東急百貨店は、再開発のため閉店する東京都渋谷区の「東急百貨店東横店」跡の一部を、2020年4月1日から解体までのあいだイベントスペース「渋谷エキスポ」として活用することを発表した。
追記:新型コロナウイルス感染拡大のため休止。
閉店セールをおこなっている東急東横店。
再開発のため閉館する東急東横店
東急百貨店東横店は1934年11月に東京初の本格的ターミナル百貨店「東横百貨店」(のちの東館)として開業。1951年には改装により「東横のれん街」と屋上ロープウェイ「ひばり号」を新設した。のちにロープウェイは撤去されている。
さらに、1954年に玉電ビルに増床するかたちで劇場「東横ホール」(1985年閉館)を目玉とした西館を、1966年に南館を開業させ、合併した白木屋の改名に合わせて1967年に「東急百貨店東横店」となった。
その後、渋谷駅再開発のため2013年3月に東館を閉館。そして、2020年3月31日には全館を閉鎖することを発表していた。
東急百貨店東横店南館。
なお、渋谷駅チカの東急百貨店の売場としては、2012年に渋谷ヒカリエに「ShinQs」(シンクス)が、2013年には渋谷マークシティに「東急のれん街」が、2019年には渋谷スクランブルスクエアに「東急フードショーエッジ」「
東横店、解体まで「イベントスペース+食品+飲食街」に
東急東横店の売場跡を活用する「渋谷エキスポ」は4月1日から順次開業。
全店舗が出そろう7月1日から9月13日までを「コア期間」とし、限定の物販、文化・情報発信系の催事、食イベントなどを展開する計画。
また、渋谷エキスポとともに東横店地階食品売場「東急フードショー」、9階レストラン街も当面のあいだ営業を継続する。
1月9日から閉店まで特別展示を実施
1月9日からは東横店全館で閉店セール「85年分の総力結集売りつくし」を開催。
同時開催されている「東横デパートの思ひ出展」では地階と5階で閉店を記念した特別展示を実施。
過去に屋上で運行されていたロープウェイ「ひばり号」の模型や開店時からの写真、広告などが展示されている。
ひばり号の展示。
また、1月31日からはツイッター上で「『85年分の東横総決算』でGetした『戦利品』をハッシュタグでTweetして、プレゼントをもらおう!」キャンペーンも開催されている。
応募にはツイッターで@TOKYU_DEPT_ty をフォローし、#東横デパート閉めるってよ #東横デパート戦利品を付けて購入品をツイートすれば応募完了となる(2月13日まで)。
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