岩手県奥州市水沢区のJR水沢駅前にある大型ショッピングセンター「ショッピングシティ メイプル」が、2023年4月を目途に閉館する。
メイプル。
水沢駅前唯一の大型店・食品スーパー
メイプルは総合スーパー「ジャスコ」を核に「ショッピングシティ メイプル」として1985年11月に開業。建物は地上4階地下1階建。水沢駅前を代表する大型商業施設として、ダイエー水沢店(旧・ヤマニ三春屋)、水沢マルカン百貨店、マルサン百貨店とともに一時代を築いたが、2005年5月のジャスコ撤退を機に一時閉店していた。
その後、水沢市(現・奥州市)、水沢商工会議所(現・奥州商工会議所)が出資する「水沢クロス開発」が施設を取得し、日本ショッピングセンター協会による支援のもと、2006年4月に「ジョイス」を核として再開業した。改装後の店舗面積は7,738㎡。
その後、ジョイスは2019年2月に閉店、跡地には2019年6月にマルイチが出店したばかりだった。
2022年12月時点は食品スーパー「マルイチ」を核に、100円ショップ「ダイソー&アオヤマ」、長崎屋の衣料品スーパー「暮らしの衣料館すまいる」(旧称は長崎屋FCのサンバード、2013年7月に名称変更)など約30店舗が出店。
また、地下1階(旧ジャスコ食品売場)は公共施設として「市民活動支援センター」「地域包括支援センター」「勤労者福祉サービスセンター」など7施設が入居する。
奥州市、メイプル再生を目指して議論へ
メイプルの閉館は、コロナ禍と電気代の高騰などによる経営悪化のためだという。
館内には公共施設が多くあることもあり、奥州市はこれまでも経営支援をおこなってきた。
建物は新耐震基準に適合している。複数の地元メディアの報道によると、建物の再生に市が関わることが検討されているといい、閉店後も何らかの施設として活用される可能性がある。
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