渋谷駅前の「青ガエル」、2020年7月までに大館市に譲渡

東京都渋谷区の渋谷駅前に置かれた「青ガエル電車」(旧東急デハ5001)が、2020年7月までに秋田県大館市に譲渡される。

渋谷駅前に展示される5001号。

戦後の技術の粋を集めた電車だった

渋谷駅前に置かれた「青ガエル電車」の正式名は東急電鉄5000系(2002年に二代目の5000系が登場したことにより、現在は「旧5000系」「初代5000系」と呼ばれる)のトップナンバー・デハ5001(以下5001号)。
旧5000系は当時の最新技術であった「直角カルダン駆動方式」を本格導入。飛行機や自動車と同様のモノコック構造を採用した独特な外観も特徴で、当時の通勤電車としては画期的な加速度の高さや静寂さを実現するなど、他の大手私鉄各社にも大きな影響を与えた。
その後、5001号は1986年から1993年まで長野県の上田交通(現:上田電鉄)で活躍。1993年からは東急時代の姿に復元され保存されていた。しかし、2006年に渋谷区に譲渡され、機器や台車を外し車体を切断・短縮した状態で渋谷駅前にモニュメントとして設置されることとなった。当初は「民間交番」としての活用を目指したというが、現在は「青ガエル観光案内所」として、英語対応の観光案内所・休憩所として活用されている。


渋谷再開発で撤去-大館市に譲渡

電車撤去・譲渡の一番の理由は「置き場所がなくなるため」。電車が設置されているハチ公前広場では、近く東急百貨店東横店の解体・再開発、JR渋谷駅のハチ公前改札の移設が予定されるなど、広場自体が大きく姿を変える。

渋谷駅・ハチ公前広場と5001号。

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渋谷駅前開発イメージ(東急不動産)。

渋谷区が5001号の譲渡先に選んだのは「忠犬ハチ公」が縁で交流がある秋田県大館市。今後、5001号は5月下旬から移設作業がはじまる予定で、7月からはJR大館駅前にある「秋田犬の里」(2019年開業)の休憩所となり、また車内では忠犬ハチ公を中心に渋谷と大館の歴史変遷の展示もおこなう計画だという。

秋田犬の里(完成前に撮影)。

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