福岡県福岡市東区の人工島「アイランドシティ」に、スーパー、劇場、ホテルなどを備える大型複合施設「island eye(アイランドアイ)」が2020年3月27日午前10時に開業する。
アイランドアイ。
アイランドシティセンター地区に大型複合商業施設誕生
アイランドアイは「アイランドシティセンター地区開発プロジェクト」の一環として建設が進められてきたもので、敷地面積は計画約75,131㎡、店舗面積は17,721㎡、MICE面積は約7,132㎡、延床面積49,000㎡。開発主体は福岡アイランドシティ特定目的会社、運営会社は大手健康食品メーカーのやずやグループと外資系不動産ディベロッパーのジョーンズラングラサール(JLL)。駐車台数は1,163台(バス40台含む)。
福岡アイランドシティフォーラム(MICE)とホテル。
コンセプトは「いつ来ても、どこを歩いても「新しい一日」と出会える」で、食を中心としたショッピングモールや「歌劇ザ・レビューHTB(ハウステンボス)」の専用劇場、大規模会議・イベント・展示会・コンサートに対応したMICE施設「福岡アイランドシティフォーラム」、2ブランドのホテル(2020年秋開業予定、計362室)を開設する。
「食」がテーマのショッピングモール
商業棟はコンセプトに「食楽」を掲げ、地場大手食品スーパー「フードウェイ アイランドアイ照葉店」を核に、東京・祐天寺に本店を構える子供・ベビー服セレクトショップ「NU.DESIGN」、大手書店「宮脇書店」、100円ショップ「Seria」、子供向け屋内アミューズメント施設「Kid’s US.LAND」、九州地場大手学習塾「英進館」、都市型BBQスポット「DREAM DOOR FUKUOKA」といったテナントが出店する。
Island eye Shopping Mall.
商業棟の目玉となる九州最大級となるフードホール「TERIHA DINING(照葉ダイニング)」には、韓国・ソウル発祥の「コリアンダイニング酒有別腸」が日本初出店するほか、香港発祥の紅茶・タピオカ店「royaltea 皇茶」、1914年創業の支那そば専門店「麺屋直久」、湘南ハイライフが手掛ける「湘南パンケーキ」「SUSHI 板前バル」が九州初、おおいた和牛レストラン「焼肉銀山亭(銀山亭の肉食堂)」が福岡初となる店舗を出店するなど、他にはないフードエンターテイメント施設を創造するとしている。
TERIHA DINING.
DREAM DOOR FUKUOKA.
人口1万人を突破したアイランドシティの「目玉」に
アイランドシティは、2005年に福岡市主導の大規模都市開発プロジェクトとして街開きされて以降、新栄住宅によるタワーマンション「アイランドタワースカイクラブ」やSoftBankグループによる「サイバー大学」が開設されるなど、都市機能の集積が進んだものの、約10年間は人工島内の商業施設がコンビニのみという状態が続いていた。
しかし、人工島内の人口増加を受け、2015年6月には総合病院「福岡みらい病院」が、2015年8月には観光施設「照葉スパリゾート」が、2016年3月に「アトレアモール照葉(核店舗:フードウェイ照葉の里あいたか市場アイランドシティ店・閉店済)」が、2018年2月に福岡発祥の大手ディスカウントストア「スーパーセンタートライアルアイランドシティ店」が、2019年9月に西鉄グループの複合商業施設「センターマークス(核店舗:西鉄ストアレガネットマルシェ香椎照葉)」が相次ぎ開業するなど、大型施設の開設が相次いでおり、さらに2020年4月15日には「照葉スパリゾート」も増床リニューアルする予定だ。
アイランドシティ。
これに加えて、今回開業するアイランドアイには、MICEやレビューシアターといった文化施設、宿泊施設も備わることから、近い将来には「海の中道への途中」としてのみならずアイランドシティ自体を「目的地」として訪れる市民がさらに増えることも予想される。
アイランドアイ
住所:福岡県福岡市東区香椎照葉6-6-6
営業時間(フードウェイ):10:00~21:00(土曜日9:00~21:00)
営業時間(TERIHA DINING):11:00 ~22:00
営業時間(アイアイロード):10:00~20:00
営業時間(THEATER):10:00~20:00
営業時間(EVENT HALL):10:00~20:00
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