沖縄県沖縄市のイオン系複合商業施設「ダイエーショッパーズ泡瀬」跡地に、同社系大型食品スーパー「イオンスタイルひやごん」が2024年10月19日に開店する。
2013年に閉店した「ダイエーショッパーズ」
ショッパーズ泡瀬は、1994年11月に(当時)ダイエーグループ系ハイパーマーケット「ハイパーマート泡瀬店」として開業。建物は地上4階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は10,254㎡。
ハイパーマート泡瀬店は、2002年8月まで直営フロア主体の店舗であったが、グループの経営悪化を背景として全館を一時閉店。2003年3月に同社系ショッピングセンター「ショッパーズ泡瀬」として新装開業することとなった。
ショッパーズ泡瀬は、核店舗に「コープおきなわ」「トイザらス」を据えることで集客向上を図ったが、2007年3月に食品核が「金秀商事(タウンプラザかねひで)」に移行するなど、入居専門店の入れ替わりが激しい状況が続いた。その後、2012年12月の金秀商事閉店が追い打ちとなり、2013年4月をもって全館閉店することとなった。
ショッパーズ泡瀬跡地は、同年中にイオングループ系不動産ディベロッパー「イオンタウン」が「ダイエー」から取得し、新施設の整備方針を示していたもの、約10年間開発凍結状態にあった。
イオン琉球初の試み打ち出す「フード&ドラッグ」に
イオンスタイルひやごんの建物は平屋建で敷地面積は5,484㎡、直営面積は1,787㎡、延床面積は2,657㎡。イオンスタイルとしては県内4店舗目、沖縄市内初となる。
イオンスタイルひやごん。
イオンスタイルひやごんでは、イオンスタイルの全社的共通コンセプト「なりたい明日のために、納得して買うことが出来る“幸せ”を提供する」を意識したうえで、テーマに「美味しい“食”と“健康”」を掲げた「Newタイプのフード&ドラッグストア」業態を構築する。
直営食品フロアでは一環として、農産部門では「生産者の顔の見える産直地場野菜コーナー」に加えて食べごろ予測サービス「coro-eye(ころあい)」を新たに導入。水産部門では漁港直送鮮魚の対面販売を実施する。また、惣菜部門では「広島焼」「だし巻き玉子」といった商品をライブ感ある売場で製造。
「家族や友人と PIZZA を囲む場面の多い沖縄」という地域特性を活かし、地元沖縄市の有名自家製ソーセージ店「TESIO」コラボの「コーレーグースのチョリソーPIZZA」(イオンスタイルひやごん限定)やお手頃価格のピザ約6種類を取扱う。
このほか、「沖縄市のじものの品」と称し、老舗沖縄そば「アワセそば」や、1962年創業のジャーマンケーキ店「のぼりや」、焼ドーナツ「宮里豆腐ドーナツ店」など、沖縄市の有名店をチャンプルースタイルで展開する。
イオンスタイルひやごんのフロアマップ。
このほか、直営ドラッグストアでは、直営調剤薬局「イオン薬局」やZ世代向けコスメを拡充するなど、「地域ニーズにあった品揃えによるワンストップショッピング」実現をめざす。
イオンスタイルひやごん
住所:沖縄県沖縄市比屋根2丁目1番地3
営業時間:午前8時~午後11時
※10月19日は午前9時開店
※イオン薬局の営業時間は異なる
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