オリンピック、あまいけを2023年11月完全子会社化-東京多摩地場中堅の買収で食品スーパー事業強化

首都圏地場大手ディスカウント「Olympicグループ」(本社:東京都国分寺市)は、東京都多摩地場食品スーパー「あまいけ」(本社:東京都東久留米市)を2023年11月1日付で完全子会社化した。

M&Aや東京都心出店で事業拡大進めていたOlympic

Olympicグループは1962年に東京都国分寺市で創業、1973年2月に「オリンピックショッピングセンター(OSC」として法人化。1988年5月に社名を「オリンピック」に変更し、1990年に主力業態となるハイパーマーケット業態の展開を開始した。

オリンピック市川店。
2023年現在食品の取扱いはない。(千葉県市川市)

同社は長らく非食品比率の高いスーパーであったが、2012年4月の首都圏地場食品スーパー「カズン」(本社:東京都足立区)買収を機に、2020年12月には「優翔(フジマート)」(本社:東京都江戸川区)、2022年9月には「エフワン(新鮮市場エフワン)」(本社:埼玉県所沢市)といった地場を相次ぎ買収するなど、M&Aを中心とした事業拡大を本格化。
あわせて、東京都心部(新宿・秋葉原など)に都市型食品スーパーやディスカウントストアを相次ぎ新規出店していた。

オリンピック中央林間店。
2023年現在食品の取扱いはない。(神奈川県大和市)

精肉店発祥の地域密着型スーパー

あまいけは1969年12月に精肉店「肉のあまいけ滝山店」として創業。1971年6月に「株式会社あまいけ」として法人化した。同社は1983年に「スーパーあまいけ小川店」を開店するなど、東京多摩を中心に「地域密着型スーパーマーケット」を掲げ多店舗化、2017年からは既存店の積極的なリニューアルを打ち出していた。2023年10月時点の店舗数は11店舗で、株式は大島英正代表取締役会長が全株所有している。

あまいけ買収で多摩の店舗網強化

Olympicグループによるあまいけの買収は、2023年10月27日の同社取締役会決議により正式決定、10月31日の株式譲渡契約締結により11月1日付で実行された。
同社はあまいけの買収に関して「東京多摩地区の店舗網の拡充」「当社グループとのシナジー効果」を理由に挙げており、東京多摩の地域密着型スーパーマーケットは「OSCあまいけ」としてOlympicグループに組み込まれることとなった。

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