新宿高島屋免税店SHILLA&ANA、2020年10月31日閉店-韓国・新羅免税店と全日空との合弁会社も清算

東京都渋谷区の百貨店「新宿高島屋タイムズスクエア」11階にある大型の市中空港型免税店「高島屋免税店SHILLA&ANA」が、2020年10月31日に閉店する。

新宿高島屋タイムズスクエア。
外壁に免税店の看板が設置されている。

高島屋11階の免税店、コロナ禍で閉館-会社清算へ

「高島屋免税店SHILLA&ANA」は高島屋新宿店11階に2017年4月に開業。店舗面積は約2,800㎡。高島屋60%、全日空グループの「全日空商事」20%、サムスン(三星)傘下で大手免税店「新羅免税店」を運営するホテル新羅20%の出資で設立した「A&S高島屋デューティーフリー」が運営する。
館内は「デューティーフリーショップ(保税売店)」と「タックスフリーショップ(消費税免税店)」の2業態で構成されており、タックスフリーショップ部分にはテナントとして「マツモトキヨシ」が出店していた。
高島屋免税店SHILLA&ANA。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いデューティーフリーショップ部分は休業したままであり、ここ最近はタックスフリーショップ部分で韓国の化粧品などの販売に力を入れていた。
高島屋によると2019年2月期は売上高70億円(営業損失6億2000万円)、2020年2月期が売上高63億円(営業損失6億5000万円)だったという。

休業告知。

高島屋は、同店の運営会社に「A&S高島屋デューティーフリー」ついても解散・清算する。

テナントが定着しない高島屋11階

新宿高島屋タイムズスクエアの11階は専門店エリアとして「SEGAジョイポリス」「ベスト電器」「ユザワヤ」など様々なテナントが出店してきたが、いずれも定着せずに数年の営業ののち撤退している。
これまでの「専門店主体」から満を持して高島屋資本の免税店となったものの、僅か3年での撤退となってしまった。
跡地に出店する店舗については、10月時点は発表されていない。

関連記事:メトロ食堂街、2020年9月30日閉館-新宿駅西口再開発を前に
関連記事:ヤマダ電機LABI新宿東口館、2020年10月4日閉店-ヤマダ旗艦店、店舗統廃合で
関連記事:メルカリステーション、2020年6月10日開店-新宿マルイにメルカリの旗艦店
関連記事:新宿駅東西自由通路、2020年7月19日開通-改札内に入らずに直接「東西を通り抜け」
関連記事:大塚家具、直営7店舗を「IDC OTSUKA×YAMADA」として2020年6月19日リニューアル開業-新宿・横浜・名古屋栄ではヤマダ電機専用フロアを展開

このエントリーをはてなブックマークに追加