イトーヨーカドー丸大新潟店、2019年7月12日リニューアル-家電量販店も出店

新潟県新潟市中央区の総合スーパー「イトーヨーカドー丸大新潟店」が2019年7月12日午前9時にリニューアルオープンする。
イトーヨーカドー丸大新潟店。

新潟唯一のヨーカドー、食品と家電を中心にリニューアル

イトーヨーカドー丸大新潟店は1960年7月に、長岡地盤の「丸大」が運営する百貨店「丸大新潟店」として開業。1977年11月にイトーヨーカドーと業務提携を締結し、1978年3月に現店舗が開業、1991年6月に現在の店舗名となった。
建物は地上8階地下1階建で、売場面積は約10,300㎡。
2019年6月時点では、手芸用品店「クラフトパーク」、100円ショップ「ダイソー」、眼鏡店「和真メガネ」、新潟名物元祖イタリアン専門店「みかづき」など14の専門店が出店する。
今回の改装を機に1999年8月以来、約19年ぶりとなる直営食品売場(地上1階・地下1階)の増床リニューアルを実施。弁当売場と地酒コーナーを改装前の約2倍に拡大、簡便即食ニーズに対応した惣菜の提供や青果・鮮魚売場と連携した商品開発、地酒の取扱品目拡充(改装後350品目)などを進める。その他、ゲームセンター「プレイランド」やタピオカカフェ「TEAVA」も出店する。
また、今回の改装を記念して、7月13日には「クレヨンしんちゃん」が来店するほか、9月1日までイトーヨーカドー春日部店限定の「サトーココノカドーグッズ」を販売する。

ノジマが新規出店-古町・本町エリアに大手家電店復活

今回の改装に先駆けて、イトーヨーカドー丸大新潟店では5階フロアに家電量販店「ノジマ」を6月29日に導入した。
ノジマはかつて、新潟地盤の家電量販店「真電」の買収により、万代エリアで「真電新潟本店」を営業していたが、イオン新潟南ショッピングセンター(現・イオンモール新潟南)への事実上の移転に伴い、2007年7月をもって閉店していた。ノジマ真電の閉店後「石丸電気新潟店」が経営悪化に伴い2008年9月をもって閉店したことで、古町エリアには大手家電量販店が消滅。南に2kmほどの距離にある新潟駅ビルの「ビックカメラ」及び駅前万代口「ヨドバシカメラ」の2店舗が最寄りとなっていた。
今回のノジマイトーヨーカドー丸大新潟店開店により、同社は約12年ぶりに新潟市中心部へ再進出することとなった。

本町食品センターも8月閉店-改装は久々の明るい話題

新潟市を代表する繁華街として知られた古町・本町エリアでは1990年代以降は大型店の閉店が相次いでおり、とくに2010年6月に百貨店「大和新潟店」が閉店して以降は、同年9月に「新潟WITH」(旧・新潟イチムラ)、2016年1月にファッションビル「ラフォーレ原宿・新潟」(NEXT21)が相次ぎ閉店、2019年8月には本町市場の集客の要である「本町食品センター」が、2020年3月には「新潟三越」が閉店を予定している。
こうした大型店閉鎖の動きに対応して、2017年8月にはラフォーレ跡に新潟市中央区役所が移転、2018年2月に大和跡地で整備が進められる再開発ビル「古町ルフル」の着工、2020年3月の新潟三越閉店後進められる地場不動産会社による三越跡の購入、再活用といったプロジェクトも構想段階にあるが、ラフォーレ跡の商業床はコンビニ、医療機関、サービス系店舗のみ、古町ルフルの商業床も全12フロアのうち低層2フロアのみ、新潟三越跡地の再生も詳細が発表されておらず、空洞化に歯止めがかからない現状がある。
イトーヨーカドーは2018年8月に「イトーヨーカドー丸大柏崎店」を閉店、2019年2月に「イトーヨーカドー丸大長岡店」を閉店、同年5月に「イトーヨーカドー直江津店」を閉店しており、県内最古の店舗である新潟店の去就に注目が集まっていた。
新潟三越閉店後、エリア唯一の大型店となるイトーヨーカドー丸大新潟店が今回実施した全面リニューアルはひさびさの明るい話題となった。

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