イトーヨーカドー春熙店、2022年12月31日閉店-海外1号店、契約更新できず

中華人民共和国四川省成都市錦江区の成都国際金融センター近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー春熙店」(伊藤洋華堂春熙店)が、2022年12月31日に閉店する。

成都市中心部の象徴的店舗だった

イトーヨーカドー春熙店は、1997年11月に開業。売場は地階から5階で、店舗面積は約24,000㎡(イトーヨーカドーは17,000㎡)。成都イトーヨーカドーが運営するイトーヨーカドーの海外1号店で、同店による日本式スーパーの登場は四川省の食品業界に大きな影響を与えることとなった。成都市一番の繁華街への出店で、店舗のすぐ近くには成都伊勢丹もある。

成都イトーヨーカドー春熙店。(公式サイトより)

その後イトーヨーカドーは展開地域を拡大し、2022年時点では成都近郊と北京近郊に店舗展開を行っている。一方で、中国でも総合スーパ―業態の店舗は減りつつあり、とくに北京市では店舗の閉店も見られるようになっていた。
成都イトーヨーカドーは、2022年12月時点で伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)8店舗、伊藤洋華堂食品生活館(ヨーク業態)2店舗、伊藤広場(アリオ業態)1店舗を運営する。

家賃交渉決裂で閉店

現地メディアの報道によると、閉店は入居する利都広場の所有者交代により、家賃交渉が決裂したため。新型コロナの感染拡大により、一等地の賃料を維持できなくなったことも考えられる。
跡地の活用方法などは12月時点で発表されていない。

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