京都市下京区の京都産業会館跡地で建設が進められている「京都経済センター」に、 野村不動産グループのジオ・アカマツが手掛ける都市型商業施設「SUINA室町」(すいな室町)が、2019年3月16日に開業する。
京都経済センター「SUINA室町」。
京都産業会館跡に新たな複合商業施設
京都経済センターの建物は地上7階地下2階建、延床面積は約28,992㎡。
京都市などが所有する土地を、官民協働事業(PPP)の一環として大成建設主導の特別目的会社(SPC)「京都経済センター(仮称)整備共同事業体」が借り受け、定期借地方式(50年間)により開発する。
低層階は商業フロア「すいな室町」として運営され、高層階は「京都商工会議所」「京都信用保証協会」の事務所や多目的ホール、展示場が整備されるなど、旧京都産業会館の後継施設として中小企業の総合支援拠点としての役割を備える。
大垣書店旗艦店、ポケモンセンター、飲食街など出店
すいな室町の営業フロアは、地上2階~地下1階、店舗面積は約3,304㎡で、コンセプトに「おいしい古都(コト)がはじまる」を掲げる。
地下1階には、飲食エリア「SUINA室町 FOOD HALL」が導入され、スター(京都市中京区)が手掛けるアメリカンステーキダイナー「STEAK&STEAK」、そば居酒屋「清修庵」、中華料理「⻘冥」(ちんみん)、JACKRABBIT SLIMSのメキシカンバル、アルバータ ダイニング(兵庫県姫路市)のイタリアンバル、フジオフードシステムの和食店など6店舗が出店する。
関西、京都の人気店6店舗が出店するFOODHALL。
1階には、地場大手書店「大垣書店」の旗艦店「大垣書店京都本店」が出店。コンセプトに「京都暮らし‥‥京都で暮らしたい」を掲げ、「京町家」をモチーフに「街」を表現した店内には、京都の魅力を発信するための書籍売場を展開、京都の雑貨販売やイベント開催により地元事業者との連携も行う。
また、京都経済センターという立地からビジネス、経済関連の商品、政府刊行物や国唯一の機関紙「官報」を取扱い、官報掲載公告の申込み受付にも対応する。その他、雑貨、飲食店、食品スーパーなども出店、京都織物卸商業組合運営の「きものステーション京都」も併設される。
大垣書店37店舗目の店舗となる「大垣書店京都本店」。
2階には、ポケモンのオフィシャルショップ「ポケモンセンターキョウト」(売場面積381㎡)が河原町の百貨店「高島屋京都店」から移転する。ポケモンセンターでは、2020年東京五輪開催による外国人観光客増加に合わせ、店内に京都にちなんだオブジェを設置、地元企業とのコラボレーションを検討しているという。なお、ポケモンセンターキョウトは新店舗への移転に伴い、現店舗を2月17日午後8時をもって閉店する予定。
ポケモンセンターキョウト新店舗。
すいな京都は阪急烏丸駅、京都市営地下鉄四条駅とも地下通路を通じて接続されており、観光客の新たな立ち寄りスポットとしても期待される。
京都経済センター「すいな室町」
住所:京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番
営業時間:未定