べっぷ駅市場、改装のため2024年9月末閉店・仮移転-別府駅高架下の駅ビル商店街、老朽化で改修・増床へ

大分県別府市のJR別府駅高架下にある駅ビル施設「えきマチ1丁目・別府」(別府ステーション・センター)の南高架商店街「別府駅市場商店街」(べっぷ駅市場)が、老朽化のため2024年9月末に一旦閉店。仮店舗に移転して営業を続けながら、2026年夏までに全街区がリニューアル・増床オープンする。

別府駅市場商店街。

間もなく開業60年を迎えるJR別府駅の高架下商業施設

別府ステーション・センターは国鉄別府駅の高架化に伴い1966年に開業した駅ビル施設(旧国鉄の民衆駅)。
JR別府駅周辺の高架下に展開されており、駅北側に「B-Passage」「北高架商店街」「北高架駐車場」、南側に「BIS南館」「別府駅市場商店街(べっぷ駅市場・南高架商店街)」「南高架駐車場」で構成される。このほか駅前に「別府駅南駅ビル」(別府駅ビル駐車場・居酒屋など)、「別府駅北駅ビル」(ヤマダデンキ、北駅ビルはJR九州が管理)を併設する。

えきマチ1丁目・別府 B-Passage。

完成当時は「日本最長の高架下商店街」であったとされ、現在の全館合わせた店舗面積は約10,000㎡強、テナント数は約100店舗ある。
もともと第三セクター企業の「別府ステーション・センター」が経営していたが、2014年よりJR九州ビルマネジメントによる運営となっている。

駐車場部分に商店街を増床、2026年の全面開業めざす

今回改修されるのは「別府駅市場(べっぷ駅市場・南高架商店街)」と旧ダイエー別府店の一部だった「南高架駐車場」の一部。
駅市場は2021年の高架橋耐震化の際にも一時休業していたが、近年は老朽化のため雨漏りが発生。また、ダイエー別府店の閉店後はBIS南館と駐車場で分断されていたため、徒歩で訪れる人の利便性が低下していた。
そこで、今回の改修では「べっぷの顔に出会える生活商店街」をコンセプトに既存の駅市場をリニューアルするとともに、駐車場の一部を商店街化。既存の駅市場を「べっぷ駅市場 本通り」とし、それと繋げるかたちで「べっぷ駅市場 新通り」を作り新たな店舗を誘致して回遊性を高める。また、マルミヤストア別府駅店(旧ダイエー)搬入口の付近には広場を設け、イベントの開催が行えるようになる。

べっぷ駅市場・改修イメージ。(ニュースリリースより)

既存の駅市場で営業する10店舗のうち、「野田商店」「松田生花店」「安部かき店」「味一匠」「丸栄鮮魚」「ひものワコー」「ヒラオペット(移転なし)」「オニパンカフェ」は流川通り側の高架下「駅市場第二通り」に仮移転、「くらうん薬局」はマルミヤストア前に仮移転、「ベーカリーフクミミ」は北高架商店街に、それぞれ2024年10月9日までに移転して営業を継続する。
なお、駅寄りの第一通りの改修が終わったのち、第二通りも改修を行うとしている。
1期開業は2025年秋を予定しており、今後2026年夏までの全面開業をめざして工事が進められる。

仮店舗で営業を続ける9店舗。

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