ダイエー神戸三宮店、2017年2月「三宮オーパ2」に転換-ダイエーは3フロアで存続

神戸市中央区三宮駅前の「ダイエー神戸三宮店」の大部分が、2017年春にファッションビル「三宮オーパ2」(三宮 OPA 2)に業態転換する。
追記:2月24日のグランドオープンが発表された。

ダイエー神戸三宮店。

“ダイエー本店”、OPAの手で「都市型ショッピングモール」に

ダイエー神戸三宮店は1990年4月にダイエーグループ(当時)が手がけていたJR三ノ宮駅直結の百貨店「プランタン神戸」の新館「プランタン神戸Part2」として開業した。建物名称はサンシティビル、売場は地下2階~9階、売場面積は18,254㎡。
 当時、ダイエーは三宮センター街に「ダイエー村」と呼ばれる専門店街を形成しており、プランタン神戸はこの「ダイエー城下町」の中核店舗であった。
しかし、1995年1月に発生した阪神淡路大震災によりダイエー村が被災して営業不能になると、ダイエー村が担っていた専門店などを引き継ぐため、プランタン神戸を百貨店からファッションビル「三宮オーパ」に、プランタン神戸Part2を百貨店から総合スーパー「ダイエー三宮駅前店」に業態転換していた。
ダイエーがイオンの子会社となったのち、2015年8月にダイエー三宮駅前店で行われた「第1期活性化計画」では、創業の地・神戸をアピールする狙いから店舗名を「ダイエー神戸三宮店」に変更。食品売場を京阪神地区初となる「イオンフードスタイルストア」(地下2階~1階)へと改装した。
一方で、2016年8月31日には直営食品売場と一部専門店(ジュンク堂書店、IBS石井スポーツなど)を除くフロアの大半をイオンモールが主導する「第2期活性化計画」(2階~9階)に向けて閉鎖、都市型総合スーパー業態から脱却することとなった。
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殆どのフロアがすでに閉鎖中。

OPAはダイエーグループのファッションビルとして創業。2015年にイオンモールの子会社となって以降は積極的な新規出店を行っており、2017年には秋田オーパ(フォーラスを改装)、水戸オーパ、高崎オーパ(ビブレを建替え)が、2019年には大分オーパ(フォーラスを建替え)が開業する予定となっている。
「三宮オーパ2」のコンセプトは「神戸市街地にお住まいの感性豊かな皆さまやビジネスパーソンに、食や雑貨、美と健康など、最新の「こだわりのライフスタイル」を提案する施設」で、オーパ開業後のダイエーフロアは地下2階~1階の「イオンフードスタイルストア」のみとなり、「イオンフードスタイルストアbyダイエー神戸三宮店」として営業を継続する。
追記:一部メディアでは、OPA出店を機にダイエー自体が閉店すると取られる報道もなされているが、ダイエーは3フロアでの営業を継続する。また、建物名称が「ダイエー」から「OPA2」に変わるという報道もあるが、当ビル自体は「サンシティ」という名称である。

再開発計画あるダイエーとオーパ、今後どうなる?

現在、JR三ノ宮駅と直結している三宮オーパであるが、JR西日本は、近い将来三ノ宮駅を建替する方針を示しており、三宮オーパの存続も危ぶまれている。
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JR西日本・三宮ターミナルビルに出店する「三宮オーパ」(旧プランタン)

さらに、今回「三宮オーパ2」が入居するサンシティビル(ダイエー神戸三宮店)周辺の雲井通5・6丁目では、隣接する「サンパル」、神戸市中央区役所などどともに神戸市が2020年ごろから再開発を行う計画もあり、今後の状況は不透明なものとなっている。
また、近隣で現在オーパが運営しているファッションビルとしては「三宮ビブレ」(旧マイカル系)もあるが、1969年築で老朽化が進んでおり、こちらの将来性も不透明だ。
阪神淡路大震災から20年を経て、阪急神戸三宮駅ビルが高さ120m級の超高層ビルとなることが発表され、そごう神戸店も阪急阪神グループの手での建て替えを検討するなど、各地で再開発が進む三宮。
今回の改装により、オーパは三宮地区でビブレ含めて3店舗体制となるが、数年後には全く違った状況となっている可能性も高い。
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建替え工事が行われている阪急三宮駅ビル。

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外部リンク:ダイエー神戸三宮店|兵庫県|ダイエー店舗情報
外部リンク:「ダイエー神戸三宮店」2期活性化計画について

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