東京都渋谷区の渋谷駅に直結する百貨店「東急百貨店東横店」が、再開発のため2020年3月31日に閉館する。
東急百貨店東横店。
東京初の本格的ターミナル百貨店、86年の歴史に幕
東急百貨店東横店は1934年11月に東京初の本格的ターミナル百貨店「東横百貨店」(のちの東館)として開業。1951年には改装により「東横のれん街」と屋上ロープウェイ「ひばり号」を新設した。のちにロープウェイは撤去されている。
さらに、1954年に玉電ビルに増床するかたちで劇場「東横ホール」(1985年閉館)を目玉とした西館を、1966年に南館を開業させ、1967年の白木屋改名に合わせて「東急百貨店東横店」となった。
東急百貨店東横店南館。
売場面積は31,543㎡であったが、渋谷駅再開発のため2013年3月に東館を閉館。「東急のれん街」は渋谷マークシティへと移転している。また、2012年には渋谷ヒカリエに東急百貨店の売場である「ShinQs」(シンクス)も開業している。
渋谷スクランブルスクエアに専門店出店
東急百貨店東横店の閉店は再開発のため。
今後、東急東横店は地階食品売場など一部のみで当面営業。また、隣接地において2019年11月に開業する「渋谷スクランブルスクエア東棟」に東急百貨店の売場として化粧品、ファッション雑貨を扱う「+Q」(プラスク)、セレクトショップ「428-224」(シブヤ224)、食品コーナー「東急フードショーエッジ」などを出店させる。
渋谷スクランブルスクエア東館。
東急百貨店東横店の跡地には、2027年の完成を目指して「渋谷スクランブルスクエア西棟」などが建設される予定となっている。
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