カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオン御経塚ショッピングセンター、2021年5月31日閉店-旧・サティ、イオンモール白山の開業を前に

石川県野々市市のJR野々市駅近くにあるショッピングセンター「イオン御経塚ショッピングセンター(イオン御経塚店)」が、2021年5月に閉館する。
追記:閉店簿は5月31日となった。

イオン御経塚店。

旧・御経塚サティ、開業23年で閉店

イオン御経塚店は1998年3月にマイカル系ショッピングセンター「御経塚サティ」として開店。館内にはワーナー・マイカル・シネマズ御経塚(現・イオンシネマ)も併設されていた。

イオン御経塚店・イオンシネマ。

その後、2011年3月にイオンとマイカルが経営統合されたことに伴い、イオン御経塚ショッピングセンターとなった。
建物は地上3階建で、店舗面積は26,512㎡。イオンリテールが所有する。

イオンモール白山の開業を前に閉館-跡地にムサシ

イオン御経塚店の西側約1.5kmには、2021年夏の開業を目指して「イオンモール白山」の建設が進められている。
イオン御経塚店は、イオンモールの開業を前に自社競合を避けるため閉店することになったとみられる。

イオンモール白山。

また、閉店を報じた複数の地元メディアによると、イオン御経塚店の土地は「ホームセンタームサシ」などを運営するアークランドサカモトが取得。閉館後は現在の建物を解体したのち、2023年を目途にムサシを核とした新たな商業施設が建設される予定になっているという。
隣接する白山市にはコメリの大型店「コメリパワー白山店」が2020年9月に開業したばかりであり、こちらも競争の激化が予想される。
(写真提供:@んぜんぴんさん)

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フードストアNAKAMURAYA、2020年9月20日閉店-ドラマ「きのう何食べた?」舞台の新小岩中村屋神宮寺商店

東京都葛飾区の新小岩駅近く、江戸川区の新小岩ルミエール商店街にある中村屋系老舗食品スーパー「フードストアNAKAMURAYA(新小岩中村屋/中村屋神宮寺商店)」が2020年9月20日をもって閉店する。

江戸川区に深く根付く老舗スーパー「中村屋」

スーパー中村屋は1924年に江戸川区平井の春日町商店街で「中村屋総本店(現・平井中村屋)」として創業。
中村屋総本店から派生する形で「松江中村屋(食賓菜館Nakamuraya)」「大島中村屋(ナカムラヤダイニング)」といった企業が創業、2020年現在に至るまで中村屋を冠する店舗が「異なる経営基盤」「異なる運営体制」のもと独立して営業を続けている。

テレ東深夜ドラマにも登場した有名店

フードストアNAKAMURAYAは、1947年に松江中村屋から独立する形で創業。1965年4月に現法人「中村屋神宮寺商店」を設立した。
フードストア中村屋。

新小岩ルミエール商店街の食品核として、長らく地域密着型の運営を続けていた同店であるが、2019年春放送のテレビ東京系深夜ドラマ「きのう何食べた?」(主演:西島秀俊・内野聖陽)で物語の鍵を握る舞台として登場することとなった。
大奥や西洋骨董洋菓子店といった人気作を手掛けた「よしながふみ」による同性愛者の日常を食生活とともに描いた作品は、放送直後から三大都市圏で催事企画が開催、2020年3月には映画化が決まるなど話題を集めた。
これにあわせて、中村屋ロゴをあしらったグッズや作中歌としての中村屋オリジナルソングが制作、聖地巡礼スポットとして一躍知名度を全国区レベルに高めることとなった。
フードストアNAKAMURAYAは2020年9月現在、閉店の理由を明らかにしていない。
地域住民のみならずドラマファンからも親しまれた中村屋は創業から73年の歴史に幕をおろすこととなる。

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ライフ阪神鳴尾店、2020年9月16日開店-阪神鳴尾・武庫川女子大前駅前ビルの核店舗

兵庫県西宮市にある阪神電鉄阪神本線の鳴尾・武庫川女子大前駅前に、ライフコーポレーションの食品スーパー「ライフ阪神鳴尾店」が2020年9月16日に開店する。
ライフ阪神鳴尾店。

鳴尾・武庫川女子大前駅北側にライフ核の新施設

ライフ阪神鳴尾店は、阪神電鉄と阪急阪神不動産が共同開発する「鳴尾駅前阪神ビル」の核店舗として出店するもので、建物は地上2階建、売場面積は1,256㎡、延床面積は約2,500㎡。年間売上目標は17億円。阪神鳴尾店の開店で同社店舗は兵庫県内17店舗となる。

ライフ阪神鳴尾店フロアマップ。

ライフ直営食品売場では、生鮮各部門でオリジナルサラダを展開、鮮魚売場では対面調理場を設け兵庫県内漁港(神戸市場・明石近郊漁港)から届く生魚を品揃え、惣菜売場では昼食・夕食時のピークに合わせた出来たて商品の提供やミニサイズ弁当を拡充、インストアベーカリー「小麦の郷」を併設するなど、通学客や単身世帯に対応した売場づくりを行う。
2階は美容院「ウィズヘアー(WITH HAIR)」などが出店。開業時には空き店舗となる区画もあると思われる。

西宮ドミナントを強化

ライフコーポレーションは、西宮市内において、2020年5月にJR西宮駅・阪急西宮北口駅近くの山手幹線沿いに総合スーパー「ライフ西宮北口店」、2020年8月にJRさくら夙川駅・香櫨園駅近くの国道2号線沿いに総合スーパー「ライフ夙川店」を相次ぎ出店している。
2019年10月に旧来の鳴尾駅から鳴尾・武庫川女子大前駅に駅名を改称するなどブランドイメージが高まる鳴尾への新規出店によって西宮市内のライフは6店舗目となり、わずか4ヶ月で一気に倍増することとなった。

ライフ阪神鳴尾店

住所:兵庫県西宮市里中町3-13-40
営業時間:9時~24時
※15日・16日は営業時間を「9時~22時」に短縮。

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とらのあな出張所inオリオン書房アレア店、2020年9月11日開店-書店インショップで立川再出店

東京都立川市の立川駅南口に、大手漫画・同人誌専門店「虎の穴(コミックとらのあな)」の同人ショップ「とらのあな出張所inオリオン書房アレア店」が2020年9月11日に開店した。

とらのあな、今年2月に立川から直営店を撤退していた

とらのあな出張所inオリオン書房アレア店の前身となる「とらのあな立川店」は、2016年8月に立川駅南口の東京都酒造会館ビル(立川酒造会館ビル)4階「とらのあな立川特設会場」跡に開店。
開店当初は2016年3月に閉店した八王子店・町田店の後継店舗、西東京唯一の直営店舗として、売場を八王子店の1.2倍に拡大、女性向けアイテムの取扱増を打ち出すなど広域からの集客を目指した。

とらのあな立川店。(2020年2月閉店)

しかし、同社旗艦店(秋葉原・新宿)や町田新店舗との自社競合があったとみられ、2020年2月をもって閉店していた。

インショップとして立川に復活

オリオン書房アレア店は、2005年4月に開業した再開発ビル「アレアレア2」(地上6階地下2階建、店舗面積約8,400㎡)の3階に開店。開店当初は同地で創業した万田商事(本社:立川市)の運営店舗であったが、2018年9月の日販グループ傘下書店3社経営統合に伴い、リブロプラス運営の店舗となった。
とらのあな出張所inオリオン書房アレア店は、同社がリブロプラスとの連携に基づき出店するもので、書店インショップ業態としては4店舗目(うち2店舗は閉店済)。同社が委託販売する男性向け同人誌や同人音楽CD・同人ソフトを取扱う。
同店では開店を記念して、同人作品を金額問わず3点以上購入した客を対象に「特製B2 スエードタペストリー」を配布する。(配布終了まで)。

とらのあな出張所inオリオン書房アレア店。

とらのあなは、2020年7月に「国内店舗の半数ほどを閉店」、代替として「書店内インショップ業態」「C to Cサービス」の強化する方針を打ち出しており、とらのあな出張所inオリオン書房アレア店は同方針に基づく出店第1弾となった。
とらのあなはコミケ中止などにより全国的に撤退が相次いでおり、店舗を利用していた多くのアニメファンからの悲鳴が多く聞かれていた。それだけに、今後もこうした「提携」などにより撤退地域への再出店を期待する声も大きいであろう。

とらのあな出張所inオリオン書房アレア店

住所:東京都立川市柴崎町3-6-29 アレアレア〔2〕3F
営業時間:午前10時~午後11時(平日)
営業時間:午前10時~午後10時(日祝)/10:00~22:00

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下北沢GARDEN、2020年10月18日閉館-下北沢で最大のライブハウス、将来的に移転めざす

東京都世田谷区の下北沢駅近くのmosia地階にある大型ライブハウス「下北沢GARDEN」が2020年10月18日に閉館する。

下北沢GARDEN。

下北沢最大・500人規模のライブハウスが閉館

下北沢ガーデンは2009年に開業。約500人が収容でき、演劇と音楽の街・下北沢で最大規模のライブハウスとして、ロックバンド、アイドルグループ、劇団など幅広い分野の公演がなされてきた。

様々なアーティストの公演が行われた。

下北沢ガーデンによると、閉館は新型コロナウイルスの感染拡大により厳しい状況が続くなか、テナント権利者と交わしてきた事業存続のための協議が不成立となったためだという。
閉館後に予定されていた公演は実施されず、振替公演などで対応される予定。また、10月25日からは、世田谷区三宿の国立(くにたち)音楽院の地下スペースで「GARDEN 三宿BRUNCH」(仮)として配信ライブを中心に営業し、将来的には新店舗の出店をめざすとしている。下北沢ガーデンではコロナ禍のなか6月1日から「コロナに負けるな!期間限定ライヴ配信プラン」を実施するなどライブ配信にも力を入れていた。
下北沢で最大のライブハウスの消滅を惜しむ声は大きいものの、跡地の活用方法などは9月時点で発表されていない。

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ヤマダ電機LABI新宿東口館、2020年10月4日閉店-ヤマダ旗艦店、店舗統廃合で

東京都新宿区新宿3丁目の新宿大ガード近くにあるヤマダ電機の都市型旗艦店「LABI新宿東口館」が2020年10月4日に閉店する。

ヤマダ電機のフラッグシップ「LABI新宿東口館」。
外壁の「ユニカビジョン」はLABIのシンボルだった。

ヤマダ電機新宿初となるフラッグシップストアだった

ヤマダ電機LABI新宿東口館は、商業施設・アミューズメント施設運営のユニカグループ(ユニカ/マグレブ)が主導する再開発「新宿プロジェクト」の一環として2010年4月16日に開業。
建物は新宿ユニカビルとして竣工。地上9階地下2階建、営業フロアは7階~地下2階、売場面積は約7,880㎡、延床面積は約16,843㎡。LABI業態で17店舗目、新宿で初となる店舗であった。

LABI新宿東口。新宿大ガードからすぐの場所だった。

開業当初は「女性に優しいNEWスタイルLABI」を掲げ、美容カウンセリングやデコレーションコーナーを拡充。
2015年8月には全館免税対応を謳う大規模リニューアルを実施し、大型ブランドコスメ専門店「@cosme×LABI Beauty Station LABI」やラグジュアリーブランドの買取販売店「BRAND OFF TOKYO」を導入するなど、新宿に旗艦店を持つヨドバシカメラやビックカメラとの差別化を図った。

大塚家具との提携後「新宿3店体制」となっていた

ヤマダ電機は、2011年7月に「ヤマダ電機LABI新宿西口館」(新宿スカイビル跡地、自社物件)を開店させるなど、新宿エリアに大型店2店舗を展開していた。さらに同社は2019年12月に高級家具インテリア店「大塚家具」株式の過半数を取得、大塚家具再建の一環として2020年6月に「大塚家具新宿ショールーム」を家電併売店舗として業態転換することとなった。
ヤマダ電機は、新宿エリアでの自社競合と店舗の再編・効率化を目的として新宿東口館の閉店を決めたとしている。

IDC OTSUKA × YAMADA.

ヤマダ電機は、2019年5月にLABI新宿西口館の全面リニューアルを実施、7~8階にグループの総合PC専門店「ツクモ新宿西口店」を導入、9階に企業法人・官公庁専用窓口を導入したが、わずか1年後となる2020年5月にツクモを閉店させたほか、ツクモ秋葉原店を半年ほどで閉店させるなど、コロナ禍のなかで「迷走」ともいえる状況が続いている。
新宿エリアでの店舗統廃合により、今後、新宿近隣店舗のさらなる改装・リニューアルがおこなわれることになるであろう。
跡地については10月時点で発表されていないが、ユニカビジョンはビルを管理するユニカが管理するものであり、ビルがある限り点灯され続けるものと思われる。

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大和ハウス春日井商業PJ(仮称)、2021年秋開業-西友ザ・モール春日井Part1跡地に

愛知県春日井市にあった商業施設「ザ・モール春日井(THE MALL春日井)」Part1跡地に、大和ハウス工業のショッピングセンター「(仮称)春日井商業プロジェクト」が2021年秋を目処に開業する。

19年2月に閉店した「ザ・モール」1号店、大和系の施設に

ザ・モール春日井(THE MALL春日井)は、1977年6月に西友の百貨店業態「春日井西武」を核とする「西武春日井ショッピングセンター」として開業。1992年の増床を機に同社初となる商業施設ブランド「ザ・モール」として刷新、巨大なステンドグラスや噴水を整備するなど、セゾングループらしい非常に豪華で華やかな施設としてリニューアルすることとなった。
ザ・モール春日井(春日井市ウェブサイトより)。

2000年12月には核店舗(春日井西武)を「LIVIN春日井店」に改称、大型専門店主体の新館「ザ・モール春日井Part2」を新設することで、競合施設(イオン春日井など)との差別化をめざした。
その一方、本館(Part1)は、2018年7月に所有者が西友から大和ハウス工業に移行、大和ハウスグループによる再開発のため2019年2月20日をもって閉店することとなった。
なお、新館(Part2)は、2020年9月現在も西友所有のもと運営が行われており、西友時代と同様にファストファッション「GU」や家電量販店「エディオン」、子供・ベビー用品店「アカチャンホンポ」、家具雑貨店「ニトリ」、100円ショップ「セリア」といった専門店が営業している。

食品スーパーを核に据えたショッピングセンターに

(仮称)春日井商業プロジェクトは2020年8月31日に着工。建物は地上3階建、敷地面積は約64,322㎡、店舗面積は約40,000㎡、建築面積は約37,787㎡、延床面積は約81,846㎡。約2,200台の駐車場を備える。

大和ハウス工業(仮称)春日井商業プロジェクト。

施設コンセプトに「KASUGAI NATURE LINK~都市と自然を結ぶ、都市と自然を享受する~」を掲げ、食品スーパーを核に、コト消費を促す複合レジャー施設や生活雑貨店、家電量販店、フードホールなど約70店舗を導入する。また、1階フードエリアの広場やメインエントランスホールでは、マルシェなどのイベントを定期的に開催し、地域住民の交流の場を創出するとしている。

館内イメージ。

2020年9月現在、施設や入居テナントの詳細など未定となっているが、隣接地でザ・モール春日井Part2の所有及び運営を継続しており、また西友も「新施設への出店を検討」としていることから、西友が核店舗として再出店するものとみられる。

施設へのアクセシビリティも改善される予定。

(仮称)春日井商業プロジェクト

住所:愛知県春日井市六軒屋町字東丘22他

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日比谷OKUROJI、2020年9月10日開業-有楽町~新橋駅間、JR東海・JR東日本共同開発の「東日本エリア」

東京都千代田区にあるJR有楽町駅~新橋駅間の煉瓦アーチ高架下に、JR東日本とジェイアール東日本都市開発の商業施設「日比谷OKUROJI」が、2020年9月10日に開業する。

日比谷OKUROJI。

有楽町・新橋高架下に個性的な約40店

日比谷OKUROJIは100年以上の歴史を刻む煉瓦アーチ高架橋と東海道線、東海道新幹線の高架橋が一体となって生まれた高架下スペースを活かし、新たな商業空間として再生するプロジェクト。当初は6月下旬に開業する予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い開業を延期していた。
日比谷OKUROJIは敷地面積約8,600㎡、開発面積約7,200㎡、延床面積約4,500㎡、店舗は物販・食物販14店舗、飲食16店舗の合わせて30店舗で構成。さらに、冬ごろまでに6店舗が追加出店する予定となっている。

館内イメージ。

飲食店としては小豆島そうめん専門店「そうめんそそそ」、八戸のアンテナショップも兼ね備えた「八戸都市圏交流プラザ8 base」、ドイツ料理「ジェーエス・レネップ~hanare~」、ロンドン発スペインバル「MARBLE ARCH」など、全国・世界各国の個性的料理を提供する店舗が出店。物販としては福井眼鏡「さばえめがね館」、新潟のセレクトショップ「NIIGATA1○○」、メンズファッション「VAN」などが出店する。
JR東日本は「個性豊かなこだわりの店舗が集積することで、街と人、人と人とを繋ぐ賑わい溢れる場所を目指す」としている。

OKUROJI隣接地には「グルメゾン」も開業

有楽町駅~新橋駅間の高架下空間はJR東海とJR東日本の両社が所有しており「有楽町側と新橋側の両端のみにおいて公道に接道する」「高架下空間がアーチにより個々に細かく区切られる」など、開発を推し進めるにあたり大きな制約があったため、両社による協業を実施。両社の用地区分にかかわらず、開発エリアが最適となるような区分の再設定を行い、7月9日にはOKUROJIの隣接地にJR東海が運営する「日比谷グルメゾン」が開業している。

JR2社の連携による「OKUROJI」と「グルメゾン」の完成で、高架下は一大商業施設として生まれ変わることとなった。

HIBIYA GOURMET ZONE.

日比谷OKUROJI テナント一覧
店舗名 業種・業態
lowline espresso&bar カフェバル
PATISSERIE PAROLA  ※ フルーツパーラー
COOK BARN TOKYO カフェ/ダイニング
そうめん  そそそ〜その先へ〜 そうめん専門店/創作和食
函館海鮮うにくら 海鮮居酒屋
ジェーエス・レネップ~hanare~ ドイツ料理/ドイツパン
MARBLE ARCH ロンドン発スペインバル
ニクバル CARNIVOR 肉バル
まんてん鮨  ※ 寿司
焼貝あこや日比谷  ※ 貝料理
WHISKY HOUSE MADURO ウイスキーバー
RED C/RCLE  ※ ダイニングバー
THE HAMILTON GS※ オーセンティックバー
MIXOLOGY HERITAGE バー
未来日本酒店 &SAKE BAR  ※ 日本酒バー/酒屋
天ぷらとワイン  大塩 天ぷら
SOLEIL 多国籍ダイニング
八戸都市圏交流プラザ 8 base 酒と郷土料理八戸酒場/アンテナショップ
PUBLIC HOUSE Little GANG 英国パブ
炭焼  うな富士 うなぎ/割烹
teppanyaki 10 steak & lobster 鉄板焼
酒肴日和アテニヨル ワイン&日本酒バル/炉端焼
Tokyo noble* 傘/雑貨
GLEN CLYDE SOCKCLUB TOKYO ソックス
水野染工場 染物
Panther/ UNION IMPERIAL スニーカー/革靴
Hawk Feathers 革財布/革小物
BEE FRIENDSHIP はちみつ専門店/ジェラートカフェ
TIDEWAY 革製品/革小物
SHETLANDFOX メンズシューズ/パターンオーダー
finetrack HIBIYA HUT アウトドアウエア/ギア
和菓子  楚々 和菓子
KUSKA & THE TANGO メンズ服飾雑貨
VAN SHOP メンズ  ファッション
NIIGATA  1〇〇 新潟セレクトショップ
さばえめがね館 眼鏡

(※の店舗は2020年度冬頃までに開店予定)

日比谷OKUROJI

住所:東京都千代田区内幸町1-7-1

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コメリパワー白山店、2020年9月10日開業-withコロナ・ニューノーマル対応型ショッピングセンター

石川県白山市横江町に、コメリのショッピングセンター「コメリパワー白山店」が2020年9月10日に開業する。

石川県内2店舗目となるコメリの超大型店「パワー」

コメリパワー白山店は、白山市が2015年度から施行中の「横江町土地区画整理事業施行地区」に出店するもので、敷地面積は56,851㎡、売場面積は13,279㎡、延床面積は16,672㎡。駐車台数は300台。
白山店開店により同社店舗は1,204店舗、石川県内は19店舗、石川県内パワー業態は2店舗となる。

コメリパワーの店舗イメージ。

コメリのフラッグシップブランド「パワー」を冠する白山店では、建築資材・金物・工具といった専門的な商品の品揃えと在庫量を特徴とする「資材館」や家庭菜園・ガーデニングから本格農業まで幅広く対応する「園芸館」、住宅設備専門売場「デザインセンター」、ホームファッション専門店「アテーナ」、ペット専門店「ペットアミ」を導入。資材館では車のまま目的の売場まで巡回可能なドライブスルーを併設する。

各専門店もwithコロナ・ニューノーマルに対応

コメリパワー白山店では、直営ホームセンターを核に、隣接地に本社を置く大手ドラッグストア「クスリのアオキ」やファストフード「マクドナルド」、牛丼店「すき家」、金沢の野菜ラーメン店「8番らーめん」、金沢まいもん寿司のとんかつ・魚かつ専門店「金沢かつぞう」、24時間営業のフィットネスジム「ANYTIME FITNESS」がテナントとして出店。
コメリと同様、マクドナルドやすき家、8番ラーメンではドライブルスルーに対応するなど、「withコロナ」「ニューノーマル」に対応した店舗とする。
コメリパワー近接地では、2021年を目処に北陸最大級のショッピングセンター「イオンモール白山」が開業予定であり、両施設が一体となり広域からの集客実現を図っていくものとみられる。

コメリパワー白山店のテナント一覧

開店日 店舗名 業種・業態
9月10日 パワー白山店 ホームセンター
9月10日 マクドナルド ファストフード
9月10日 すき家 牛丼
9月10日 8番らーめん 野菜ラーメン
10月(予定) 金沢かつぞう とんかつ・魚かつ
11月(予定) ANYTIME FITNESS フィットネス
12月(予定) クスリのアオキ ドラッグストア
コメリパワー白山店

住所:石川県白山市横江町土地区画整理事業施工地内5街区23番
(本館)
営業時間:午前9時~午後8時(平日・日曜・祝日)
(資材館)
営業時間:午前7時~午後8時(平日・祝日)
営業時間:午前9時~午後8時(日曜)

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四郷スマートタウン、2020年9月10日全面開業-豊田にカインズ・マックスバリュ核のショッピングセンター

愛知県豊田市の愛知環状鉄道線四郷駅前、国道419号線沿いに、三洋開発のショッピングセンター「四郷スマートタウン」が2020年9月10日に全面開業する。

カインズ・マックスバリュ核のショッピングセンター

四郷スマートタウンは「豊田四郷駅周辺土地区画整理事業」の一環として整備されるもの。敷地面積は25,000㎡、店舗面積は9,094㎡。愛知県地場不動産デベロッパーの三洋開発が開発する。
ベイシアグループのホームセンター「カインズ」とマックスバリュ東海の食品スーパー「マックスバリュ豊田四郷店」を核に、岐阜県発祥の100円ショップ「Seria豊田四郷スマートタウン店」、和食ファミリーレストラン「和食さと豊田四郷店」が出店する。

カインズは比較的小規模ながらペット用品やEC連携を強化

核店舗の「カインズ豊田四郷店」の売場面積は5,731㎡。同社店舗は223店舗、愛知県内13店舗、豊田市内初の店舗となる。

カインズ豊田四郷店。

カインズとしては比較的コンパクトな店舗ながら、同社オリジナルの商品を中心に拡充、同社ペット専門店「ペッツワン」(トリミング・ペットホテル併設)や店舗・オンラインショップ購入商品を取置き可能な「CAINZ PickUP&CAINZ PickUP ロッカー」を導入することで、くらしの楽しさや利便性を提案するとしている。

CAINZ PickUP.

マックスバリュは地物強化、マツキヨを導入

マックスバリュ豊田四郷店」の直営売場面積は1,878㎡。同社店舗は227店舗、愛知県内49店舗、豊田市内初の店舗となる。
コンセプトに「地域で一番便利で心地良いお店として、全てのお客さまのお役に立つ!」を掲げ、豊田市で肥育された「とよたひまわりポーク」といったじもの商品を拡充、イートインを併設。テナントとしてドラッグストア「マツモトキヨシ」を導入する。

マックスバリュ豊田四郷店。

四郷駅前の商業核としての役割果たす施設に

四郷駅周辺では、トヨタグループのトヨタすまいるライフが手掛ける大規模宅地開発プロジェクト「T-AVENUE 四郷駅前」が進行中であり、その流れに沿って2016年10月には「スーパーやまのぶ四郷ショッピングセンター」、2020年4月には家電量販店「エディオン豊田四郷店」、5月にはバローグループのドラッグストア「Vドラッグ豊田四郷店」が開店している。
四郷スマートタウンは、地域随一の規模を有するショッピングセンターとして、新たな街の商業核としての役割を担う施設となる。

四郷スマートタウンのテナント一覧
店舗名 業種・業態
カインズ ホームセンター
マックスバリュ 食品スーパー
マツモトキヨシ ドラッグストア
Seria 100円ショップ
和食さと 和食レストラン
豊田信用金庫 ATM
四郷スマートタウン

住所:愛知県豊田市四郷駅周辺土地区画整理地24街区
営業時間:午前9時~午後8時(カインズ)
営業時間:24時間営業(マックスバリュ)

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