アルティエ、2022年2月25日開業-静活プラザボウル跡地、1年ぶり「セガ」復活やホログラムシアターも

静岡県静岡市葵区の静活プラザボウルビル跡地に、静活の大型複合アミューズメント施設「ARTIE(アルティエ)」が2022年2月25日に開業する。

地場映画興行会社の複合娯楽施設、全面刷新

静活は1919年4月に「静岡活動写真」として設立。1948年1月に現在の社名に変更した。同社は設立以来、映画館運営を中核事業としており、2022年2月現在も静岡県内の大型商業施設にシネシティザート(静岡市葵区)やシネプラザサントムーン(駿東郡清水町)といったシネマコンプレックスを展開する。
アルティエの前身となる「静活ボウリングビル(静活プラザボウルビル)」は1970年2月に開業。同施設は静岡伊勢丹正面という好立地にあり、1990年8月にはセガ(当時)運営のゲームセンター「セガワールド静岡(コスパル)」(1~2階)が出店するなど、市中心部を代表する複合アミューズメント施設として親しまれていた。その一方、開業から50年近く経過するなど老朽化が顕著であったため、2019年7月に「(仮称)プロジェクトオリオン」として建替リニューアルする方針を発表。2021年1月5日をもって閉館していた。

ボウリング場や「セガ」再出店、ホログラムシアターも

アルティエの建物は地上3階建で敷地面積は約2,422㎡、延床面積は約3,630㎡。
建物の玄関口には屋根付き芝生広場「ART GARDEN(アートガーデン)」を配置し、施設内には静活プラザボウルの後継となるボウリング場・ダイニングスペース「BOWL&DINER Bolo(ボーロ)」やホログラムシアター「LIVLIV(リブリブ)」を展開。また、旧施設時代と同様、GENDA GiGO Entertainment(GGE/旧セガエンタテインメント)運営のゲームセンター「SEGA静岡」(180坪/約595㎡)も再出店する。

アルティエ。壁には壁面アートを設置する。

GGEはセガ時代、静岡県内を中心にパチンコ大手「マルハン」との共同出店を行っていたため、静岡市内においてもチャーリーワン(プラザアピア静岡内/2007年9月閉店)や静岡豊田町(マルハンツインパーク豊田町内/2007年11月閉店)といった大型店を展開していたが、資本関係の変化やゲームセンター事業の縮小もあり店舗数が減少。セガ屋号を冠する静岡市内の店舗はベイドリーム清水店(100坪/約330㎡/旧AGスクエア店)1店舗を残すのみとなったこともあり、規模こそ縮小したもの約1年ぶりのセガ復活を待望する声が多数みられた。

セガ静岡。

施設周辺では大規模再開発プロジェクトにより、2014年3月に「呉服町タワー」が、2018年11月に「札の辻クロス」が相次ぎ開業しているが、これらの施設とは異なる新たなアートの拠点・エンターテイメントの拠点として役割を担っていくものとみられる。

アルティエ

住所:静岡県静岡市葵区七間町4
営業時間:10時~24時(セガ静岡)

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