ローソン、中国で「プレハブ」「激セマ」新業態を2020年7月31日から展開-1号店はローソン南京玄武公園店

中華人民共和国江蘇省南京市に、ローソンとしては中国初となるプレハブ型狭小店舗「ローソン南京玄武公園店」(2店舗)が2020年7月31日に開店した。

ローソン南京玄武公園店。(小型コンビニ/微博より引用)

日系コンビニで初めて中国進出を果たしたローソン

ローソンは、1996年2月に上海市政府から招聘を受けて中国流通大手グループ「華聯集団(現・百聯集団)」との合弁会社「上海華聯羅森(上海ローソン)」を設立。同年7月に中国1号店を出店した。
ローソンは中国進出当初、上海市近郊に特化した店舗展開を行っていたが、2010年からは北京市・大連市・重慶市に現地子会社を設立、2014年からは江蘇省・浙江省で地場企業とのメガフランチャイズ契約を締結、2016年からは武漢市・合肥市でパートナー企業とのエリアライセンス契約を締結するなど、2020年までに3,000店舗体制を目指すべく出店エリアと店舗数の拡大を推し進めている。

標準店舗と比べ「1/10」の超小型コンビニ・売店型店舗に

ローソンのプレハブ型店舗2店舗は南京市玄武公園に出店するもので、店舗面積は標準店舗(約15坪)の1/10となる約1.5坪(約5㎡)。羅森(中国)投資(ローソン中国HD)によるとPanasonicの中国現地法人「松下電器(中国)」と共同開発したという。

ローソン南京玄武公園店(売店/微博より引用)

プレハブ型店舗は、店舗の移動や再設置が容易なプレハブ素材を活用することで、店舗建設期間を大幅に短縮、従来出店困難であった公園・建設現場・駐車場といった立地にも出店エリアを拡大可能、断熱材増加による熱伝導の抑制や遠隔監視により省エネルギー効果が期待できるとしており、2020年度中に10店舗以上のプレハブ店舗出店を目指すという。
日本では、駅の売店などでかなり狭いコンビニを見ることができ、こうしたノウハウも生かすことになると思われる。

日本の同規模の店舗(ファミマ)。

遅れを取る中国ローソン、狭小店で追い上げ目指す

ローソンは2004年に中国進出したセブンイレブンやファミリーマート、中国地場資本のコンビニとの競合もあり、長らく店舗網拡大に遅れを取っていたが、上記のメガフランチャイズ契約・エリアライセンス契約締結といった施策もあり、2017年2月には中国1000店舗を達成、2019年1月には中国2000店舗を達成するなど、急速な追い上げをみせている。
今後は新規出店が容易な「プレハブ型店舗」「狭小型店舗」でさらなる店舗網の拡充を図るものとみられる。

ローソン南京玄武公園店(2店舗)

住所:中華人民共和国江蘇省南京市玄武区 南京玄武公園
営業時間:16時間営業

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