福岡県古賀市のJR鹿児島本線古賀駅前にあるサンリブグループの大型総合スーパー「サンリブ古賀」に、ミスターマックスHDの新コンセプト店舗「ミスターマックスサンリブ古賀店」が2024年11月21日に開店する。
ミスターマックスサンリブ古賀店。
サンリブグループの福岡旗艦店
サンリブ古賀は1992年10月に開店。建物は地上4階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は20,052㎡。
サンリブの前身である「北九州丸食」が、地場ローラーメーカー「岡部機械工業」跡地再開発の一環として整備したショッピングセンター型店舗であり、2024年10月現在も福岡都市圏の旗艦店として小倉、宗像(くりえいと宗像)に次ぐ規模を誇っている。
サンリブ古賀は最盛期、古賀駅前の商業核として専門店50店舗超を備える大型店であったが、近隣施設との競争激化を背景に有力ブランド(ABC-MART、3can4on、マクドナルドなど)が相次ぎ撤退。2015年11月には九州再上陸1号店となるハンバーガーレストラン「ファーストキッチン」をサンリブがFCに加盟するかたちで導入するなど立て直しを図ったが、専門店数が半減するなど空床が顕著となっていた。
そのため、サンリブ古賀は2024年秋より大規模リニューアルを開始し、11月下旬を目処に「ファディ」「西松屋」を導入する方針を示していた。
九州地場流通大手、初のコラボに
ミスターマックスサンリブ古賀店の売場面積は2,995㎡。
ミスターマックスの標準業態(ディスカウントストア/1,200坪)と厳選業態(セレクト/700坪)の中間といえる規模で、同社によると「MrMax初の総合スーパーへのテナント出店」となる。
ミスターマックスサンリブ古賀店のフロアイメージ。
ミスターマックスサンリブ古賀店では、同社が創業当初から強みとする家電製品(テレビ・冷蔵庫)を始め、生活雑貨(キッチン用品・掃除用品)、洗剤、コスメ、ペット用品など非食品を中心に展開。食品に関しても「厳選した商品を取り揃える」など「サンリブ古賀との協業を通じて、地域住⺠の皆様がより便利で、豊かな生活を実現」するとしている。
業態改革進める両社、コラボ広がる?
ミスターマックスは自社系商業施設「ミスターマックスショッピングセンター(旧MERX)」を始め、広域集客型商業施設(旧サンパーク小野田、モラージュ佐賀など)の核店舗/準核店舗としての入居実績があるが、総合スーパー館内へのテナントとしての入居は同社発表の通り、異例となっている。
サンリブは2017年9月のグループ主要2社経営統合以来、2022年9月に産直強化新業態「BUONO」1号店を開店、2023年8月よりマルショク20店舗超をディスカウント食品新業態「リブホール」に転換、2024年7月にコンビニ複合業態「ローソンマルショク」1号店を開店するなど業態改革を推進。既存業態に関しても「TSUTAYA BOOK STORE」FC加盟による直営書籍販売事業の拡大を含めた積極的なリニューアルを打ち出している。
サンリブグループは古賀同様、空床を課題とする店舗を数多く抱えており、今後も同様の取組みが広がっていく可能性もあるだろう。
ミスターマックスサンリブ古賀店
住所:福岡県古賀市天神2丁目5番1号
営業時間:午前9時30分~午後8時
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