同年12月より大和ハウス系運営となった。
同施設は2020年1月の天満屋撤退を機に大規模リニューアルを開始。2022年4月には西棟(天満屋跡)に世界最大級(当時)のライフスタイルストア「無印良品」と地場大手食品スーパー「フレスタ」が開店したが、競合となる広域集客型商業施設(イオンモール系THE OUTLETS HIROSHIMAやイズミ系LECT/ゆめタウン廿日市)の台頭により商圏の縮小が課題となっていた。
同館では開業当初より食品2核体制(天満屋系+広電→スパーク)にあり、大和ハウス系による全館刷新後も同体制(フレスタ+フードウェイ系マルシェ)が維持されたが、施設をめぐる商環境が悪化したことで困難になったとみられる。
フードウェイアルパーク店(アルパークマルシェ)の閉店により、同館の食品スーパーはフレスタ1店舗のみとなる。

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