住友不動産京都河原町ガーデン、2021年春開業-阪急・丸井跡、エディオン核の商業施設に

京都府京都市下京区の京都住友ビル(阪急・丸井跡)に、住友不動産の商業施設「京都河原町ガーデン」が2021年春に開業する。

京都住友ビル。

施設の大部分が閉鎖状態となっていた京都住友ビル

京都住友ビル(住友不動産京都ビル)は1976年9月に竣工、1976年10月に開業。建物は地上8階地下3階、敷地面積は3,165㎡、延床面積は29,045㎡。
施設の核店舗として、開業当初は関西地盤の大手百貨店「阪急百貨店(四条河原町阪急)」が出店していたが、阪急うめだ本店への経営資源集中や競争激化による売上減少もあり、2010年8月をもって閉店。
阪急百貨店跡には、2011年4月に大手ファッションビル「丸井(京都マルイ)」が開業したが、2019年秋に閉店の方針を決定。2020年4月には新型コロナウイルス感染拡大を受けた臨時休業を開始し、当初の予定を前倒す形で5月12日に閉店していた。
丸井の撤退により、2020年10月現在は施設の大部分が閉鎖状態となっているが、住友不動産グループ直営のレストラン街「住友不動産京都ビルFOOD HALL」(2017年7月開業)など一部フロアのみ営業を継続している。

住友不動産が全館直営化、エディオン核の施設に刷新

京都河原町ガーデンの営業フロアは8階~地下1階、総売場面積は約13,500㎡。
住友不動産によると、同社が「会社設立時から唯一保有し続けているビル」として、従来からの高層飲食フロアに加え、低層百貨店フロアについても直営に移行。同社関西地区初の大規模商業施設として、2020年6月に開業した「住友不動産ショッピングシティ有明ガーデン」と同様に、施設名に「ガーデン」を冠する。
核店舗としては、大手家電量販店「エディオン」が出店。リアルでしか味わえない「体験」「体感」 を伴った消費シーンの創出や新たなライフスタイルの発信など、従来とは異なる魅力付けによって、地域の活性化に貢献する施設を目指すとしている。

近隣のエディオングループ店舗の処遇は未定

エディオン(旧・ミドリ電化)は、2011年に地場家電量販店「谷山無線」から店舗運営を引継ぐ形で「エディオン寺町店」を開店。河原町エリア最大規模の家電量販店として営業している。

エディオン寺町店。

京都河原町ガーデンのエディオン京都河原町店(仮称)は寺町店の徒歩圏になるが、同店開店後に寺町店がどうなるかなどについては、10月時点では発表されていない。

京都河原町ガーデン

住所:京都市下京区四条通河原町東入真町68番地

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