宮崎県西都市は、移住オンラインイベント「西都はじめるLIVE」を2021年9月19日午後2時に開催する。

西都市の中心商店街。
「移住者増加」めざしてオンライン等で魅力発信
西都市は日本最大級の古墳群「西都原古墳」で知られる宮崎県北部の都市で、西都はじめるLIVEは同市が移住定住促進・関係人口創出を目的に開始したシティプロモーションプロジェクト「西都はじめるPROJECT」の一環として開催するもの。
西都はじめるPROJECTは「移住って、あなたのワクワクをはじめること。」をテーマとし、2021年8月の移住情報発信特設サイト「はじめるMAGAZINE」開設を皮切りに、オンライン相談会「西都はじめるMEETING」、移住体験ツアー「西都はじめるTOUR」、ドキュメント&インタビュームービー「みんなのはじめるMOVIE」など様々な事業をおこなう予定。

西都はじめるPROJECT。
今回の西都はじめるLIVEはZoom上で開催する形式の移住オンラインイベント。イベントでは西都市や本プロジェクトの紹介に加えて、eatrip主宰/料理人の野村友里氏をスペシャルゲストに迎えた“先輩移住者”によるクロストークを配信。
地方ならでは・西都ならではの「自然の素晴らしさ」や「食の豊かさ・大切さ」を語り、魅力を発信することで「移住を前向きに考えて行動に移すキッカケ」を提供、移住者の増加を狙いたい考えだ。
公式サイト:https://www.saito-hajimeru.com/
西都はじめるLIVE(Zoom):https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_Pje8w-7vRkOfgxjfg8Ucew
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フタバ図書GIGA広島駅前店、2021年9月30日閉店-旧イズミ→広島最大級の複合書店、老朽化で
広島県広島市南区のJR広島駅前・カープロード沿いにある大型書店「フタバ図書GIGA広島駅前店」が、2021年9月30日に閉店する。
旧イズミ広島駅前店、書店となって21年だった
フタバ図書GIGA広島駅前店は「いづみ(イズミ)広島駅前店」として1967年3月に開店。イズミは2000年1月に閉店し、同年4月にフタバ図書GIGA広島駅前店となった。店舗面積は4,880㎡。

フタバ図書GIGA広島駅前店。
館内ではフタバ図書の新刊本・古本販売・レンタル店など様々な業態の店舗が展開されていたほか、広島東洋カープオフィシャルグッズの販売もおこなわれていた。
老朽化で耐震性不足が発表されていた-近く再開発か
同店は駅チカかつ広島市最大級の書店として多くの利用客に親しまれた一方で、建物は築60年近くが経過して老朽化が進んでおり、耐震性不足であることが発表されていた。
そのため、フタバ図書の閉店後は建物を解体して再開発がおこなわれる可能性が高いと思われるが、具体的な計画は9月時点では発表されていない。
減り続ける広島市の大型書店
書店業界の競争激化、ネット通販の普及などから広島市中心部では2020年に「廣文館金座街本店」が閉店したほか、フタバ図書の経営再建に伴う事業整理によって閉店する店舗もあるなど、書店の撤退が相次いでいる。

近く閉店するとみられる丸善広島店。
八丁堀の「丸善広島店」も天満屋八丁堀ビルの建替え再開発により近く閉店する可能性が高く、今後も大型書店の減少は続きそうだ。
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熱烈観光夜市、2021年9月13日開店-京都・四条烏丸に「アジアの夜市街」、台湾料理など提供
京都府京都市下京区の四条烏丸に、台湾を中心としたアジア各国の夜市街・屋台街を再現した飲食店「熱烈観光夜市」が2021年9月13日に開店する。

熱烈観光夜市。イメージキャラクターは蛙。
中文摘要:「京都熱烈觀光夜市」2021年9月13日開幕。
店鋪主題是「去夜市的氣氛」。可以到台灣感覺。
四条烏丸で味わう「アジアの夜市」
熱烈観光夜市が出店するのは、綾小路にある焼き鳥居酒屋の跡。
運営企業は居酒屋などの飲食店約30店舗を手がける地元企業「イコン」(本社:京都市下京区)。
コロナ禍により海外に行きづらいなか「現地に行けないなら、せめて『行った気分』を味わいたい!」をコンセプトとした店舗を開発したという。
力を入れたのは…「夜市といえば台湾」
店内では中国・韓国・タイ・シンガポールなど様々な国の屋台料理約70品目やドリンクが提供される。なかでも最も力が入れられているのは、夜市で有名な台湾料理。
台湾風の屋台には台湾の街路表示を再現した看板なども設置されており、記念撮影することができる。

台湾風の看板が設置された店内。
台湾屋台の隣の店には韓国で有名な「ボンボンジュース」も。

焼小籠包(2個税込385円)・麺線(税込660円)・大鶏排(税込715円)などが提供される。
熱烈観光夜市
住所(地址):京都府京都市下京区綾小路通柳馬場西入ル綾材木町207-1
営業時間:16時〜23時30分
(土日祝は15時〜23時30分)
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ライフ四条烏丸店、2021年9月15日開店-ヤサカタクシー創業地「JR西日本不動産開発ヤサカビル」に
京都府京都市下京区の地下鉄四条駅・四条西洞院交差点近くの彌榮自動車(ヤサカタクシー)本社跡地に、食品スーパー「ライフ四条烏丸店」が2021年9月15日に開店する。

JR西日本不動産開発ヤサカビル/ライフ四条烏丸店。
ヤサカタクシー跡再開発、高層階はリッチモンドホテル
ライフ四条烏丸店が出店するのは、四条通り沿いにあった彌榮自動車本社(ヤサカタクシー)やガソリンスタンド、立体駐車場の跡地の再開発によって建設された複合ビル「JR西日本不動産開発ヤサカビル」の1階。徒歩1分の距離には地場大手の食品スーパー「フレスコ四条店」も立地する。
建物は8階建てで、延床面積は約1万2,396㎡。2階は駐車場とタクシープール(後述)、3階から8階には2022年3月に「リッチモンドホテルプレミア京都四条」が開業する予定となっている。
なお、徒歩圏には店舗名と同名の不動産店、同じく同名の宿泊施設が立地するため、地図検索して訪問する際には注意が必要である。

こちらは同名の宿泊施設。
ヤサカ×ライフの「クローバーコラボ」実施
ライフ四条烏丸店の店舗面積は1,205㎡、目標年商は19億円。
コンセプトは「いつもの暮らしを、もっと楽しく!」で、周辺の単身者向けに少量パックを強化するほか、地元客・観光客の双方のために京野菜・漬物・地酒・京鴨や丹波地鶏など「京都自慢のおいしさ」を取り揃えるとしている。

ライフ四条烏丸店・フロア構成。
また、当地を創業の地とする「ヤサカタクシー」とライフオリジナルキャラクター「ララピー」のコラボも実施。
両社ともクローバーを企業のシンボルとしていることから、京都市内で9月14日から約半年間にわたってヤサカタクシーの三つ葉のクローバーとライフの四つ葉のクローバーがハートで結ばれた特別デザインのヤサカタクシー「ララピーの四つ葉タクシー」を1台運行する。

さらに、2階の駐車場にもホテルとスーパーマーケット利用者向けのタクシー専用レーンを設けるとしている。
ライフ四条烏丸店
住所:京都市下京区四条通油小路東入傘鉾町50番
営業時間:9:30~24:00
(9月14日(プレオープン)-15日のみ22時閉店)

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イオン旭川春光店、2022年2月28日閉店-旧ニチイ・サティ・ポスフール、跡地に商業施設を建設へ
北海道旭川市の陸上自衛隊旭川駐屯地前にある総合スーパー「イオン旭川春光店」が、2022年2月28日に閉店する。
自衛隊前のイオン、ニチイから41年の歴史に幕
イオン旭川春光店は1981年7月に「ニチイ旭川ショッピングデパート(ニチイ旭川店)」として開店。1996年5月に「春光サティ」に業態転換したのち、マイカルから独立したポスフール(現:イオン北海道)の運営となったことから2002年5月に「ポスフール春光店」に、2011年3月に現在の「イオン旭川春光店」になった。

イオン旭川春光店。
店舗面積は13,393㎡、売場は1階と2階で、テナントとしてロッテリア、キャンドゥなどが出店する。
築40年を超えているため近年は建物の老朽化が進んでおり、一部エレベーターの利用が中止されていた。
跡地に新たな商業施設を建設へ
イオン北海道は、建物の解体後に跡地に新たな商業施設を建設するとしている。建設時期は未定。
近隣には「メガドンキ」「DZマート(ダイゼン)」などディスカウント業態の競合スーパーが多く、イオンの直営売場も2012年よりディスカウント業態に改装されていた。
新たな施設の規模なども未定だとしているが、現在のような総合スーパー業態ではない店舗となる可能性が高いであろう。
(撮影:アイビスさん)
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イオンモール名古屋ノリタケガーデン、2021年10月27日開業-名駅徒歩圏、イオン初「都市型オフィス」併設
愛知県名古屋市西区則武新町のノリタケカンパニーリミテド本社工場跡地に、イオングループの複合商業施設「イオンモール名古屋ノリタケガーデン(イオンモール Nagoya Noritake Garden)」が2021年10月27日に開業する。

イオンモール名古屋ノリタケガーデン。
ノリタケの森隣接-都会と自然を感じる場に
イオンモール名古屋ノリタケガーデンは、2014年に閉鎖された陶器・工業機材メーカー「ノリタケカンパニーリミテド」本社工場跡地に出店。
名古屋駅から北に約1kmの場所に位置しており、モール隣接地にはノリタケミュージアムや広場などを有する「ノリタケの森」があるほか、周辺にはトヨタ産業技術記念館も立地する。

建物配置(三菱地所レジデンスより)。
イオンモール名古屋ノリタケガーデンの建物は地上6階建、敷地面積は約 57,000㎡、総賃貸面積は商業施設が約37,000㎡、オフィスが約22,000㎡、延床面積は約140,000㎡。
イオンモール名古屋ノリタケガーデンの館内構成(イオンリリースより)。
施設コンセプトは「自然と自然になれる場所」。名古屋都心のなかでも緑を感じられる場所であるため、都会と自然の立地の魅力を存分に生かしつつ一人ひとりが「自然体になれる場所」を目指すという意味を込めた。
なお、イオンの隣接地には三菱地所レジデンスの分譲マンション「ザ・パークハウス名古屋」も建設されている。

ザ・パークハウス名古屋とイオンモール。
「イオンスタイル」は食品に特化
イオンモール名古屋ノリタケガーデンの核店舗である1階「イオンスタイル名古屋則武」は食品に特化した売場で、地元産品に力を入れる。
名古屋市近郊で野菜を栽培し、販売まで行う産直八百屋「yaotomi(やおとみ)」を導入、愛西市・弥富市など名古屋近郊で栽培された野菜・果物を取り揃えるほか、愛知の一色、幡豆、形原漁港などで水揚げした鮮魚の対面販売、とんかつ専門店「みそかつ矢場とん」の手作り豚まんの即食販売や青柳総本家の「生ういろう」などの販売もおこなう。

イオンスタイルのロゴが設置された外装。
このほかのイオンスタイルの売場としては、3階に化粧品・ドラッグストア「グラムビューティーク」を設ける。イオン直営売場での衣料品などの扱いは実用衣料などごく一部のみとなる。
プラネタリウム、レトロゲームなどアミューズメント充実
専門店の総テナント数は約150店。そのうち、インテリア雑貨専門店「DULTON DAY STACK NAGOYA」やAI採寸システム採用のレディスファッション「enamu」、 韓国コスメブランド「Huxley」、台湾発のバーバルケアブランド「阿原YUAN」などが東海エリア初出店(41店)もしくは愛知県初出店(7店)となる。
さらに、一般的なイオンモールと異なった特徴として、名古屋市中心部の新たな魅力となる「アーバン・カルチャーテイメント」の提供に力を入れる。

コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA(コニカミノルタリリースより)。
その1つとして日本初のLEDドームを採用したプラネタリウム「コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA」が入居。また、アミューズメント「ナムコ」内には1980年代世代が思い浮かべていた21世紀の大人の遊び場をコンセプトとしたゾーンである「80×20 PLAYBAR」を開設。館内には1980年代のアーケードゲームから最新デジタル技術を駆使したものまで幅広く設置する。
このほか「ユニクロ」「無印良品」「ABC-MART」「島村楽器」「ユザワヤ」「Seria」「J!NS」などおなじみの大手物販テナントも多数出店。近隣の「名古屋則武新町郵便局」が移転入居することで、買い物客・ビジネス客双方の利便性を図る。
3フロアにレストラン-オフィス入居者もターゲット
レストランのゾーンは1階から3階までの各階に設置される。
1階「Garden Dinning」では、ニューヨーク発のプレッツェルクロワッサンが人気の「ザシティベーカリー」や焼き立てパン・トリュフオムレツなどを提供するレストラン「ESPRESSO D WORKS」、東京新宿で展開しているハンバーグ専門店「君のハンバーグを食べたい」などの飲食店が出店する。
2階「Garden Restaurant」では、北海道札幌に本店を置き、多品目野菜や様々な具材のスープカレーを提供する専門店「Rojiura Curry SAMUR」やパリ街角のカフェをイメージし、テラス席では森の自然を楽しむことのできるレストラン「AUX BACCHANALES La Sœur」などが出店する。
3階フードコートの「FOOD FOREST」では、全開放型サッシの採用によって風や光を感じることのできる開放的空間を再現しているという。また屋外テラス席も配置し、自然を感じながら食事を楽しめる場所も設置する。
イオン初の次世代オフィス「ビズリズム」導入
今回のイオンモール名古屋ノリタケガーデンの4階から6階は、イオンモールが初めて展開する次世代型の都市型オフィス新業態「BIZrium 名古屋」となる。
オフィス名の「BIZrium」には、働く人や学ぶ人目線でそれらを暮らしの一部と捉えて、次世代の新しいオフィスを創造したいという願いが込められているという。

BIZrium・ロゴタイプ。
オフィスコンセプトは「Work Life Blend Office」。自分の意志で働き方も暮らし方も選べる柔軟性を兼ね備えた「ライフスタイルオフィス」としていく。オフィスをイオンモールが提供することによって、コロナ禍で加速したオンライン化に対応し、企業の拠点集約やオフィススリム化に応え、社員コミュニケーションを促進し、企業とワーカーとの強い結びつきを実現するとしている。
BIZriumには「名古屋外国語大学」のサテライトキャンパスが2021年秋の開講を目指しているほか、企業オフィスの入居が10月20日より順次開始される。

オフィス「BIZrium」部分。
オフィスのメインエントランスは低層階ビルの特徴を生かし、1階メインエントランスからオフィス専用エスカレーターで直結。これまでの高層階ビルであったエレベーター待ちやエレベーター内の密などを回避し、ソーシャルディスタンスを保てるストレスフリーなエントランス設計となっている。
また屋外ラウンジも設置。開放感あるテラス空間で新鮮な空気と自然あふれる緑を感じることができ、コミュニケーションや気分転換のスペースとしてオフィス入居者に提供する。
館内は壁一面天然木ボードとなっており、マーカーで書き込むことのできる「アイデアを出す部屋」、シックな室内空間し内容に集中しやすくすることでプレゼンを促す「プレゼンをする部屋」、アロマや音楽を流すこともでき、面談など意識的な振り返りなどに活用することのできる「一息つく部屋」、クッションやソファーを設置し、柔らかい空間演出をすることで、相談や面談をしやすくすることを目的とした「談話する部屋」など、用途に合わせた室内空間を提供している。
名駅北地区の新しいランドマークとして期待
イオンモール名古屋ノリタケガーデンは、イオンモール初の都市型オフィスと商業施設との複合施設となった。

緑に囲まれた施設となるイオンモール名古屋ノリタケガーデン。
低層階は隣接するノリタケの森と合わせて観光する施設の充実化やオフィスワーカーも生活の一部として利用できる商業施設を目指す一方、オフィスでは従業員や学生が働き学びやすい空間づくりをおこなっており、名古屋都心の「職買近接スポット」として新たなランドマークの1つとなることが期待される。
イオンモール名古屋ノリタケガーデン
住所:愛知県名古屋市西区則武新町三丁目
営業時間
専門店:午前10時~午後9時
イオンスタイル:午前8時~午後10時
1・2階レストラン:午前11時~午後10時
3階フードコート:午前10時~午後9時
プラネタリウム:午前10時~午後10時
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宮ビル、2021年9月5日事業停止・閉店-キャトル宮古の核店舗、新型コロナで倒産
岩手県宮古市のJR宮古駅前にある大型ショッピングセンター「キャトル宮古」の核店舗「宮ビル」が、2021年9月5日で事業を停止し閉店した。

キャトル宮古。
キャトル宮古から食品売場が消滅
現在の「宮ビル」は2003年12月に旧宮古サティ跡に開業した「キャトル宮古」の核店舗として開店。

キャトル宮古の食品売場「宮ビル」。
もともと、キャトル宮古は1980年にニチイと地場企業の提携により「宮古ファミリーデパート玉木屋」として開店。その後「サンホーユー宮古店」「ニチイ宮古店」「宮古サティ」となったが、マイカルの経営破綻により2002年に閉店していた。
一方の宮ビルも旧店舗は別の場所にあり、現在宮ビルを運営する「ミナック」は同店を引き継ぐ目的で1997年に設立された企業だったが、キャトル宮古の開業に伴いキャトル宮古1階に店舗移転していた。
キャトル、テナントのコロナクラスターで客離れか
複数の地元メディアの報道によると、宮ビルは従業員全員を解雇し、今後法的手続きに入るという。
キャトル宮古では2021年8月にテナントの健康器具販売店で新型コロナウイルスのクラスター感染が発生。同テナントで17人が感染したため全館一時営業を休止しており、その後も客足が遠のいていたとみられる。
キャトル宮古は営業を続けるものの、新型コロナウイルスの感染拡大により、100円ショップ「ラ・エン」、レストラン「フードオアシス満彩」など複数の店舗が閉店、もしくは閉店予定としている。それらも含め、後継店舗については9月時点で発表されていない。
(撮影:アイビスさん)
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DON DON DONKI 澳門、2021年9月9日開店-ドンキ、マカオ初進出
中華人民共和国澳門特別行政区(マカオ)のタワーマンション併設複合商業施設「信歩閑庭(Trust Leisure Garden)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のマカオ1号店となる「DON DON DONKI 澳門(マカオ)」が2021年9月9日午前10時(マカオ時間)に開店した。

DON DON DONKI澳門の全体。
澳文摘要:日本零售連鎖店「驚安の殿堂 唐吉軻德(Donki)」澳門首店「DONDONDONKI澳門店」將於2021年9月9日開幕。門市主題是「Real Japan」。
ドンキのマカオ1号店、タワマン下層の複合商業施設に
ドンキのマカオ1号店が出店するのは、タワーマンション「信歩閑庭(Trust Leisure Garden)」下層階の商業ゾーンG階(グランドフロア)。
店舗面積は1,776㎡で、ドンキ子会社の現地法人が運営する。

DON DON DONKI澳門。
コンセプトは「リアルジャパン」-日本の売場再現
ドンキによると、マカオでは日本の商品に対する関心、需要が高いといい、マカオ1号店では「リアルジャパン」をコンセプトとした。
DON DON DONKIの強みである生鮮食品や惣菜を主力とし、日本食の美味しさをドン・キホーテの特徴の一つであるPOPや店内演出を通じて来店客に感じてもらい「日本に行って日本食・文化を体験して要るかのようなワクワク・ドキドキ感を提供する」としている。

鮮魚売場。
生鮮食品のうち、精肉部門ではマカオで人気の高い和牛を種類豊富に展開する。また、総菜コーナーでは和牛や丼もの、焼き鳥、お好み焼きや焼きそばなどの鉄板焼きの4つのカテゴリーを中心に展開し、調理工程が見えるオープンキッチンを活用。ライブ感を演出する。

精肉売場。
さらに、屋台エリアでは焼き芋やおでん、コロッケ、ソフトクリームなどを展開し、総菜コーナーと合わせて日本で親しまれている味を再現するとしている。

屋台エリア。
このほか、近年マカオで高まっているエコ意識に配慮した環境に良い店づくりを実践。購入した商品の持ち帰りには使い捨てのビニールのレジ袋は使用せず、不織布のレジ袋やエコバックを販売する。
また、使用済み乾電池の回収ボックスを設置してリサイクルを呼びかけ、フードロスの削減などにも取り組むなど、地域密着の店づくりを目指すという。
ラオックスも「澳門出店」-コロナ後の需要掘り起こしも
ドンキ開店に先立つ8月27日、日本の大手免税店「ラオックス」も新たな合弁会社「南粤LAOX」を設立したうえでマカオに初進出することを発表した。
ラオックスが出店を検討しているのはドンキから徒歩圏の青茂口岸エリア。開店はまだ先になるが、ラオックスもマカオで日本の商品を販売する店舗を運営するとみられ、ドンキと競合関係になることが予想される。
ドンキは東南アジアを中心に海外への多店舗展開を続けており、今回のマカオ進出で店舗網は日本含めて8国/地域目。2024年までにマカオ2号店の出店をめざしている。

ドンキグッズ・日本の雑貨も販売。
コロナ禍により海外から日本に行けない状況が続いているため、ドンキやラオックスによる日本製品需要の掘り起こしによって、コロナ後の日本国内のドンキやラオックス店舗、そして日本経済全体への波及効果も期待される。
(画像は公式サイトより)
DON DON DONKI澳門店
営業時間:24時間営業(開店日に限り午前10時からの営業)
住所(地址):澳門沙梨頭南街94-182號信步閑庭-商鋪地下F,G,H,I,O,P,T,U座
:Rua Sul Do Patane No.94–182, Avenida Maginal Do Patntate No. 717–775&Rua Nova Do Patane No. 37–45, Trust Leisure Garden ,R/C, F, G, H, I, O, P, T,

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天満屋広島緑井店、2022年6月30日閉店-跡地をフジが購入、隣接地はフジグラン緑井
広島県安佐南区の緑井駅前にある百貨店「天満屋広島緑井店」が、2022年6月30日に閉店する。

天満屋広島緑井店。
天満屋の郊外型百貨店、25年の歴史に幕
天満屋広島緑井店は1997年10月に開業。天満屋百貨店としては広島市3店舗目であった。
店舗面積は15,440㎡、売場は1階から3階で、建物は天満屋が所有する。
天満屋は同店の閉店により、百貨店としては広島市から撤退することとなる。
(外商営業部などが設けられるかは不明)
天満屋跡、フジが購入-隣接地は「フジグラン緑井」
天満屋広島緑井店の建物は、スーパーマーケット「フジ」(愛媛県松山市)が購入する。

天満屋に隣接する「フジグラン緑井」。
店舗を引き継ぐフジによると、譲受時期は2022年7月31日で、譲受金額は非公表。
また、地元紙・中国新聞によると、これに伴い天満屋広島緑井店は2022年6月30日に閉店する。
天満屋広島緑井店の隣接地には2004年10月に開業した「フジグラン緑井」があり(もともとマイカルが出店予定であり、それを引き継いだ店舗)、天満屋跡は同店と一体的に運営されるものと思われる。
フジは天満屋広島緑井店の購入に際し「フジグラン緑井とあわせて、さらなるエリアの活性化に寄与できると考えており、今後、より魅力的な施設づくりに努める」としている。
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三省堂書店神保町本店、建替えで2022年5月閉店-跡地を再開発、2026年ごろ再出店めざす
東京都千代田区神田神保町1丁目1番地にある大手書店「三省堂書店神保町本店」が、周辺ビルを含めた再開発のため2022年3月下旬に閉店する。
追記:完全閉店日は5月8日となった。仮店舗は6月1日開店。

三省堂書店神保町本店。
神保町のシンボル的書店、再開発へ
三省堂書店は1881年に創業。
現在の本店の建物は創業100年記念として1981年3月に完成した自社ビルで、店舗面積は3,588㎡。三省堂書店は本社オフィスや複数の関連ビルを神田神保町に置いており、同社は書店街のシンボル的存在でもあった。

三省堂書店本店と古書街(右)、スポーツ用品・楽器街(左)。
奥のドンキの建物には現在まねきねこが出店。
閉店は三省堂書店が所有する周辺の複数ビルとの再開発をおこなうため。開発面積は約1745㎡。
現在の店舗は2022年3月下旬に閉店し、2025~2026年ごろの新店舗完成を目指すとしている。
工事にともない本社機能を移転させるが、書店の仮店舗などについては、9月時点は「検討中」であるとしている。
追記:仮店舗は小川町のヴィクトリアゴルフ跡、6月1日開店。
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