カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

コノミヤ、スーパーおくやまを2020年5月18日に完全子会社化-奈良県初進出

関西・東海地方地盤の地場大手スーパー「コノミヤ」は、奈良県地盤の食品スーパー「スーパーおくやま」の全株式を創業家(奥山務おくやま代表取締役社長)から取得し、2020年5月18日に完全子会社化した。

店舗網の拡大を進めるコノミヤ

コノミヤは1962年1月に大阪市城東区鴫野で「このみや」として創業。現法人は1971年3月に設立されたもので、本社は大阪市鶴見区の「コノミヤ城東店(旧・主婦の店城東ショッピングセンター)」に置いている。2019年8月期の売上高は約1100億円。
同社は長らく大阪地盤の中堅スーパーであったが、2011年8月に東海地方地場大手スーパー「ハローフーヅ」を吸収合併、2015年6月に岐阜の地場中堅スーパー「トミダヤ(旧・フードセンター富田屋)」を買収するなど、M&Aを用いた拡大戦略で東海地方に進出。合わせて、2008年8月に京都府1号店「コノミヤ八幡店」をファミレ八幡(マイカル八幡サティ跡)に出店、2019年9月には兵庫県1号店「コノミヤ尼崎店」を出店するなど、京阪神での地盤固めを進めている。

コノミヤ鴫野店。(同社1号店、1972年10月開店)

スーパーおくやまは1972年に奈良県磯城郡田原本町で創業。現法人は1982年11月に設立。2019年6月期の売上高は87億7600万円。
創業以来、長らく本店1店舗体制であったが、2000年代に入ると奈良県西部を中心に店舗網を拡大、2020年現在は6店舗を展開する。

スーパーおくやま結崎店。(結崎サティ跡、2010年6月開店)

コノミヤによるスーパーおくやまの完全子会社化に伴い、奥山伸晃専務取締役を除き各役職から退任。新たに小山光作コノミヤ経営企画室室長がおくやま代表取締役社長に就任する。
なお、当面は屋号を変えずに営業を続ける可能性が高い。

関連記事:近商ストア香芝店、2020年5月12日閉店-サティ跡、じゃんぼスクエア香芝の核店舗
関連記事:近商ストア生駒店、2020年1月31日閉店-グリーンヒルいこまの核店舗
関連記事:トナリエ大和高田、2018年11月23日開業-近鉄大和高田駅前のオークタウン跡地に

新潟伊勢丹アネックス、2020年5月18日開業-新潟アルタ跡、三越から一部ブランドが移転

新潟県新潟市中央区の万代シルバーホテルビル・新潟アルタ跡に、新潟伊勢丹の別館「新潟伊勢丹ANNEX」が2020年5月18日に開業した。

新潟シルバーホテルビル。

三越の専門店館「新潟アルタ」だった

新潟伊勢丹ANNEXの前身となる「新潟三越エレガンス」は、1975年11月に新潟交通が主導する再開発プロジェクト「万代シテイ」の商業核として、複合施設「万代シルバーホテルビル」(地上10階地下1階建)の低層フロアに開業。
新潟三越エレガンスは開業当時、県内初となる三越直営店であったが、1980年3月に同社傘下となった小林百貨店(後の新潟三越)との区別化や運営会社再編の一環として「新潟三越万代店」に改称。2002年には自社競合や隣接する伊勢丹との差別化を目的にファッションビル業態「新潟アルタ」に転換、2007年4月にはビル2階の紀伊国屋書店跡への増床リニューアルを実施するなど、県内におけるヤングファッションの聖地的存在となった。
その一方、新潟アルタは2009年度以降売上が低迷、2010年代からは100円ショップ「ダイソー」やツープライス紳士服店「スーツセレクト」を導入するテコ入れを図ったが、2019年3月をもって閉店していた。

新潟アルタ。

新潟三越に出店していたブランドの受け皿に

新潟伊勢丹ANNEXは、新潟伊勢丹が2019年3月から2021年秋を目処とする大規模リニューアルプロジェクトの一環として、新潟アルタ1階フロア跡の一部に開業するもので、「上質で豊かな暮らしを楽しむ女性のための新編集ショップ」を掲げ、新潟三越に入居していたレディスファッションブランド「IBIZA(イビサ)」「Plantation(プランテーション)」「SELECTION BY SENSOUNICO(センソユニコ)」、洋服の青山系列の靴・鞄修理店「ミスターミニット」、新潟伊勢丹本館に入居していたハンドバッグブランド「genten(ゲンテン)」の6店舗が出店する。

新潟三越。

アルタ跡では、2019年11月にハンバーガーショップ「マクドナルド」も出店しており、今後も新たな店舗の誘致がなされるものと思われる。

新潟伊勢丹ANNEX

住所:新潟市中央区万代1-3-30 万代シルバーホテルビル1階
営業時間:午前10時~午後6時

関連記事:古町ルフル、2020年4月から順次開業-新潟大和跡に複合再開発ビル、三越から一部ブランドが移転
関連記事:CoCoLo新潟・万代、2020年3月22日閉店-新潟駅ビル、60年を超える歴史に幕

関連記事:イトーヨーカドー丸大新潟店、2019年7月12日リニューアル-家電量販店も出店
関連記事:ごちそう回転寿し栄助、2019年1月15日全店閉店-新潟の寿司チェーン、運営企業「創栄」破産で
関連記事:新潟三越、2020年の閉店後に売却へ-新潟市内の建設会社に
関連記事:新潟三越、2020年3月22日閉店-旧・小林百貨店、中心商店街「古町」の核店舗
関連記事:新潟アルタ、2019年3月閉店-旧・新潟三越エレガンス

ライフ西宮北口店、2020年5月27日開店-オートバックス西宮店跡地に

兵庫県西宮市のJR西宮駅・阪急西宮北口駅近くの山手幹線沿いに、ライフの総合スーパー「ライフ西宮北口店」が2020年5月27日に開店する。

ライフ西宮北口店

西宮北口にコンパクトなライフ

ライフ西宮北口店はオートバックス西宮店跡地に出店するもので、建物は地上3階建、営業フロアは1~2階、売場面積は1,713㎡、駐車台数は48台、年間売上目標は21億円を目指す。
1階「食料品のフロア」では。生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)や一般食品、インストアベーカリー「小麦の郷」を展開。単身世帯やニューファミリー層が多い立地特性から、時短・簡便商品の品揃えを強化する。

ライフ西宮北口店1階フロアマップ

2階「食料品とくらしのフロア」では、菓子・酒類に加え、化粧品や衣料品、生活関連用品、ペット用品、ドラッグコーナーを展開。大学生や子供が多い立地特性から、文具や学童用品を強化、駄菓子コーナーを設置するなど、普段使いにぴったりなお店を目指すとしている。

ライフ西宮北口店2階フロアマップ

ライフ西宮北口店

住所:兵庫県西宮市芦原町8-10
営業時間(食品・くらしの品):9時30分~24時
営業時間(ドラッグコーナー):9時30分~21時
(新型コロナウイルスの影響により当面、営業時間を「9時30分~22時」に短縮)

関連記事:コロワ甲子園、2018年4月26日開業-旧・ダイエー甲子園跡、再び「イオン」核店舗に

オーケー三鷹北口店、2020年5月27日開店-JR三鷹駅前の京王ストアキッチンコート跡に

東京都武蔵野市のJR三鷹駅前にある武蔵野タワーズモールに、オーケーの食品スーパー「オーケー三鷹北口店」が2020年5月27日9時に開店する。

オーケー三鷹北口店

京王グループのショッピングセンター、OKストアに

武蔵野タワーズモールは2010年3月に、野村不動産・三菱地所など5社が共同開発した新規分譲ツインタワーマンション「武蔵野タワーズ」の南棟(スカイゲートタワー)低層階に開業。建物は地上28階建地下3階建(商業フロアは地上1階~5階)、敷地面積は3,699㎡。
開業当初は京王電鉄グループの商業施設として、京王ストアの高級食品スーパー業態5号店「キッチンコート」を核に、ピザ・イタリアン専門店「PIZZA SALVATORE CUOMO&BAR」、ポッカサッポロ系のカフェ「CAFÉ de CRIÉ」など物販・サービス系店舗が出店していたが、2020年1月にキッチンコートが閉店、2月にSALVATORE CUOMOが閉店していた。

京王ストアキッチンコート三鷹店。

三鷹駅北口周辺では貴重なディスカウントスーパーに

オーケー三鷹北口店は、武蔵野タワーズモール2階のキッチンコート跡に出店するもので、売場面積は約945㎡。
生鮮3品(青果・精肉・鮮魚)に加え、惣菜や酒、日用品、店内製造のピザを展開。セルフレジも導入する。
三鷹駅ビル(アトレヴィ三鷹)内には、成城石井やデイリーテーブル紀伊国屋、クイーンズ伊勢丹といった高級食品スーパーが出店、店舗正面にも東急ストアが出店しているが、これまで三鷹駅周辺にはディスカウント業態のスーパーが少なかったため、価格志向性の強い顧客に受け入れられるとみられる。

オーケー三鷹北口店

住所:東京都武蔵野市中町1-12-10 武蔵野タワーズ タワーズモール2階
営業時間:8時30分~21時30分
(開店当日は9時開店、当面の間21時閉店)

関連記事:京王ストアキッチンコート三鷹店、2020年1月31日閉店-武蔵野タワーズモールの核店舗
関連記事:イイノ立川、2020年1月18日全館開業-立川マルイ・モディ・ロフト跡、新たな商業施設に
関連記事:立川ロフト、2019年5月26日閉店-「立川ルミネロフト」は4月5日に増床
関連記事:ドン・キホーテららぽーと立川立飛店、2018年10月20日開店-ドンキのモール向け新業態
関連記事:立川高島屋、2018年10月11日から「立川高島屋S.C.」に-専門店との融合進める高島屋
関連記事:ザ・ガーデン自由が丘吉祥寺パルコ店、2017年1月9日閉店-「酪王」販路拡大に貢献、競争激化で撤退に

MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店、2020年5月26日開店-新瑞橋駅前のピアゴ・ラ・フーズコア跡に

愛知県名古屋市南区の名古屋市営地下鉄新瑞橋前に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウント「MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店」が2020年5月26日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店。

ピアゴ、2014年に減築リニューアルしたばかりだった

MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店の前身となる「ピアゴラ・フーズコア アラタマ店」は、1970年9月に「ユニーアラタマ店)」として開店。2009年2月には同社の店舗ブランド再編に伴い「ピアゴアラタマ店」に改称したが、建物の老朽化のため2013年2月をもって一時閉店していた。
2014年3月の建替リニューアルを機に、高級食品スーパー「ピアゴ ラ・フーズコア」業態を核とする地域密着型ショッピングセンターに転換したが、2020年3月8日にはドンキへの業態転換に伴いユニー直営売場を閉店したため、一部の専門店のみで営業をおこなっていた。
ピアゴ ラ・フーズコア アラタマ店。

シンプルで分かりやすい店舗めざす

MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店の建物は地上3階地下1階建、営業フロアは1~2階、直営売場面積は3,992㎡。ドンキとしては愛知県内35店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては愛知県内16店舗目。UDリテールが店舗を運営する。
1階ではピアゴ ラ・フーズコア時代と同様に生鮮食品売場を展開。シンプルで分かりやすいフロアレイアウトを採用するなど、ビジネスパーソンの「通勤・帰宅時に短時間で必要な物だけを購入したいというニーズ」に対応する。
2階では日用消耗品やペット用品、コスメに加え、ドンキが強みとするカラーコンタクトレンズや香水、家電製品、ヘルスケア用品を取扱開始する。
また、テナントとして100円ショップ「ダイソー」や瑞穂通に本店を構えるお好み焼き店「太閤堂」、中華惣菜店「上海媽媽」など6店舗が引続き入居するが、書店や西松屋などは閉店している。

上海ママ。

MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店のテナント一覧
階数 店舗 業種・業態
1階 太閤堂 焼き物
1階 上海媽媽 中華惣菜
1階 白英舎 クリーニング
2階 ザ・ダイソー バラエティショップ
2階 シェーン英会話 英会話教室
2階 カーブス フィットネス
MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店

住所:愛知県名古屋市南区駈上1丁目1番31号
営業時間:午前8時~翌午前0時
(26日~28日は営業時間を「午前9時~午後10時」に短縮)
(29日~31日は営業時間を「午前8時~午後11時」に短縮)

関連記事:MEGAドン・キホーテUNY豊明店、2020年5月12日開店-市中心部のピアゴ跡に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY納屋橋店、2020年3月24日開店-テラッセ納屋橋の「ラ・フーズコア」「ドンキ」跡に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY大口店、2020年3月24日開店-アピタ跡、ドンキ新業態「オフプラ」1号店導入
関連記事:ピアゴ ラ・フーズコア アラタマ店、2020年3月8日閉店-新瑞橋駅前の減築ユニー、MEGAドン・キホーテUNYに
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY小牧店、2020年2月11日開店-アピタ跡に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店、2019年12月10日開店-ユニーのお膝元、リーフウォーク稲沢のアピタ跡に

いなげやすこやけく史料室、2020年5月20日開設-創業120周年で資料館開設

イオンと資本業務提携を結ぶ中堅スーパー「いなげや」は、東京都立川市の本社内に同社の資料館「いなげやすこやけく史料室」を2020年5月20日に開設した。

いなげやすこやけく史料室。
稲毛屋魚店店舗(1930年)を再現したファザード。

いなげや、創業120周年で資料館を開設

いなげやは1900年に鮮魚店「稲毛屋」として甲武鐵道(現在のJR中央本線)立川駅前で創業。1956年にスーパーマーケットとなった。
創業以来長らく立川を本拠地としており、2020年で創業120周年を迎える。

いなげやの店舗(川越市)。

「いなげやすこやけく史料室」の開設は創業120周年を記念したもので、所在地はいなげや本社ビル(ららぽーと立飛前)の1階。「すこやけく」とは、「健やか」と「希求(けく)」をあわせて「すこやかなことをこいねがうこと」を意味する造語だという。

館内レイアウト。

いなげやによると、施設は「温故知新」をテーマとし、いなげやの創業から現在までの歴史を学ぶ場であると共に、創業の精神と経営理念である「すこやけくの実現」と「商人道の実践」の浸透を目的としている。
経営理念「すこやけく」。


いなげや物語。


120年のあゆみ。


いなげやグループの挑戦。

なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当面は一般客の入場を見合わせるとしており、現時点では一般開放されていない。

いなげやすこやけく史料室

住所:東京都立川市栄町6-1-1いなげや本社1階
開館時間:9時30分~17時30分(入館は17時迄)
休館日:土曜日・日曜日・祝日・年末年始
(当面の間、一般公開はおこなわない)

関連記事:イイノ立川、2020年1月18日全館開業-立川マルイ・モディ・ロフト跡、新たな商業施設に
関連記事:ひばりが丘パルコ地階、2018年6月29日リニューアル-新たな核店舗にいなげや

東京美々卯、2020年5月20日廃業-「うどんすき」発祥の店、新型コロナで首都圏から撤退

関西発祥の日本料理・麺類専門店「東京美々卯」が2020年5月19日に廃業を発表し、首都圏の美々卯全6店舗が2020年5月20日をもって完全閉店することが決定した。
なお、東京美々卯の6店舗のうち5店舗は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け休業状態にあり、5月19日現在は京橋店1店舗のみ営業を続けている。

美々卯。

「うどんすき」発祥の店として知られる美々卯

美々卯(大阪美々卯)は1925年に大阪・堺の老舗料亭「耳卯楼」を前身とする日本料理・麺類専門店として創業。1958年に法人化した。
同社が1928年に考案した麺料理「うどんすき」(1960年商標登録)は、谷崎潤一郎や尾崎愕堂(尾崎行雄)にも愛されたという逸話があるなど、うどんすきの銘店として1990年代には東名阪や九州の百貨店・繁華街などに30店舗ほどを展開していた。(暖簾分け店舗含む)
東京美々卯は1973年4月に美々卯の暖簾分け店舗として東京・京橋で創業。
創業当初は都内繁華街への出店が中心であり、1985年の横浜そごう店開店後も長らくその傾向は変わらなかったが、2000年代以降百貨店レストラン街(西武百貨店・そごう内)への出店を本格化。2020年5月現在は店舗の半数超が百貨店内飲食店となっている。

関西の美々卯直営店舗は今後も営業継続

美々卯グループ、東京美々卯ともに「無借金経営を続けている」としているが、東京美々卯は自社物件の京橋店が再開発計画に合わせて営業終了予定であったこと、新型コロナウイルス感染拡大による業績低迷のため、営業継続が困難であると判断したため、手元資金が充分ある間に閉店することとなったとしている。
なお、美々卯直営の飲食・デパ地下店舗(関西14店舗、中部1店舗)については、今後も営業継続する。

東京美々卯廃業に伴い5月20日をもって閉店する6店舗
  • 美々卯京橋店
  • 美々卯新宿店(休業中)
  • 美々卯渋谷西武店(休業中)
  • 美々卯池袋西武店(休業中)
  • 美々卯横浜そごう店(休業中)
  • 美々卯千葉そごう店(休業中)

関連記事:レナウン、2020年5月15日民事再生手続き申請-大手アパレル、新型コロナ影響で倒産
関連記事:アイ・ティ・オージャパン、2020年5月7日倒産・全店閉店-百貨店メンズアパレル「バジエ」など展開
関連記事:米・ニーマン・マーカス、2020年5月7日倒産-米国大手高級百貨店初となる新型コロナ関連破綻

関連記事:米・Jクルー、2020年5月4日倒産-米大手小売初となる新型コロナ関連破綻
関連記事:オンワードHD、2021年2月期までに約1400店舗を閉鎖-全店舗の約半数
関連記事:ローラ・アシュレイ、2020年3月17日経営破綻-家庭雑貨の世界大手、新型肺炎の影響で
関連記事:シティーヒル、2020年3月16日倒産-マジェスティックレゴンなど展開、民事再生法申請

ホームワイドプロ高城店、2020年9月10日開店-ホームワイド「プロ向け」新業態

大分県大分市のJR高城駅近く、国道197号線沿いに、イオン九州のホームセンター新業態「ホームワイドプロ高城店」が2020年9月中旬に開店する。
追記:開業日は9月10日となった。

ホームワイドプロ高城店。

ホームワイド最古の店舗、プロ向け新業態に

ホームワイドプロ高城店の前身となる「横萬ホームセンター高城店」は1977年4月に開店。1988年4月には運営会社名の変更に合わせて「ホームワイド高城店」に改称、2003年4月には運営会社が九州ジャスコ(当時)と経営統合したため、イオン九州直営のホームセンターとなった。高城駅周辺には2020年5月現在はテナントとしてコーワペッツの総合ペット専門店「ペットワイド高城店」が入居する。
ホームワイド高城店は、新町店(現・ワイドマートD&F)、中央店(現・大分オーパ)に次ぐ歴史を持つ店舗であるが、中央店はジャスコ・フォーラスを経て2017年2月に閉店(現・大分オーパ)新町店は2020年8月をもって閉店するため、新町店の閉店後は現存最古のホームワイドとなる。
ホームワイドプロ高城店の売場面積は約3,262㎡(屋内約2,363㎡、屋外約899㎡)。
コンセプトに「PRO FIRST」を掲げ、早朝6時半から営業を開始。建設業関連に携わる職人のいかなるニーズにも対応できる幅広いアイテム数と在庫量、地域一番の価格で商品を提供する店を目指すとしている。

閉店相次いでいたホームワイド

イオン九州のホームセンター「ホームワイド」は、以前より閉店が相次いでいたため、2011年7月からは小型店舗を食品スーパー「ワイドマート ドラッグ&フード(D&F)」に転換開始するなど、業態改革を推し進めていた。

ワイドマート ドラッグ&フード新町店。
(横萬ホームセンター・ホームワイド1号店跡)

その一方で、2013年11月の小郡店以来新規出店が行われておらず、2018年8月からはホームワイドのスーパーセンター(SuC)業態を前身に持つ「イオンスーパーセンター」が、イオン九州直営食品スーパーとLIXILビバのホームセンター「スーパービバホーム」に順次転換するなど、ホームワイドの先行きは不透明なものとなっている。

ビバホームが出店するイオン九州の店舗。
かつてはホームワイド併設店が多かった。

ホームワイドプロ高城店

住所:大分県大分市新栄町271-1
営業時間:6時30分~19時

関連記事:ワイドマート ドラッグ&フード新町店、2020年8月31日閉店-ホームワイド1号店、44年の歴史に幕
関連記事:トキハ別府店、2019年9月6日リニューアル-「フードホール」「足湯」が登場
関連記事:大分オーパ、2019年6月1日開業-旧フォーラス、食と健康を掲げた「食品館」に

サミットストア桜木町コレットマーレ店、2020年5月20日開店-アルズ跡、地階の新たな核店舗に

神奈川県横浜市中区の「ヒューリックみなとみらいショッピングタウン・コレットマーレ」に、サミットの食品スーパー「サミットストア桜木町コレットマーレ店」が2020年5月20日午前10時に開店する。

サミットストア桜木町コレットマーレ店。

桜木町駅前のサミット、コロナで1ヶ月遅れのオープンに

コレットマーレは、桜木町駅前のみなとみらい21地区28街区に「TOCみなとみらいコレットマーレ」として2010年3月に開業。建物は地上19階地下1階建、敷地面積は10,840㎡、建築面積は9,354㎡、延床面積は105,871㎡。2020年現在は住友商事グループの不動産ディベロッパー「住商アーバン開発」が商業フロアの運営を行う。
コレットマーレ地下1階には開業以来、荒井商事グループのアルズ(旧・福岡大洋フードセンター、生鮮市場タイヨー)が運営する「アルズフーズマーケットみなとみらい店」が入居していたが、2019年9月をもって閉店していた。

コレットマーレ。

サミットはアルズの後継店舗として2020年4月18日に開店予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けた緊急事態宣言発令により開店を無期限延期していたため、1ヶ月遅れでの開店となった。

ドライフルーツ・ナッツバイキングや少量商品を強化

サミットストア桜木町コレットマーレ店は地下1階に出店。売場面積は1,689㎡、年商目標は約25億円。同社118店舗目、横浜市内9店舗目となる。
青果売場では店内製造フレッシュサラダやカットフルーツに加え、同社初となるドライフルーツ・ナッツバイキング売場を常設展開。鮮魚売場では作業場一体型開口タイプの「おさかなキッチンコーナー」、精肉売場では全面ガラス張りの「グリルキッチンコーナー」をそれぞれ導入。惣菜売場でも売場から作業場内が見えるようにするなど、ライブ感・シズル感の演出を目的とした売場を採用。各売場とも店舗周辺に居住する単身者や近隣オフィス就業者の昼食需要に対応した少量・適量商品を拡充する。
また、店内製造のベーカリーやコイン式コーヒーマシンを備えるイートイン「サミCafe」を併設する。

サミットストア桜木町コレットマーレ店

住所:神奈川県横浜市中区桜木町1丁目1番7号
営業時間:午前9時~午後11時

関連記事:北仲ブリック&ホワイト、2020年4月23日開業-歴史的建造物を取り込んだ馬車道駅直結の超高層ビル
関連記事:三井アウトレットパーク横浜ベイサイド、2020年中に開業-開業延期、旧店舗を全面建替え
関連記事:ユニクロパーク横浜ベイサイド店、2020年4月13日開業-三井アウトレット隣に「屋上公園つき」ユニクロ旗艦店
関連記事:JR横浜タワー、2020年5月30日開業-ニュウマン横浜・シァル・Tジョイが進出
関連記事:アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉、2019年9月20日開業-国内最大のビジネスホテル、万国橋ビル跡に
関連記事:「横浜ユナイテッドアリーナ」「横浜武道館」、2024年までに開業へ-横浜文化体育館など建て替えで

イオンフードスタイル鴨居店、2020年5月15日開店-元・忠実屋のダイエー、業態転換

神奈川県横浜市緑区のJR横浜線鴨居駅前にあるダイエーの総合スーパー「イオンフードスタイル鴨居店」(旧ダイエー鴨居店)が2020年5月15日にリニューアルオープンした。

イオンフードスタイル鴨居店。

鴨居駅前のダイエー、イオンフードスタイルに

イオンフードスタイル鴨居店(鴨居商業ビル)は1978年4月に首都圏地盤の総合スーパー「忠実屋鴨居店」として開店。1992年3月のダイエー傘下入り、1994年3月の運営会社再編に合わせて店名を「ダイエー鴨居店」に改称していた。建物は地上4階建で、売場面積は6,697㎡。建物と同名の会社が所有する。
鴨居店はダイエー直営売場を核にグループの専門店(コルドバ・マルシェ・アシーネ)が入居するフロア構成であったが、2016年に屋上にフットサルコートを、2018年に直営衣料・生活用品売場を残しつつ、直営100円ベーカリー「D’sベーカリー」や大型総合衣料品店「パシオス」、100円ショップ「Seria」、クリニックモール(鍼灸整骨院・歯科・理容・美容室)を導入する大規模リニューアルを実施していた。
今回の改装は前回の新規テナント導入を補完する形のリニューアル・業態転換となっており、食品売場を生活提案型売場モデル「フードスタイル」に刷新した。

オリジンデリカ(イメージ)。

これに合わせてイオングループの弁当・惣菜専門店「オリジンデリカ」を導入、冷凍食品の売場を大幅に増やすなど、「即食」に対応する店舗となった。

競争激化していた鴨居店周辺

イオンフードスタイル鴨居店の1km圏内には、2007年3月に三井不動産系の大型ショッピングモール「ららぽーと横浜」(核店舗:イトーヨーカドー)が進出して以降まいばすけっとやminiピアゴなど都市型食品スーパーが相次ぎ出店するなど、競争が激化していた。
鴨居店の建物は築40年以上経過しているが、今回のイオンフードスタイルへの改装・業態転換により、鴨居駅南口を代表する大型店として今後も営業継続していく意思を地域に示していく狙いもあるとみられる。
(写真協力:りふれいんさん

ダイエー鴨居店(イオンフードスタイル鴨居店)

住所:神奈川県横浜市緑区鴨居1-6-1
営業時間:8時~23時

関連記事:北仲ブリック&ホワイト、2020年4月23日開業-歴史的建造物を取り込んだ馬車道駅直結の超高層ビル
関連記事:三井アウトレットパーク横浜ベイサイド、2020年中に開業-開業延期、旧店舗を全面建替え
関連記事:ユニクロパーク横浜ベイサイド店、2020年4月13日開業-三井アウトレット隣に「屋上公園つき」ユニクロ旗艦店
関連記事:アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉、2019年9月20日開業-国内最大のビジネスホテル、万国橋ビル跡に
関連記事:イオンフードスタイル船堀店、2020年5月30日開店-元忠実屋のダイエー、業態転換