さいか屋横須賀店、2021年春リニューアル開業-閉店から一転、5フロアで営業

閉店予定だった神奈川県横須賀市の百貨店「さいか屋横須賀店」が、2021年春よりリニューアルし、現在の7フロアから5フロアに縮小して営業することを発表した。

さいか屋横須賀店。

2021年2月での閉店を発表、閉店セールを開催していた

さいか屋横須賀店は1867年に呉服店として浦賀で創業。
1872年に横須賀に移転し「雜賀屋呉服店(さいか屋)」となり、1928年に百貨店化した。創業者は雑賀衆の末裔であった。
創業店である横須賀店は1974年に建て替えられ(大通り館)、さらに1990年に新館・南館を増築したが、2009年に経営再建のため事業再生ADRを申請。2010年に本館である「大通り館」を老朽化により閉鎖。新館(百貨店)・南館(飲食街・カラオケ)のみで営業をおこなっていた。一方で、南館は核店舗であったシダックスが2018年に閉店以降大部分が空き店舗となっていた。このほか文化教室がある北別館、立体駐車場を備える。2019年1月には、新館地階のデイリーユースを強化する改装をおこなっていた。

手前が大通り館跡、右が南館。

しかし、競争の激化などから2021年2月21日での閉店を発表、閉店発表後はサテライト店の開設を検討するとしており、閉店セールも開催されていた。

さいか屋横須賀店、閉店から一転「営業継続」へ

さいか屋横須賀店は、閉店発表後に営業継続を望む声が多くあったため、自社ビルである現店舗の地階から4階までのフロアで営業することになったとしている。
店舗は2月21日で一旦閉店して改装に入るとみられ、2021年春のリニューアル後は、食品の強化などが図られる予定となっている。
なお、閉鎖を予定している5階、6階は2020年時点でも半分以上がテナントゾーンであるため、営業を継続する可能性もあると思われる。高層階のテナントの継続や移転などについては、12月現在は発表されていない。

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