札幌すすきの駅前複合開発計画、2023年秋開業-ロビンソン・ラフィラ跡、ヨーカ堂・シネコンなど出店

北海道札幌市中央区すすきの(薄野)の札幌市電すすきの電停・市営地下鉄すすきの駅前にあった商業ビル「ススキノラフィラ」跡地に「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」が2021年7月2日に着工され、2023年秋の開業をめざして工事が進められている。

2020年に閉店したラフィラ、松坂屋→ロビンソン跡

ススキノラフィラは1974年6月に釧路市の企業と松坂屋が共同出資した百貨店「札幌松坂屋」として開店。1979年4月にイトーヨーカドーの出資を受けて「ヨークマツザカヤ」となった。
1994年3月には松坂屋系列を離れ、ヨーカドーグループの百貨店「ロビンソン百貨店札幌店」となり、2002年には百貨店と専門店街という構成に改められたものの経営は好転せず、2009年にイトーヨーカドーなどが出店する専門店街「ススキノラフィラ」となった。しかし、建物の老朽化のため、再開発をめざして2020年5月に閉館していた。

ススキノラフィラ。

東急不動産などが再開発、シネコン・ホテル併設

(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」は東急不動産、竹中工務店、イトーヨーカ堂、アインファーマシーズ、キタデンなどが建設するもので、建物は地下2階~地上18階建て、延床面積は約5万3378㎡、高さは約78m。コンセプトは「札幌の街に「あそびば」を~昼も眠らない街ススキノへ~」。
建物北側(すすきの交差点側)には、直接アプローチ可能な緑あふれる「日常的な憩いの場・集いの場となり、にぎわいを創出する屋内外広場」(2~3階)が設けられ、各種イベントが開催されることになる。また、北側高層階には大型ビルボード(街頭ビジョン)が設けられる。

地下2階には「イトーヨーカドー」によるスーパーマーケット、地下1階のマルシェには道産食材を多く導入。1階は「アインファーマシーズ」を核としたコスメ&ドラッグストアや飲食店、2階は体験価値を重視した物販・サービス店舗が出店。3階・4階は飲食店街となる。
また、5階~7階には「TOHOシネマズ」によるシネマコンプレックス、7階~18階には「東急ホテルズ」によるホテルの入居を予定されている。

ススキノラフィラ跡のフロア計画。

(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画

住所(地番):北海道札幌市中央区南4条西4丁目1番1

関連記事:札幌東急REIホテル「ラーメン山岡家部屋」宿泊プランを2020年7月22日販売開始-客室が「札幌本社のラーメン店」に
関連記事:大同生命札幌ビルMIREDO、2020年6月18日開業-札幌駅前の新グルメスポットに
関連記事:イケウチゲート、2020年6月21日閉店-札幌・丸ヨ池内の本館、老朽化で解体へ

このエントリーをはてなブックマークに追加