ニコニコ本社・ニコファーレ、2019年7月31日営業終了-イベントスペースは11月開業のハレザ池袋「ハレスタ」に移転

KADOKAWA傘下の「ドワンゴ」は、同社直営の複合施設「ニコニコ本社」及びイベントスペース「ニコファーレ」を2019年7月31日をもって営業することを発表した。

ニコニコ本社が入居するP’PARCO。

ニコニコ本社、(原宿)時代から8年の歴史に幕

ニコニコ本社は2010年12月に、動画共有サイト「ニコニコ動画」(現・niconico)の複合施設として、東京都渋谷区神宮前に開業。建物は地上2階地下2階建。2011年4月の全面開業時には、公式ショップ「ニコニコショップ」やカフェ「TEA ROOM 2525」、ニコニコ生放送が配信可能な「サテライトスタジオ」を併設していたが、東京都豊島区東池袋の池袋駅に隣接するファッションビル「P’PARCO」(ピーダッシュパルコ)への移転に伴い2014年1月をもって営業終了していた。原宿のニコニコ本社跡は2019年現在、セレクトショップ「スピンズ」の2.5次元提案型業態「2.5SPINNS」として営業が行われている。
現在のニコニコ本社は、2014年10月にP’PARCO地下1階の一部と地下2階全フロアに開業。コンセプトに「ニコニコを365日かけて地上に再現する」を掲げ、原宿時代と同様に公式ショップやカフェ「nicocafe」が営業、サテライトスタジオ「ニコぶくろスタジオ」を併設するほか、イベントスペースも設置していた。
今回の営業終了に伴い、ニコニコ本社は原宿時代から8年の歴史に幕をおろすこととなった。

六本木ニコファーレも営業終了

ニコファーレは2011年7月に、動画共有サイト「ニコニコ動画」直営のイベントスペースとして、エイベックスグループのディスコ「六本木ヴェルファーレ」(2007年閉館)跡地に建設が進められたセントラム六本木ビル(現・ラウンドクロス六本木)地下1階に開業。ニコファーレは「ネットとリアルが融合する次世代ライブ空間」を掲げ、アイドルグループやVtuberによる各種イベント、ゲーム関連イベント、アニソンDJイベントの開催を特徴としていたが、ニコニコ本社の営業終了に合わせて同施設も8年の歴史に幕をおろす。

ハレザ池袋に後継施設-物販・カフェの存続は未定

ドワンゴは2019年11月に、旧豊島区役所跡地で建設が進められている複合施設「Hareza池袋」(ハレザ池袋)ホール棟の豊島区立芸術文化劇場「東京建物Brillia HALL」に後継施設「ハレスタ」を開設する。

ハレザ池袋。

一方で、2017年当時計画されていたニコファーレの施設名存続及びニコニコ本社が有していた物販・カフェ店舗の導入について現時点では未定となっている。

ハレスタのイメージ。

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