カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

磯崎新氏、2022年12月28日死去-多くの「都市の顔」手掛けたポストモダン建築家、代表作「つくばセンタービル」など

世界的建築家で、様々な文化施設や複合商業施設などを設計したことで知られる磯崎新氏が2022年12月28日に亡くなった。

ポストモダン界の巨匠・磯崎新

磯崎新氏は1931年大分市生まれ、東京大学大学院卒。ポストモダン建築家の代表として知られる。2019年には「建築界のノーベル賞」と称される「プリツカー賞」を受賞していた。
多くの「都市の顔」的存在の建物を手掛けており、コンベンション施設・文化施設を多く手掛けたことで知られる。複合商業施設としては「つくばセンタービル」等の設計をおこなっている。

主な作品-多くの都市の「代表的建築」手掛ける


西日本シティ銀行本店(旧・福岡相互銀行、1972年)


西日本シティ銀行佐賀支店(旧・福岡相互銀行、1973年)
同行の多くの店舗を設計したが、合併で殆どが解体された。


西日本総合展示場(1977年)


つくばセンタービル。「TC」を図案化。(1983年)


お茶の水スクエアA(1987年)


水戸芸術館・水戸芸術館タワー(1990年)


北九州国際会議場(1990年)


別府ビーコンプラザ(1995年)


山口情報芸術センター(2003年)

このほか、代表作としては旧福岡相互銀行(福岡シティ銀行)の多くの支店、JR由布院駅、大分県立図書館、ロサンゼルス現在美術館、深圳文化センターなどがある。

関連記事:2019年のプリツカー賞に磯崎新氏-「建築界のノーベル賞」、日本人8人目
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さとちょうヒロロ店、2023年1月15日閉店-ヒロロはリニューアルへ

青森県弘前市のJR弘前駅近くにあるショッピングセンター「ヒロロ」の核店舗「さとちょうヒロロ店」が、2023年1月15日に閉店する。

ヒロロ。

ジョッパル→ヒロロの食品核、3度目の閉店

ヒロロは2013年7月に開業。建物は地下1階、地上7階建てで、売場面積は13,691㎡。運営会社は地元民間業者らが出資するマイタウンひろさき。
当初は総合スーパー「ダイエー弘前店」を核とする再開発ビル「ジョッパル」として1994年3月に開業したが、ダイエー本体の経営不振のために2005年10月に閉店。ダイエー撤退後は核店舗がない状態で営業を続けたが、運営会社の破綻により2009年10月に閉鎖れて、約4年近い空白期間を経て、2013年7月に「ヒロロ」として再出発を果たした。
ヒロロ開業時の食品核店舗は青森地場の食品スーパー「ルミエール」だったが、家賃滞納と給料未払いによって2018年7月29日をもって閉店。同年8月7日からは同じく地場スーパーの「さとちょう」が核店舗となっていた。

2階の核店舗はTSUTAYA BOOKSTORE HIRORO.(公式サイトより)

さとちょうは弘前市内では知名度が高く、一定の集客力があったと思われるものの、徒歩圏に複数の既存店があることから商圏の重複があると思われた。

ヒロロ、リニューアルで新店舗を誘致へ

地元メディアによると。ヒロロは他の一部フロアも含めるかたちでリニューアルを行うとしている。
そのため、2023年中には新たなスーパーマーケットが出店し、それに合わせて1階には複数の空き店舗も解消するものと思われる。

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八幡浜銀座商店街、2023年中にアーケード撤去完了

愛媛県八幡浜市中心部の八幡浜銀座商店街で、2022年夏からアーケードの撤去作業が進められている。

八幡浜銀座商店街。

八幡浜銀座、2021年に高島屋が閉店していた

八幡浜銀座商店街のアーケードは、八幡浜市中心部を東西に走る全長約200メートルのもの。アーケードは1963年に設置されたもので、その後1978年には道路のカラータイル舗装化などのリニューアルが実施された。

2021年まで伊予鉄高島屋が出店していた八幡浜銀座。

当時の商店街には、核店舗として2階建ての百貨店「いよてつそごう八幡浜店」(伊予鉄高島屋が引き継ぎ減築して営業を続けたが、2021年1月閉店)が出店するなど、賑わいを見せた。

八幡浜新町はアーケード存続

アーケード撤去は老朽化によるもの。2022年夏より工事が進められており、すでに一部ではアーケードが撤去されている。工事は2023年中に完了する予定となっている。
なお、南北にのびるアーケードで「黒い商店街」として売り出し中の八幡浜新町商店街のアーケード(1964年設置、約500メートル)については撤去されないものと思われる。

八幡浜新町商店街。こちらのアーケードは存続するとみられる。

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【優勝セール情報】ウエストランド、M-1グランプリ優勝で日本一記念セール【2022年】

岡山県津山市出身のお笑いコンビ「ウエストランド」が、吉本興業と朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催による“漫才日本一”の称号を賭けた漫才大会「M-1グランプリ2022」決勝戦で勝利を収め、優勝を決めた。
ウエストランドによる同大会での優勝は初、タイタン所属芸人による同大会での優勝も初となる。

コンビ名の由来となった商業施設「ウエストランド」。
(2020年2月閉館の旧店舗)

岡山県津山市と縁の深いウエストランドの優勝にあわせ、M-1グランプリスポンサーやコンビ名の由来となった県内の地元企業・地元商業施設を中心に優勝記念セールやキャンペーンが打ち出されている。

2022年12月現在の商業施設「ウエストランド」。
(2021年6月新装開業の新店舗)

ウエストランド 優勝セール」の実施が発表されている主な企業や店舗は以下の通り。
※追加情報があり次第、順次更新いたします。
※予定は変更されることがありますので、詳細は各店舗にお問い合わせください。

M-1グランプリスポンサー企業
  • セブンイレブンジャパン
    セブンイレブン×M-1グランプリキャンペーン
    :日清食品どん兵衛の特売セール、M-1グランプリカード配布など

マルイグループ・ウエストランド

  • マルイグループ(岡山県津山市)
    津山が生んだお笑いコンビ ウエストランド優勝おめでとう
    :2022年12月19日から数日間開催
    :2,000円以上(税抜)購入毎にマムハートカード100P付与
    (12月20日~22日限定/LINEミニアプリ連携必須)
    :LINE登録者限定「ウエストランドおめでとう」クーポン配布
    (12月20日限定/日清食品どん兵衛)
  • マルイウエストランド店(岡山県津山市)
    津山が生んだお笑いコンビ ウエストランド優勝おめでとう
    :2022年12月19日から数日間開催
    :生鮮食品特売セール(みかん・玉葱など)
    :冷凍食品3割引など

    ウエストランドの優勝を祝うマルイウエストランド店。
商店街
  • ソシオ一番街(岡山県津山市)
    :各店舗で優勝記念掲示など

    ウエストランドの優勝を祝うソシオ一番街。

関連記事:ウエストランド、2020年2月16日閉館-マルイ、建替え後に再出店へ

台湾カルフール、統一グループが2023年中に買収-台湾「スーパー2強」時代に

台湾の流通大手「統一グループ」は、フランス大手スーパー「カルフール」と合弁で運営する同社傘下の「台湾カルフール」株式のうち60%を290億台湾元(約1400億円)で取得することを2022年7月に発表した。これにより、2023年中に台湾カルフールは統一グループが株式のすべてを保有することになる。

台湾カルフール。(台北市萬華区)

中文:統一集團買下台灣家樂福。於112年中將完成交割。

統一グループ、台湾カルフール全株式を取得

カルフールは1987年に台湾の流通大手「統一企業」との提携で「プレジカルPresiCarre・統一家楽福)」を設立して台湾に進出、1989年に高雄市に1号店を出店。カルフールのフランス法人系が株式の6割を、統一企業系が株式の4割を保有する。

本部機能がある統一国際ビル。下層階は誠品。(台北市信義区)

台湾カルフールの仏カルフールの保有分(全体の60%)のうち、2023年中に統一企業が株式の49.5%を、統一超商が10.5%を購入する。これにより、台湾カルフールは統一企業が70%、統一超商が30%の株式を保有することになり、全株式を統一グループが保有することとなる。

小型店「カルフール便利購」の店舗。

統一グループは台南紡績を前身に持つ台湾の流通・食品大手で、小売業としては統一時代デパート(旧阪急百貨店)統一超商(台湾セブン-イレブン)台湾スターバックスなどを運営する。
なお、かつては中国カルフールにも統一グループが出資していたが、2011年に株式を売却している。

「統一超商」が運営するセブン-イレブン金玉店。(宜蘭県)

統一グループはカルフールの商標の使用権も取得するとしており、当面は「カルフール」の店舗名が維持されることとなる。

規模拡大すすめる台湾カルフール、スーパー二強時代に

台湾カルフールは2006年に英国系スーパー「台湾TESCO」、2019年に台湾製糖傘下のスーパー「台糖量販TAISUCO」、2020年には香港系スーパーの台湾事業「頂好WELLCOME」「JASONS」を買収するなど、経営規模の拡大を進めていた。
台湾ではスーパー国内最大手「全聯福利中心」も経営規模の拡大を推し進めており、2021年10月には同社が大手スーパー「大潤發」を買収したばかり。
台湾の流通地図は僅か数年でカルフールVS全聯という二強が争う構図となった。

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札幌すすきの駅前複合開発計画、2023年秋開業-ロビンソン・ラフィラ跡、ヨーカ堂・シネコンなど出店

北海道札幌市中央区すすきの(薄野)の札幌市電すすきの電停・市営地下鉄すすきの駅前にあった商業ビル「ススキノラフィラ」跡地に「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」が2021年7月2日に着工され、2023年秋の開業をめざして工事が進められている。

2020年に閉店したラフィラ、松坂屋→ロビンソン跡

ススキノラフィラは1974年6月に釧路市の企業と松坂屋が共同出資した百貨店「札幌松坂屋」として開店。1979年4月にイトーヨーカドーの出資を受けて「ヨークマツザカヤ」となった。
1994年3月には松坂屋系列を離れ、ヨーカドーグループの百貨店「ロビンソン百貨店札幌店」となり、2002年には百貨店と専門店街という構成に改められたものの経営は好転せず、2009年にイトーヨーカドーなどが出店する専門店街「ススキノラフィラ」となった。しかし、建物の老朽化のため、再開発をめざして2020年5月に閉館していた。

ススキノラフィラ。

東急不動産などが再開発、シネコン・ホテル併設

(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」は東急不動産、竹中工務店、イトーヨーカ堂、アインファーマシーズ、キタデンなどが建設するもので、建物は地下2階~地上18階建て、延床面積は約5万3378㎡、高さは約78m。コンセプトは「札幌の街に「あそびば」を~昼も眠らない街ススキノへ~」。
建物北側(すすきの交差点側)には、直接アプローチ可能な緑あふれる「日常的な憩いの場・集いの場となり、にぎわいを創出する屋内外広場」(2~3階)が設けられ、各種イベントが開催されることになる。また、北側高層階には大型ビルボード(街頭ビジョン)が設けられる。

地下2階には「イトーヨーカドー」によるスーパーマーケット、地下1階のマルシェには道産食材を多く導入。1階は「アインファーマシーズ」を核としたコスメ&ドラッグストアや飲食店、2階は体験価値を重視した物販・サービス店舗が出店。3階・4階は飲食店街となる。
また、5階~7階には「TOHOシネマズ」によるシネマコンプレックス、7階~18階には「東急ホテルズ」によるホテルの入居を予定されている。

ススキノラフィラ跡のフロア計画。

(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画

住所(地番):北海道札幌市中央区南4条西4丁目1番1

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京都高島屋S.C.、2023年10月増床開業-ショッピングセンター化で蔦屋書店など出店

京都京都市下京区の阪急京都本線京都河原町駅に直結する百貨店「高島屋京都店」が、建物の増築にともない複合商業施設「京都高島屋S.C.(ショッピングセンター)」として2023年秋に新装開業する。
追記:開業日は10月17日となった。

高島屋京都S.C.のイメージ。
本館・シカタビルと一体感あるフォルムを形成する。

京都発祥の老舗百貨店、30年ぶり全面改装

高島屋は1831年に京都烏丸松原上ルで創業。屋号の由来は創業家の出身地が近江国高島郡(現滋賀県高島市)によるもの。
現在の高島屋京都店は1946年12月に「高島屋京都四条店マーケットセンター」として開業。1950年に「高島屋京都四条店」として開業したもので、建物は地上7階地下1階建、店舗面積は49,539㎡。

高島屋京都店。四条通側が長らく凹状となっていた。

高島屋京都店は1994年3月の大規模増床後、2006年8月にレストラン街を「ダイニングガーデン 京回廊」として刷新、2015年から2016年にかけて食料品・化粧品売場を改装、2018年12月には本館隣接のシカタビルにラグジュアリーブランド路面店「GUCCI京都高島屋店」を導入するなど、フロア・カテゴリ単位の改装で競争力の維持を図っていたが、約30年ぶりに全館規模の増床をともなう改装を実施することとなった。

高島屋本館と直結する専門店ゾーン。

合弁会社による「蔦屋書店」展開など新しい試みも

全館開業後の京都高島屋S.C.の営業フロアは地上7階~地下1階、営業面積は約65,000㎡。(百貨店約52,000㎡/専門店約13,000㎡)

高島屋京都店の既存ロゴに「S.C.」を冠する。

京都高島屋S.C.増床フロア(専門店ゾーン)は「(仮称)高島屋京都店増築計画北館新築工事」として建設が進められていたもので、「百貨店と専門店ゾーンが全フロアで接続する一つの建物」として一体的な商空間を展開。

高島屋京都S.C.のイメージ。
本館・シカタビルと一体感あるフォルムとなる。

コンセプトに「出“あう”場所、出“あい”に行く場所 【会・逢・遇】 ここは京都の交差点 四条河原町」を掲げ、専門店ゾーン各フロアごとに異なる建築家(環境デザイナー)設計のもと異なるコンセプト「Convenience & Department Store(B1F)」「Residence & Water Garden(2F)」「Chaos Park(4F)」を打ち出すなど、新しい「混在性」を創出するとしている。

高島屋京都S.C.専門店ゾーン4階「Chaos Park」。

また、専門店ゾーンの目玉テナントとして、高島屋グループ2社とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の合弁会社「TTC LIFESTYLE」運営による初の複合書店「京都 蔦屋書店」を展開。百貨店と専門店ゾーン全体で、街のアンカーとして、「京都で一番の待ち合わせ場所」をめざすとしている。

京都蔦屋書店。

京都高島屋S.C.(現高島屋京都店)

住所:京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52
営業時間:午前10時~午後8時(2022年10月現在)

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イトーヨーカドー春熙店、2022年12月31日閉店-海外1号店、契約更新できず

中華人民共和国四川省成都市錦江区の成都国際金融センター近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー春熙店」(伊藤洋華堂春熙店)が、2022年12月31日に閉店する。

成都市中心部の象徴的店舗だった

イトーヨーカドー春熙店は、1997年11月に開業。売場は地階から5階で、店舗面積は約24,000㎡(イトーヨーカドーは17,000㎡)。成都イトーヨーカドーが運営するイトーヨーカドーの海外1号店で、同店による日本式スーパーの登場は四川省の食品業界に大きな影響を与えることとなった。成都市一番の繁華街への出店で、店舗のすぐ近くには成都伊勢丹もある。

成都イトーヨーカドー春熙店。(公式サイトより)

その後イトーヨーカドーは展開地域を拡大し、2022年時点では成都近郊と北京近郊に店舗展開を行っている。一方で、中国でも総合スーパ―業態の店舗は減りつつあり、とくに北京市では店舗の閉店も見られるようになっていた。
成都イトーヨーカドーは、2022年12月時点で伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)8店舗、伊藤洋華堂食品生活館(ヨーク業態)2店舗、伊藤広場(アリオ業態)1店舗を運営する。

家賃交渉決裂で閉店

現地メディアの報道によると、閉店は入居する利都広場の所有者交代により、家賃交渉が決裂したため。新型コロナの感染拡大により、一等地の賃料を維持できなくなったことも考えられる。
跡地の活用方法などは12月時点で発表されていない。

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メイプル、2023年4月閉店-水沢駅近くの旧ジャスコ、奥州市が再生を検討

岩手県奥州市水沢区のJR水沢駅前にある大型ショッピングセンター「ショッピングシティ メイプル」が、2023年4月を目途に閉館する。

メイプル。

水沢駅前唯一の大型店・食品スーパー

メイプルは総合スーパー「ジャスコ」を核に「ショッピングシティ メイプル」として1985年11月に開業。建物は地上4階地下1階建。水沢駅前を代表する大型商業施設として、ダイエー水沢店(旧・ヤマニ三春屋)、水沢マルカン百貨店、マルサン百貨店とともに一時代を築いたが、2005年5月のジャスコ撤退を機に一時閉店していた。
その後、水沢市(現・奥州市)、水沢商工会議所(現・奥州商工会議所)が出資する「水沢クロス開発」が施設を取得し、日本ショッピングセンター協会による支援のもと、2006年4月に「ジョイス」を核として再開業した。改装後の店舗面積は7,738㎡。
その後、ジョイスは2019年2月に閉店、跡地には2019年6月にマルイチが出店したばかりだった。
2022年12月時点は食品スーパー「マルイチ」を核に、100円ショップ「ダイソー&アオヤマ」、長崎屋の衣料品スーパー「暮らしの衣料館すまいる」(旧称は長崎屋FCのサンバード、2013年7月に名称変更)など約30店舗が出店。
また、地下1階(旧ジャスコ食品売場)は公共施設として「市民活動支援センター」「地域包括支援センター」「勤労者福祉サービスセンター」など7施設が入居する。

奥州市、メイプル再生を目指して議論へ

メイプルの閉館は、コロナ禍と電気代の高騰などによる経営悪化のためだという。
館内には公共施設が多くあることもあり、奥州市はこれまでも経営支援をおこなってきた。
建物は新耐震基準に適合している。複数の地元メディアの報道によると、建物の再生に市が関わることが検討されているといい、閉店後も何らかの施設として活用される可能性がある。

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ト一屋中町店、2023年1月31日閉店-地場大手創業地から撤退、酒田市中心部からスーパー消滅

山形県酒田市の中町商店街にあるスーパーマーケット「ト一屋中町店」が、2023年1月31日に閉店する。

閉店告知が掲げられた「ト一屋中町店」。

酒田市中町で創業したト一屋、大火で焼失の過去も

ト一屋は1948年3月に酒田市中町で創業。その後、食品スーパー化すると酒田エリアに店舗網を拡大した。
現店舗は1976年の酒田大火後の再開発により1978年に移転新築されたもので、売場は1階と2階。食品を中心に日用品なども販売する。

建替え断念・閉店へ-酒田中心部からスーパー消滅

閉店は店舗の老朽化のため。ト一屋は建替えも検討していたが時勢などの変化により閉店することを決めたとしている。
酒田市中心部では2021年7月に百貨店「清水屋」が倒産により閉店。ト一屋の閉店により、酒田市中心部からスーパーマーケットが消滅することとなる。

清水屋。

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