長野県上田市のJR上田駅近くにあるセブン&アイHD系複合商業施設「アリオ上田」に、OICグループ系の大型食品ディスカウントスーパー「ロピア アリオ上田店」が2025年7月26日午前10時に開店した。

ロピア アリオ上田店。
上田市を代表するモール型商業施設「アリオ上田」
アリオ上田は1977年3月開店のセブン&アイHD系総合スーパー「イトーヨーカドー上田店」旧店舗(店舗面積8,140㎡)を移転するかたちで、2011年4月に同社長野県初となるモール型商業施設「アリオ」ブランドを冠し開業。建物は地上2階建で敷地面積は約62,658㎡、店舗面積は約20,800㎡、延床面積は約47,300㎡。
開業当初は上田市中心市街地活性化基本計画の「まちづくり新拠点」として、ヨーカドー上田店の新店舗(売場面積約9,600㎡)を核に60を超える専門店が営業したが、2024年のセブン&アイHD構造改革にともない長野県内からヨーカドーが全面撤退する方針が決定、2025年1月19日をもってヨーカドーが旧店舗時代から半世紀近い歴史に幕をおろした。

アリオ上田。
セブン&アイHDとしては、北海道札幌市東区の系列施設「アリオ札幌」(2025年1月13日ヨーカドー閉店/同年3月21日ダイイチ開店)同様、ヨーカドー撤退後も商業施設の営業を継続、後継店として同業食品スーパーの誘致(OICグループへの承継)を示していたが、2009年3月の西友LIVIN上田店(旧上田西武店)撤退により上田駅徒歩1km圏内から生鮮食品をフルラインで取扱う大型店が消滅する状態となった。

新装なったアリオ上田。
アリオの新たな核にロピア、たいやきやピザ強化
ロピア アリオ上田店では「街の商店街」をイメージした売場づくりのもと、青果部門では「八百物屋あづま」、精肉部門では「肉のロピア」、鮮魚では「日本橋魚萬」、惣菜部門では「GOCHISOU marche」を屋号として冠すなど、同社既存店同様に各部門チーフが最小単位の経営者となることによる専門性を打ち出す。

ロピア アリオ上田店。
なかでもアリオ上田店の鮮魚部門では対面販売を実施、惣菜部門ではロピア8店舗目となる「Made To Order(MTO)」の一環としてたいやき店「ロピ☆たいやき」とピザ店「LQPizza」を展開する。

対面販売を導入、生鮮強化型店舗となった。
このほか、地元食材使用商品やOICグループ内企業(ユーラス)直輸入ワインを取扱うなど、ヨーカドー直営食品フロア跡という広大な売場面積を活かした店舗とする。

ロピア上田のフードコート「MTO」。
開店当日は1,000人ほどの待機列も
ロピア アリオ上田店の開店当日はとなる2025年7月26日は、半世紀超の歴史を誇る夏祭り「上田わっしょい」開催日でもあり、ロピアには早朝から1,000人ほどの待機列が生じ、店頭は入場制限となるなど、大いに賑わいをみせた。

ロピアの開店に合わせて多くの人が詰めかけた。
アリオ上田では新たな食品核の開店を記念して、7月28日まで「ロピアOPEN記念お買物券プレゼント」キャンペーンを開催、ロピアで合計5,000円以上(税込)購入した買物客を対象に500円のお買物券を1枚配布する。(各日先着1,000枚限定)

開業当日は祭りの開催日と重なった。
ロピアアリオ上田店
住所:長野県上田市天神3丁目5番1号
営業時間:10時~20時
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ゲオHD、セカンドリテイリングに2026年10月1日付で社名変更-2025年7月25日発表、国内リユース最大手創業40周年にあわせ
大手販売買取持株会社「ゲオホールディングス」(本社:愛知県名古屋市中区)は、2026年10月1日を目処に「セカンドリテイリング(英字表記:2nd RETAILING)」に社名変更することを2025年7月25日に発表した。
レンタルからの脱却を図ったリユース業の「ファースト」
ゲオは1986年6月に愛知県豊田市で遠藤結城によりビデオレンタル店「ビデオロードショー美里店」として創業。1988年4月に法人化、1989年12月に「ゲオミルダ」に社名変更したことで現在のゲオ(GEO)の本流が生まれた。
持株会社「ゲオホールディングス」は1989年1月に愛知県半田市で「テープ堂」として設立、1992年5月のゲオミルダとの資本業務提携に基づき「ゲオステーション」に社名変更、1995年11月に「ゲオ」に社名変更、1996年4月に同社とゲオミルダが経営統合したのち、2011年11月の持株会社移行にあわせて現社名に変更した。

ゲオ備前店(岡山県備前市/2021年5月閉店)。
同社は1998年1月のFC全国展開を機にM&Aを開始、外資系ビデオレンタル店「日本ブロックバスター」やマイカル系複合書店「ビブロス」、家電量販店「そうご電器」「マツモト電器」、四国地場大手複合書店「ロッキー」のレンタルビデオ事業を傘下に収めることで、2005年12月に国内47都道府県出店を達成した。
2010年には旧ライブドア系ダウンロード販売サイト(DLsite)運営会社「エイシス」とアミューズメント施設運営会社「ウェアハウス」を相次ぎ傘下に収めるなど、従来のビデオレンタルからの事業転換/業態転換を加速。2025年7月現在は祖業であるメディアショップに加え、総合リユースショップ「2nd STREET(セカンドストリート)」やブランド品買取店「OKURA」、エイシスを母体とするクリエイター向け関連事業「viviON」(VTuber事務所「あおぎり高校」運営など)を展開する。

スーパーセカンドストリート名古屋みなと店(愛知県名古屋市/2022年11月閉店)。
創業40周年にあわせ社名変更
ゲオホールディングスの社名変更は、1986年6月のビデオロードショー美里店創業40周年にあわせたもので「2026年6月26日開催予定の株主総会における、定款の一部変更の承認」で英語で「中古(second-hand)」にちなんだ新社名に正式に変更となる。
同社は2035年度「グループ連結売上高1兆円」「グループ全体で5,000店舗」を目指すべく、国内外での「2nd STREET」出店拡大(目標店舗数1,000店舗)、GEOのリユース比率増加(モバイル・情報家電・ゲーム)を掲げており「リユースにおけるグローバルでのトップランナー」「デジタルコンテンツ・オフプライスストア・レンタルなど、セカンダリー(secondary)な流通領域の事業拡大」を図るとしている。
スーパーマーケットバロー八幡一ノ坪店、2025年7月25日開店-コーナンとの複合店舗、平和堂フレンドマート跡に
京都府八幡市の国道1号線沿いにある関西地場大手系ホームセンター「コーナン八幡一ノ坪店」に、バローHDの大型食品スーパー「スーパーマーケットバロー八幡一ノ坪店」が2025年7月25日に開店する。
コーナン八幡一ノ坪店の平和堂跡に
スーパーマーケットバロー八幡一ノ坪店の建物は鉄骨造平屋建で敷地面積は32,774㎡、店舗面積は約3,246㎡、売場面積は約1,852㎡、延床面積は15,497㎡。
バロー八幡一ノ坪店は、コーナン八幡一ノ坪店の食品核であった平和堂系大型食品スーパー「フレンドマート八幡一ノ坪店」(2025年1月19日閉店)跡を居抜きするものであり、バローHDの同業態としては京都府内4店舗目、八幡市内初となる。
同店では店舗コンセプトに「地域を超える生鮮DS(デスティネーション・ストア)へ」を掲げ、旬・鮮度・価値にこだわった生鮮部門や出来立て・美味しさにこだわったデリカ・ベーク、グループの商品調達・製造・加工機能を活かした独自商品を展開。毎日低価格(EDLP)型の「遠くても買い物に行きたい店=デスティネーション・ストア」実現をめざすとしている。。

スーパーマーケットバロー八幡一ノ坪店。
スーパーマーケットバロー八幡一ノ坪店
住所:京都府八幡市八幡一ノ坪133
営業時間:午前10 時~午後8時(月曜日~金曜日)
営業時間:午前9時30分~午後8時(土曜日曜)
※オープン3日間(7月25日~27日)は午前9時30分~午後8時

ゆめマート曽根、2025年9月2日開店-旧丸和曽根サンパル、ゆめマート北九州初「再エネ100%」店舗に
福岡県北九州市小倉南区の旧丸和曽根サンパル跡地に、イズミ系大型食品スーパー「ゆめマート曽根」が2025年9月2日に開店する。
老朽化で半世紀の歴史に一旦幕おろした旧丸和旗艦店
ゆめマート曽根は、1976年12月に地場老舗系総合スーパー「丸和曽根店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は2,644㎡。
丸和曽根店は、丸和の旗艦店級店舗「サンパル」として、兄弟店舗(門司・行橋・川棚)同様に直営衣料や専門店街(地場書店・食物販店など)を展開したが、2011年5月に運営会社が広島地場大手食品スーパー「ユアーズ」(2015年9月イズミと資本業務提携締結)と経営統合したことで、2016年10月にユアーズ運営の“ゆめ”ブランド1号店「ゆめマート曽根」となった。
その後、2019年3月にはイズミによる事業再編の一環として、同社の地域子会社「ゆめマート北九州(旧スーパー大栄)」運営に移行、2020年8月には100円ショップ「Seria」導入を目玉とする大規模リニューアルを実施したが、2024年8月25日に建替えのため一時閉店していた。

ゆめマート曽根新店舗のイメージ。
ゆめマート北九州初「再エネ100%」店舗
ゆめマート曽根の建物は平屋建で敷地面積は約7,946㎡、店舗面積は1,572㎡、延床面積は約2,464㎡。
ゆめマート曽根は同業態標準店舗に近い構造であるが、同店運営会社「ゆめマート北九州」初の試みとして、中国電力グループ系大手電気設備工事会社「中電工」とのオンサイトPPA契約と店舗屋根の太陽光パネル(260kw)により「再生可能エネルギー100%使用」を実現するとしている。
ゆめマート曽根
住所:福岡県北九州市小倉南区沼本町4-2-1
営業時間:24時間(大規模小売店舗立地法に基づく届出上)
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ミスターマックスSelectユーカリが丘店、2025年7月24日開店-関東初のMrMax厳選業態、千葉県佐倉市のイオンタウンユーカリが丘に
千葉県佐倉市の京成電鉄京成本線ユーカリが丘駅近くにあるイオン系複合商業施設「イオンタウンユーカリが丘」に、ミスターマックスHD系ディスカウントストア「MrMax Selectユーカリが丘店」が2025年7月24日に開店した。
ユーカリが丘随一の規模誇るイオンタウン
イオンタウンユーカリが丘は、2016年6月5日に閉店したイオンリテール系総合スーパー「イオンユーカリが丘店」(旧マイカルユーカリが丘サティ)を増床移転するかたちで同年6月10日に開業。建物は地上3階建2棟体制(西街区/東街区)で敷地面積は60,370㎡、延床面積は127,280㎡。
同館では開業当初、施設コンセプトに「~集う!味わう!育てる!~わたしの夢がかなう街」を掲げ、イオンリテールの生活提案型総合スーパー「イオンスタイルユーカリが丘」を核に、イオン系ファッションフロア「VIVRE GENE」やイオン系BOOK&CAFE「未来屋書店/CAFE de CRIE」、家電量販店「ノジマ」、100円ショップ「ダイソー」など150近い専門店が入居していた。
イオンタウン東街区の有力専門店に
MrMaxSelectユーカリが丘店は同施設東街区2階に入居するもので、売場面積は2,618㎡(約792坪)。厳選業態としては関東初、同社としても千葉県佐倉市初となる。
新店舗は日常生活をサポートする同社の厳選業態「MrMax Select」として、「MrMax最大級の面積と品揃えを誇るお菓子コーナー」やキッチン用品、ペット用品、文具、コスメなどを拡充。イオンタウンという「幅広い業態の店舗が揃う商業施設へのテナント出店」と同館との協業を通じてお客様の心と暮らしにゆとりをお届けできるよう努めるとしている。

MrMaxSelectユーカリが丘店。
MrMaxSelectユーカリが丘店
住所:千葉県佐倉市西ユーカリが丘6丁目12番地の3
営業時間:午前10時~午後8時

アークスクエア須坂、2025年8月6日開業ームサシ×ヤマダの巨大施設、イオンモール近くに
長野県須坂市のイオンモール須坂の建設地近くに、アークランズとヤマダHDの共同開発ショッピングセンター「アークスクエア須坂」が2025年8月6日に開業する。
イオンモール須坂ちかくに巨大ホームセンター
アークスクエア須坂のコンセプトは「お客様の⽣活をワクワクさせる『総合⽣活提案型ショッピングスクエア』」。
建物は平屋建てで、総売場面積は約28,800㎡と広大なものとなる。
ヤマダHDとアークランドサカモトは、2022年から業種を超えてコラボレーションする新業態「総合生活提案型ショッピングスクエア」を出店しており、今回は6店目の共同出店となる。

8月6日には「ホームセンタームサシ須坂店」とが、続いて8月29日には「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 須坂本店」が開店する。

アークスクエア須坂。(公式サイトより)
「ホームセンタームサシ須坂店」は売場面積約15,500㎡。
リフォーム資材・工具・農業資材を扱う「資材館」、日用品・家庭用品・ペット用品・ガーデン用品を扱う「生活館」に分かれており、約10万点を取り揃える。
また、館内にグループの「NICO PET」「アークホーム」を併設。オーダーカーテンの取り扱いも実施する。
このほかにも専門店を出店する余地があり、今後誘致が進められるものと思われる。
アークスクエア須坂
長野県須坂市井上854-1
営業時間:9時~20時(ムサシ/資材館は7時開店)
さくら薬局の運営企業、アインHDが2025年8月子会社化ーアインHD、フランフランに続く大型買収
大手調剤薬局「さくら薬局」を展開する「クラフト」(東京都港区)を、セブン&アイHDと資本業務提携を締結しておりドラッグストアや雑貨店・調剤薬局などを展開する「アインHD」(北海道札幌市白石区)が2025年8月に子会社化する。

さくら薬局の店舗。(東京都)
経営再建中だったさくら薬局、アインHD入り
さくら薬局を展開するクラフトは1982年に東京都板橋区で創業。1999年よりイオングループと資本業務提携を結んだものの、その後イオングループを離脱。系列のスーパードラッグストアをツルハHDに譲渡したのち、2022年には事業再生ADRを申請。2023年4月より日本産業推進機構グループとなり、経営再建をすすめていた。
アインHDは、日本産業推進機構グループが保有するクラフトの株式を約591億円で取得、同社の子会社とする。

アインHDが展開する「アインズ&トルペ」。
アインHD、2000店舗を超える一大グループに
アインHDの大型買収は、2024年8月の雑貨店「フランフラン」買収に続くもの。
アインHDの調剤薬局店舗網は2000店を超え、日本最大の調剤薬局グループとしての地位を固めることとなる。

FrancFrancもアインのグループ店となっている。
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アクロスプラザ大原、2025年7月25日開業ー小名浜大原のフジコシ跡、ヨークベニマルが再出店
福島県いわき市小名浜の矢田川沿いに、大和ハウスグループの近隣型ショッピングセンター「アクロスプラザ大原」が2025年7月25日にグランドオープンする。
小名浜大原のフジコシ跡、老朽化で閉店していた
「アクロスプラザ大原」が出店するのはショッピングセンター「ヨークタウンアクロスプラザ大原」の跡地。
同店は藤越の「フジコシスーパーセンター大原」として開業、藤越が2007年11月にヨークベニマルの完全子会社となったことからのちにヨークタウンとなり、核店舗はヨークベニマルへと生まれ変わった。
しかし、建物の老朽化のため2023年5月に閉店していた。
核店舗としてベニマルが再出店
アクロスプラザ大原の店舗面積は10,110㎡。
核テナントとして「ヨークベニマル」が2025年7月25日に開店。鮮魚売場では、いわきで水揚げされる「常磐もの」の品揃えを充実される。

アクロスプラザ大原。(ニュースリリースより)
このほか「ナフコ」、「ダイソー」、「マツモトキヨシ」などが出店する。ホームセンターナフコは福島県唯一の店舗となる。
なお、一部店舗はヨークベニマルに先駆けて開店している。
アクロスプラザ大原
福島県いわき市小名浜大原字東田66ほか
営業時間:9時~23時など(店舗により異なる)
GiGO秋葉原1号館、2025年8月31日閉店-旧シントク電気のセガ、跡地にシルクハット秋葉原店
東京都千代田区のJR秋葉原駅電気街口近くにある大型ゲームセンター「GiGO秋葉原1号館(旧・セガ秋葉原1号館)」が、2025年8月31日に閉店。跡地にゲームセンター「シルクハット」が出店する。

GiGO秋葉原1号館(セガ時代)。
電気街口のシントク跡にあったセガ1号館
GiGO秋葉原1号館があった場所にはもともとシントク(シントク電気)の「シントク本店」があった。GiGOの前身・セガ秋葉原1号館はシントクの経営不振により「ハイテクランド・セガ・シントク」として1992年11月に開店。シントクは1993年に事実上倒産しており、その後はサトームセンが建物を所有していたこともあった。そののち、近隣にある「セガ秋葉原GiGO」などを含めた系列との店舗名整理により「セガ秋葉原1号館」となった。
2022年1月には全国でアミューズメント事業を展開する「GENDA」(東京都大田区)がセガグループのゲームセンター運営・アーケードゲーム開発企業「GENDA SEGA Entertainment(旧セガ エンタテインメント)」(東京都品川区)を完全子会社化、セガがゲームセンター事業から撤退。それにより、2022年に看板が「GiGO秋葉原1号館」に変更されていた。なお、4号館は2022年9月に閉店するなど店舗整理も行われた。

2022年に閉館した「GiGO秋葉原4号館」。
契約満了で33年の歴史に幕-跡地にシルクハットが出店
GiGOを運営するGENDAは閉店を「施設の定期建物賃貸借契約の満了のため」としており、セガ時代から33年間の歴史に幕を下ろすこととなった。GiGO秋葉原は今後2・3・5号館で営業を継続する。
GiGO秋葉原1号館の跡には、マタハリーエンターテイメントのゲームセンター「シルクハット秋葉原店(仮称)」が出店する予定だという。
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ヴィレッジヴァンガード、全店の約3割を閉店へ-2期連続赤字で、2026年5月期以降に
大手雑貨店・書店「ヴィレッジヴァンガード」 (Village Vanguard)を運営するヴィレッジヴァンガードコーポレーション(本社:愛知県名古屋市名東区)は、2026年5月期以降に全店舗の約3割にあたる81店舗の閉店を検討していることを2025年7月に発表した。

ヴィレヴァン渋谷本店。
ヴィレヴァン、経営不振で約3割閉店へ
ヴィレッジヴァンガードは1986年に愛知県名古屋市天白区で創業。東京初出店は下北沢で、2013年にはグループ全体で全国500店舗以上を構えていたが、事業売却や不採算店の閉店などにより2025年5月時点では293店舗を展開。2025年5月期の売上高は約249億円だった。
近年は書店不況に加えてサブカル・漫画アニメ系店舗などの競合業態の増加に伴い業績が低迷しており、2025年5月期の連結決算は最終損益約42億円の赤字だった。最終赤字は2期連続となっている。
不採算店舗の閉店により立て直しを図りたい考えだとしている。