カウボーイ家族、2022年6月30日までに全店閉店-ロイホのステーキ専門店、”ロイホ1号店”だった青山店閉店で消滅

福岡県北九州市八幡西区の筑豊電鉄萩原電停近くにあるロイヤルグループのハンバーグステーキ・サラダバーレストラン「カウボーイ家族青山店」(ロイヤルホスト1号店)が2022年6月30日をもって閉店した。
コロナ禍のなか店舗数を減らしていた「カウボーイ家族」業態はこれで全店閉店となった。

カウボーイ家族青山店。

青山店はロイホ1号店から50年の歴史に幕

カウボーイ家族青山店は、福岡発祥の大手飲食グループ「ロイヤル」によるファミリーレストラン業態1号店「ロイヤルホスト黒崎店」として1971年12月28日に開店。ロイヤルホスト黒崎店は黒崎駅前への出店などにより「ロイヤルホスト青山店」への改称を経て約40年間営業を続けたものの、リーマンショック後の経営不振もあり2012年11月7日をもって一旦閉店。同社が2010年に“次の柱となる事業”として立ち上げたハンバーグステーキ専門の新業態「カウボーイ家族青山店」として同年11月26日に新装開店した。

カウボーイ家族青山店の店内。

 

カウボーイ家族ではサラダバーの拡大といった改装をしつつ、ロイヤルホスト時代からの装飾や対面キッチンを維持。高価格高付加価値型の業態に強みをもつロイヤル色を前面に打ち出し、ロイヤルホストが近隣にある店舗を中心に同業態への業態転換をすすめた。

カウボーイ家族は11年の歴史に幕

店舗網を全国に拡大するなど順調に成長しつつあったカウボーイ家族であったが、競合他社類似業態との競争に加えて「コロナ禍による商品提供方式変更」といった業態特有の制約も重なり、閉店を加速。2022年4月には石神井店(東京都/同業態1号店)が閉店し、東京から撤退。青山店1店舗を残すのみとなっていた。

ロイヤルHDは2022年6月現在、カウボーイ家族青山店跡の活用方法に関して発表しておらず、ロイヤルホスト黒崎店から50年の歴史に幕を下ろすこととなる。また、カウボーイ家族に関しても2010年12月のテスト展開から11年の歴史に幕を下ろすこととなった。

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