ヤマダ電機LABI新宿東口館、2020年10月4日閉店-ヤマダ旗艦店、店舗統廃合で

東京都新宿区新宿3丁目の新宿大ガード近くにあるヤマダ電機の都市型旗艦店「LABI新宿東口館」が2020年10月4日に閉店する。

ヤマダ電機のフラッグシップ「LABI新宿東口館」。
外壁の「ユニカビジョン」はLABIのシンボルだった。

ヤマダ電機新宿初となるフラッグシップストアだった

ヤマダ電機LABI新宿東口館は、商業施設・アミューズメント施設運営のユニカグループ(ユニカ/マグレブ)が主導する再開発「新宿プロジェクト」の一環として2010年4月16日に開業。
建物は新宿ユニカビルとして竣工。地上9階地下2階建、営業フロアは7階~地下2階、売場面積は約7,880㎡、延床面積は約16,843㎡。LABI業態で17店舗目、新宿で初となる店舗であった。

LABI新宿東口。新宿大ガードからすぐの場所だった。

開業当初は「女性に優しいNEWスタイルLABI」を掲げ、美容カウンセリングやデコレーションコーナーを拡充。
2015年8月には全館免税対応を謳う大規模リニューアルを実施し、大型ブランドコスメ専門店「@cosme×LABI Beauty Station LABI」やラグジュアリーブランドの買取販売店「BRAND OFF TOKYO」を導入するなど、新宿に旗艦店を持つヨドバシカメラやビックカメラとの差別化を図った。

大塚家具との提携後「新宿3店体制」となっていた

ヤマダ電機は、2011年7月に「ヤマダ電機LABI新宿西口館」(新宿スカイビル跡地、自社物件)を開店させるなど、新宿エリアに大型店2店舗を展開していた。さらに同社は2019年12月に高級家具インテリア店「大塚家具」株式の過半数を取得、大塚家具再建の一環として2020年6月に「大塚家具新宿ショールーム」を家電併売店舗として業態転換することとなった。
ヤマダ電機は、新宿エリアでの自社競合と店舗の再編・効率化を目的として新宿東口館の閉店を決めたとしている。

IDC OTSUKA × YAMADA.

ヤマダ電機は、2019年5月にLABI新宿西口館の全面リニューアルを実施、7~8階にグループの総合PC専門店「ツクモ新宿西口店」を導入、9階に企業法人・官公庁専用窓口を導入したが、わずか1年後となる2020年5月にツクモを閉店させたほか、ツクモ秋葉原店を半年ほどで閉店させるなど、コロナ禍のなかで「迷走」ともいえる状況が続いている。
新宿エリアでの店舗統廃合により、今後、新宿近隣店舗のさらなる改装・リニューアルがおこなわれることになるであろう。
跡地については10月時点で発表されていないが、ユニカビジョンはビルを管理するユニカが管理するものであり、ビルがある限り点灯され続けるものと思われる。

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