ダイエー泉大津店、2020年11月30日閉店-アルザタウン、リニューアルめざす

大阪府泉大津市の南海本線泉大津駅前にあるショッピングセンター「アルザタウン泉大津」の核店舗「ダイエー泉大津店」が、2020年11月30日午後6時をもって閉店する。

アルザタウン泉大津・ダイエー泉大津店。

泉大津駅前のシンボル「アルザ泉大津」

アルザ泉大津は、1994年9月に「泉大津駅東地区第一種市街地再開発事業」の一環として開業。建物は地上36階地下2階建、延床面積は114,294㎡。関空の開業に合わせた完成となった。
泉大津駅前におけるシンボル的な大規模複合商業施設として、南海電鉄グループの専門店街「いずみおおつCITY」や「アルザタウン泉大津」が出店。フラット・フィールド・オペレーションズ(若菜そばなど運営)の「ホテルレイクアルスターアルザ泉大津(旧・リーガホテルアルザ泉大津)」や市内随一の高層分譲マンション「アルザタワーズ」を併設する。

泉大津駅前のダイエー、26年で営業終了

ダイエー泉大津店はアルザタウン泉大津の核店舗として開店。
アルザタウン泉大津には当初、南海電鉄と親密な関係にあった西武セゾン系の百貨店「泉大津西武」が出店予定であったが、セゾングループの経営悪化もあり出店計画を白紙化。西武の代替として、南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)買収により結び付きが強まっていたダイエーの出店が決まったという経緯があった。
ダイエー泉大津店は、長らく施設の6フロア(地上5階~地下1階)で衣食住フルラインの総合スーパーとして営業していたが、ダイエーの経営再建過程で売場を集約。2017年までに地上階から完全撤退し、ワンフロア(地下1階)の食品スーパーに転換していたが、2020年10月の閉店セール開始にあわせて、1階に特設コーナーを設置、衣料品・生活用品の取扱いを再開している。

前途多難なアルザタウン専門店街、近く改装へ

アルザ泉大津では、ダイエーの売場集約にあわせて以前よりリニューアルを実施。「アルザタウン専門店街」として、100円ショップ「ダイソー」やバラエティ雑貨店「バラエティ101」、バローグループのスポーツクラブ「アクトスWill_G」、時間制屋内遊園地「Kid’s US.LAND」といったテナントやオフィスを導入しているが、依然として空きフロアが目立つ状態が続いている。
アルザタウンはダイエーの撤退後は改装をおこなうとみられ、既存テナントは基本的にそのまま営業を続けるという。

すぐそばの光洋はダイエーの運営-事実上の統合に

なお、ダイエー泉大津店周辺では、泉大津駅の高架下に南海電鉄グループの商業施設「N.KLASS泉大津」が2017年3月に開業。N.KLASSの核店舗としてイオングループの「光洋」が運営する食品スーパー「KOHYO泉大津店」が出店したが、2020年3月のイオングループ関西圏スーパー運営会社再編に伴い、光洋はダイエーの完全子会社となっている。
ダイエー泉大津店は、閉店案内にて「ダイエーグループのマルナカ泉大津店・ダイエーおおとり店・KOHYO泉大津店をご利用頂ますよう、お願い申し上げます。」とコメントしており、すぐ近くにある高架下のKOHYOがダイエーの代替店舗となった。

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