スーパーマルトモ、2024年11月10日全店閉店-静岡・神奈川に展開した沼津地場大手、千本店閉店でスーパー廃業

静岡県沼津市の地場食品スーパー「スーパーマルトモ」(本社:沼津市)は、同社唯一の店舗「スーパーマルトモ千本店」を2024年11月10日をもって閉店する。
これにともない、同社は食品スーパーマーケット事業を廃業する。

スーパーマルトモ本店(左奥)とマルトモビル(右手前)。

かつての沼津地場大手、最盛期には神奈川・静岡16店

マルトモは1923年4月に沼津市大手町で青果漬物卸問屋として創業。1947年6月に法人化。1963年4月に本社本店併設商業施設「マルトモビル」を開業した。

本社がある「マルトモビル」。
現在はアニメイトなどが出店、沼津まちあるきスタンプも設置。
トラヤ沼津店もかつて同ビルにあった。

同社は沼津地盤の地場大手食品スーパーであったが、2004年5月の「マルトモ徳倉店(現マックスバリュエクスプレス清水町徳倉店))」を皮切りに沼津市外へに店舗展開を開始。2005年8月には神奈川県横浜市の地場食品スーパー「Aマート」4店舗を引継ぐかたちで急速に事業規模を拡大。最盛期には、静岡県と神奈川県に16店舗を展開していた。
しかし、2011年3月以降店舗の半数を閉鎖するリストラを実施。
その後、同社旗艦店「スーパーマルトモバラエティストア」をマックスバリュ東海に譲渡するなど再建を進めた。
2017年9月には旧Aマート系店舗を全店閉店し静岡県外から完全撤退。さらに、2022年中に仲見世商店街エリアにある沼津本店、愛鷹店を相次いで閉店したことで、2024年9月現在は千本店1店舗のみとなっていた。
同社はスーパ―事業の廃業にともない、今後は不動産事業などのみを行うとみられる。

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