九州周辺の多くのショッピングセンターに出店していた茶販売大手「お茶の山口園」と関連会社の「山口園商事」(長崎県長崎市)が、2022年6月17日に破産手続き開始決定を受けた。
お茶の山口園。
イオン九州やゆめタウンのテナントでお馴染みだった
お茶の山口園は1962年に創業。
九州・沖縄・中国地方西部周辺各地の「イオン」「サティ」「ダイエー」「寿屋」「ゆめタウン」や、長崎県や福岡県等の商店街・ロードサイドなどに「お茶の山口園」「Jima Coffee」を展開し、茶葉や茶関連商品、コーヒー豆などを販売していた。
破産を報じた帝国データバンクによると、最盛期には約60店舗を展開、2002年9月期には年売上高約25億1500万円を計上していた。しかし、近年は贈答品の売上が低下していたほか、コロナ禍で店舗の休業や時短営業が続き、2021年9月期には売上高が約10億3500万円にまで下がっていたという。
「お茶の山口園」は全店閉店
店舗は2022年6月までに全店閉店している。
負債額は2社合計で約29億1000万円に及ぶという。
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